![スプリングバンク10年.jpg](https://function5.biz/blog/islay/assets_c/2023/10/08dbcd339f40a47a42bd4c8b9ed7c5ddd137ffe1-thumb-autox560-29249.jpg)
過去には数多くの蒸留所がひしめいていたキャンベルタウン地区も現在は3つの蒸留所だけとなってしまいました、そのうち1つの蒸留所はスプリングバンクと非常に密接な関係があり今ではキャンベルタウンといえばスプリングバンクと言われるほどに独占状況になっています。
そのスプリングバンク蒸留所のスタンダードが本10年ですが、この2年ほどのウイスキーブームで品薄状況となり恐ろしいほどに価格が上昇しており簡単に買えるウイスキーではなくなってきています、私も慌てて3本手に入れましたが既に2万円を超えていました。
スプリングバンクに代表されるキャンベルタウンのウイスキーは「モルトの香水」と謳われるほど芳醇な甘い香りが特徴で、このスプリングバンク10年は特に熟成が浅いため木の香りが少ないのでよりいっそうモルティな香りを楽しめます。
品名 スプリングバンク10年
成年数 10年
カスク バーボン、シェリー
蒸留所 スプリングバンク(キャンベルタウン)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 46度
内容量 700ml
価格 28,000円~35,000円(2024年6月時点)
特記事項 2カスクヴァッティング
アラート 入手困難状況で価格急上昇中
![エドラダワー.jpg](https://function5.biz/blog/islay/assets_c/2023/07/3a05a90ea22585b0e4a0635472add9a10e67f293-thumb-autox560-28655.jpg)
農夫が協力し合って設立されたスコットランドで最小規模のハイランドに在るエドラダワー蒸留所のスタンダードであるエドラダワー10年は、味と香りのバランスが非常に良いハイランドウイスキーを代表する銘柄の一つとしてファンを魅了しています、尚2018年の拡張工事で現在では最小蒸留所の地位から脱しています。
私もショットバーで時々味を確認するような感覚で飲んでいます、逆に家ではアイラモルトが中心になってしまい飲む機会はそれほど多くはありません、フルーティで飲みやすいのは確かですがアイラモルトファンには当然物足りなさ感が出てしまいます。
マイルドでフルーティーな香りもありバランス的には非常に良くできたウイスキーだと思います、ウイスキービギナーの方にもお薦めのハイランドシングルモルトです。
ちなみに2018年までは製造はたったの3人で行っているといわれていたスコットランドで最も生産量の少なかったエドラダワー蒸留所、再建させた現オーナーは逆に保有カスク数がスコットランド最大と謳われるボトラーのシグナトリー社となっています。
尚、80年代ごろまでグレンフォレスというシングルモルトがありましたが、これは同蒸留所の設立当初の蒸留所名でオーナーチェンジと共にエドラダワーと蒸留所名を変更後も80年代までグレンフォレスの名称でシングルモルトを出していました。
品名 エドラダワー10年
熟成年数 10年
カスク オロロソシェリー
蒸留所 エドラダワー(ハイランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 7,000円~8,000円(2024年5月時点)
![ハイランドパーク10年旧ラベル-1.jpg](https://function5.biz/blog/islay/assets_c/2023/10/a5434799a9042421d041bbb8a835cd9cae647261-thumb-autox560-29374.jpg)
スコットランド最北端にある蒸留所として有名なハイランドパークのスタンダードであるハイランドパーク10年の旧ボトルです、2017年にバイキングスカーシリーズとしてリニューアルされるまでの馴染みの深いボトルです。
最北端にあるオークニー諸島メインランドで作られるウイスキーはじっくりと熟成され雑味が少なくフレッシュでフルーティな香りがします、その中にも若干磯の香りがほどよく染みこんでおり最もアイランズウイスキーらしい風味のウイスキーといえます。
