ウイスキーに合うおつまみの重要なファクターは薄味ということです、またほんのりと香るものがウイスキーの香りの邪魔をしません、その意味ではトマトはよく合う野菜の一つです、特に食べやすく酸味と甘みが優しいプチトマトは口直しにもなって最高です。
カットしてブルスケッタに乗せてもいいしサラダのトッピングにも使えます、またクリームチーズとの相性がいいのでチーズの盛り合わせに添えて一緒に食べても美味しいです、勿論そのままでもウイスキーによく合います。
デパ地下では数種類のプチトマトがワンパックになって売っているのでおつまみにしながら味の個性を楽しんでいます、酸味の強いものよりほんのりとした酸味で甘みの多いものがウイスキーにはよく合います、何でも自分で試してみることが肝要です。
ウイスキーとの相性を確認するために4種のプチトマトパックを買ってきて味比べ、味の個性がすごくて同じプチトマトとは思えません
甘系のプチトマト(俗名でいうフルーツトマト)の方がウイスキーには合います
家飲み用に日本酒や焼酎はもとよりウイスキーなどを入れて使ってもよい汎用陶器ボトルです、非常に手にフィットし濡れていても滑らないので主に常飲の焼酎を入れて使っています。
家だけではなくてお店で焼酎のハウスボトルを詰め替えて使ってもお洒落でいいかもしれません、とにかく注ぎやすくボトルネックから液が垂れないのが気に入っています。
ボトルからそのまま注ぐのも何の問題も無いのですが、何となく雰囲気で美味しさが増す気がします。
難点といえば残量が一目で解りずらいところくらいです、それも注げば凡そ解りますので苦になったことはありません。
常飲ウイスキーを入れてベッド脇のサイドテーブルに置いておけばボトルをそのまま置くよりもインテリア的にもお酒を意識させないためにもいいかもしれません。
このボトルを見たことがあるという人は多いのではないでしょうか、クラウンローヤルはそれほど昔から日本人にとっては馴染みの深いカナディアンウイスキーだと思います。
ウイスキーを保管していたダンボールから何本かのカナディアンウイスキーが見つかりました、その中にしっかりとクラウンローヤルも入っていました。
再確認してびっくりしたのは80年代のボトルなのに現行のボトルと区別が付かないほどほぼ同じだということです、きっと100年以上も変わらぬデザインなのではないかと思います、ちなみに本ボトルは通常の750mlではなく1,000ml版です。
このウイスキーはカナダを訪問したイギリス国王ジョージ6世に献上するためにシーグラム社によってカナダ国内で作られたものです、上品でマイルドな風味に仕上がっています。
昔も今もカナディアンウイスキーといったらクラウンローヤルが一番に思い浮かびます、それほどカナディアンウイスキーを代表するウイスキーなのです。
ウイスキーの長期熟成カスク原酒が世界中で枯渇気味でウイスキーメーカではニーズが高まっているにもかかわらず思うようにウイスキーを製造できません、これはモルトだけではなくグレーンも同様に在庫が無くなっている状況のようです。
そこで各社が目を付けたのが熟成の必要が無く蒸留してすぐに出荷できるウォッカやジンなどのスピリッツです。
そんな状況の中、なんとアイラのブルックラディ蒸留所がジンを製造し発売しています、そのジンはボタニストという名称が付けられました、ボタニストとは「植物学者」という意味です。
アニスやコリアンダーに加えてアイラ島で採れる薬草を加えて30種のハーブやスパイスが使われています、味はそれほど濃くはありませんがアルコール度数が46度なのでスピリッツ感は強烈です。
そんなボタニストを使って最近はグリーンアラスカというカクテルを時々飲んでいます、普通はシェークかステアして作るのですが、私は直接氷も入れずにグラスで混ぜるビルドで飲みます。
シャルトリューズ・ヴェールはアルコール度数55度ですから配分比率で計算しても50度近いアルコール度数になります、これをハーフでグイっと一気に飲むのです。
どちらも薬草で作られたスピリッツとリキュールです、元気にならないわけがありません、個人的には勝手にグリーンアラスカ・ビルドを「長寿の薬」と称して注文しています。
右側にあるのがボタニスト
シャルリューズ・ヴェール(写真左側)と合わせてグリーンアラスカ(カクテル)をビルド(原酒のみをグラスに注ぐだけ)をハーフで時々頂きます
私の趣味の一つに将棋があるのですが、応援している藤井聡太棋士に関しては全てのタイトル戦と棋戦を将棋チャンネルで見るくらいです。
藤井聡太棋士に関しては勝負士としてだけではなく人間としても興味があり何を考えているのかと気になったりします、その藤井聡太棋士に対してのマスコミの質疑応答で面白いものがありました。
「好きなことは何ですか?」の質問の回答が「将棋を指すこと」で、まあこれはプロ棋士なので想像通りですが、2番めに「詰め将棋」、3番めに「詰将棋を作ること」と回答したのにはちょっと驚きました、つまり起きているときはほぼ将棋のことを考えているということです。
差し詰め、最近の私のプライベートでの好きなことは「ウイスキーを飲むこと」で2番めに「謎のアイラモルトの謎解き」、3番めは「オリジナルのブレンデッドウイスキー作り」ということになるかと思います。
謎のアイラモルトの謎解き中
謎のアイラモルトとはボトラーの銘柄で蒸留所も熟成年数もカスクも全てが謎となっているアイラモルトを指しており、どこの蒸留所の何年熟成かを当てるのが愉しいのです、ましてはカスクまで当てられたらプロのブレンダーになれるでしょう。
これを行うためにはアイラの蒸留所の幾つかのオフィシャルボトルをブラインドで当てられるくらいに飲んで記憶していかなくてはいけません、また次から次へと新しいオフィシャルボトルを出す蒸留所もあるので特徴的なアイラモルトだけでも常に最低でも50種は記憶する必要があります。
私の場合は試飲しながら味と香りの特徴をマトリックスにして頭に記憶していくようにしています、こうすることで蒸留所の味と香りの傾向が見えてきます、一時期は気を失うくらいに飲むこともありますがこのストイックな時間が愉しいのです、そしてストレスはまったくありません。
ビジネスではないのです、道楽なのですから辛くなったらいつでも止められるのです、その意味では道楽ごとは本当に気持ちが楽で愉しいのです。