居酒屋を居抜きで借りたお店で使わなくなった焼酎の熟成甕を2つ頂きました、なんに使うのかは考えも無しに捨てるのはもったいないと思っただけで今となっては場所もとるのでどうしたものかと考えています。
飾るにしてはかなりの大きさで重量も結構あります、焼酎やウイスキーを入れておくと遠赤外線効果で甕の中でゆっくりと循環しながら熟成するのだそうです。
こんな8リットル熟成瓶が2つもあります
甕と一緒に閉店した居酒屋が置いていった在庫の焼酎も10本以上頂きました、二階堂や黒霧島など乙類ですからそれなりの価格のものです、そこで焼酎を5本一気に入れてみましたが半分ほどにしかなりません、おそらく1ダース分は楽に入ると思います。
みんなで家飲みしていたらあっという間に空くので熟成されたのかはまったく解りません、ということで使い道としてはスタッフとの家飲み用の焼酎サーバーにいいかもしれないと思う始末、もしくは自家製味噌の熟成樽にでもしようかな?
世の中には本当にニーズが在ればどんなものでも存在しているものだと感心します、ウイスキーファンにとってその一つがこの業務用パラフィルムです。
これ何に使うかというというと開栓したウイスキーボトルのアルコール蒸発を防ぐためのシーリングに使うのです、ショットバーでは高級なウイスキーはほとんど注文されません、そのため一度開栓してしまうと少しずつアルコールが蒸発してしまいます、これを防ぐためのルールがこのパラフィルムなのです。
価格は専門の業者からネット注文すると送料込みで6,000円ほどですが1,000回分ほどの量ですから1回分は6円なので、高級ウイスキーが劣化することを考えれば安いものだと思います。
業務用パラフィルム(10cm×35m)
箱から取り出したところ、結構な量があります
パラフィルムでネックをシーリングしたボトル
高級ウイスキーはコルク栓を使っており10年もすると乾燥とアルコールでコルクが劣化します、劣化したコルクは空間ができてしまい未開栓でもアルコールが蒸発して液減してしまいます。
そこでウイスキーコレクターはこれを活用して大事なウイスキーを劣化させずに保管するために使っている人もいます、勿論私もこの存在を知って即購入し液減しかかっているボトルに巻きました、安心感を買うという意味では保険と同じですね。
最後に使い方ですが、3Cmほどの幅にカットしてボトルネックのガラス部分に強く押し当てそのまま少しずつ伸ばしながら瓶を回転させて巻いていきます、慣れないとなかなか上手く巻けませんが慣れれば3秒で巻けるようになります。
糊を使ってなくパラフィルムの伸縮する摩擦だけで張り付いていますので簡単に剥がれボトルネックラベルを傷つけることもありません、非常によく考えられた商品だと思います。
マルス蒸留所の本坊酒造の近年のヒット作であるツインアルプスのお土産用200ccボトルです、信州に山登りに行った友人にお土産としていただきました。
700mlの正規ボトルでも2,000円弱というリーズナブルな価格ですがお土産に何本も買ってこれないのでこのサイズになってしまったようですが、東京でも正規ボトルがいつでも買えるとは流石に言えませんでした。
以前は信州などマルス蒸留所のウイスキーは流通量が少なく長野県限定販売でした、その友人もその事情を知っていたので長野県限定販売だと思ってわざわざ買ってきてくれたようですので大変ありがたく美味しく頂きました。
ツインアルプスとはマルス蒸留所がある中央アルプス山脈と南アルプス山脈をイメージした名称で湧き水での仕込み水で作ったウイスキーによるブレンデッドはちょっと辛めのすきっとしたドライ系の風味で日本人好みの味だと思います。
ストレートでも勿論美味しいのですが、水割りやハイボールで頂くときには最高に合うウイスキーだと思います。
繋ぎの兎肉などを使わず保存料も着色料も何も使用せずに豚ロースのブロック肉だけで造る白っぽい色をしたハムを白ハムといいます、白ハムは塩味も薄くスパイスなども使っていないので豚本来の甘い風味が楽しめます。
この白ハムを軽くローストするだけで肉好きのウイスキーファンにはもってこいのおつまみになります、オリーブオイルを使ってもよいのですが私はあえて弱火で素焼きします。
塩味が少ないので塩はほんの少し振り、レインボーなど辛みが少なく風味が良いコショーを軽く振るだけが美味しいです。
油脂分も少なく身体に必要な上質なたんぱく質を摂りながら美味しくウイスキーが飲めるなんて至福以外の何物でもありません、デパ地下で手に入りますがネットでもお取り寄せできます。
さっぱりしていて素材の風味が香る豚ロースだけで造る白ハム
白ハムはデパ地下の加工食品売り場やネットで買えます
ドイツのウイスキーメーカーであるラッケの大変珍しいドイツのアンティークウイスキーです、ちなみに「rauchzart(発音は不明)」は煙っぽいという形容詞のようです、つまりスモーキー(ピートの香りが多い)ということです。
50年ほど前に外資系企業でフリーSE(ITのシステムエンジニア)として就労しており各国へ何度も海外出張していました、その際にお土産として買ってきたのでしょうか、保管していたアンティークウイスキーの中に混ざっていました。
いろいろ調べてみたのですが詳しいことはほとんど解りません、ただ70年代から80年代に流通していた12年熟成のブレンデッドウイスキーということだけは解りました、おそらくですがスコットランドからモルト原酒を輸入して自社製のグレーンウイスキーとブレンドして造られたウイスキーだと思います。
コルク栓には開封防止の細工が施されています、流石に50年も経っているとコルクが痛んで液減してしまっています、これ以上の液減は流石に風味に影響してしまいますので早めにホームパーティで皆で味わうことにしましょう。