アイランズウイスキーとしてスカイ島のタリスカーと共に最も早くから親しまれてきたハイランドパークは日本の多くのウイスキーファンを魅了してきました、ウイスキービギナーの方には是非とも早い段階で飲んで欲しいウイスキーです。
ちなみにハイランドという名称からハイランドウイスキーだと勘違いしている人が多いのですが、最北端にある地域といういみでハイランドと銘打っておりウイスキーのメッカであるハイランド地区を印象付けているわけではありません。
尚、旧ボトルは流通在庫が豊富にあるようで現在でも新ボトルと並行して販売されています、現時点では新ボトルに比べて10%程度割高ですが在庫が切れ次第価格は急上昇します。
品名 ハイランドパーク10年 旧ボトル
熟成年数 10年
カスク アメリカンオーク
蒸留所 ハイランドパーク(アイランズ:オークニー諸島メインランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 750ml
価格 5,500円~6,500円(2024年4月時点)
![ジュラ.jpg](https://function5.biz/blog/islay/assets_c/2023/07/0629212b2663b7b8b2198d6355194874d637fcbc-thumb-autox560-28653.jpg)
人口200人に対して鹿が5,000頭生息するというアイラ島と向かい合うように存在する小さな島であるジュラ島、その唯一の伝統ある老舗アイル・オブ・ジュラ蒸留所のスタンダードがこのジュラ10年です。
ジュラ島の蒸留所というのが珍しいのか人気が出てきたのか、それともリーズナブルな価格で勧めやすいのか最近よくショットバーでも見かけるようになりました。
ボトルの形が非常に個性的ですが、ラベルをよく見て買わないと外見はそっくりでも中身がまったく違うという紛らわしいシングルモルトですので購入の際には注意が必要です。
本ボトルであるスイートシェリーカスクのジュラ10年は甘い香りが特徴のフルーティなシングルモルトに仕上がっています、飲み込んだ後にくるバニラのような香りも相まってウイスキービギナーにもたいへん飲みやすいウイスキーだと思います。
品名 ジュラ10年
熟成年数 10年
カスク スイートシェリー
蒸留所 アイル・オブ・ジュラ(アイランズ:ジュラ島)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 4,500円~5,500円(2024年3月時点)
![レダイグ10年-1.jpg](https://function5.biz/blog/islay/assets_c/2023/10/0d3160cbdf00cdcd3112f6b2e544ef39b59c4627-thumb-autox560-29378.jpg)
マル島にあるトバモリー蒸留所では冠名のトバモリーとレダイグの2種をツートラックブランドとして製造しています、トバモリーはノンピートでレダイグはヘビリーピーテッドです、本ボトルはそのレダイグのピーティ感をマックスに感じるレダイグ10年です。
モルトの原料はアイラ島のポートエレンから仕入れています、ポートエレン蒸留所が閉鎖してしまった今ではアイラ島のモルトだけで作られたスモーキーなシングルモルトとしてありがたみを感じるのは私だけでしょうか。
ショットバーでもトバモリーは置いてなくてもレダイグは置いてあります、世界的にもレダイグがトバモリー蒸留所のフラッグシップになっているのは間違いないでしょう。
注いだときから立ち上がるスモーキーなピート臭にはじまり、飲み込んだときに感じる潮の香りに加えて若干感じる酸味、飲み込んだ後にくるアーモンドをローストしたようなモルティな味と香りといいスコッチウイスキーのエッセンスが凝縮しています。
好みもあるでしょうが私個人的にはアイランズの中では最も美味しいと感じるシングルモルトです、他のアイランズモルトと比べて極めて個性的な味と香りを堪能できるでしょう、私のイチオシのアイランズシングルモルトです。
品名 レダイグ10年
熟成年数 10年
カスク 不明
蒸留所 トバモリー(アイランズ:マル島)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 46.3度
内容量 700ml
価格 6,000円~9,500円(2024年3月時点)
アラート 入手困難状況、価格上昇傾向