
日本人には70年代から馴染みの深い三角形ボトルのシングルモルトウイスキーであるグレンフィディック、その三角形ボトルそっくりのブレンデッドウイスキーであるグランツのトリプルウッド12年です。
同社所有のグレンフィディックが80年代には入っていましたが、現行のグランツには入っていないという噂が広まった時期がありますが、改めて調べてみましたがしっかりグレンフィディックは入っていました。
個人的な感覚ではグレンフィディックは90年代辺りから風味がかなりマイルドになった感があります、対してグランツ・トリプルウッド12年は80年代のグレンフィディックに通じる風味を感じます、これはかなり個人的には好きな味と香りです。
シェリーカスクを使っていないブレンデッドが少なくなった現在、私個人的には貴重なブレンデッドウイスキーの一つかもしれません、バーボンカスクからくるトーストのような香ばしさとドライフルーツのような風味が何とも言えません、お薦めのブレンデッドウイスキーの一つです。
品名 グランツ トリプルウッド12年
熟成年数 12年
カスク ヴァージンオーク、アメリカンオーク、リフィルバーボン
キーモルト グレンフィディック、ヴァルベニー、キニンヴィ、アイルサベイ
メーカー ウイリアム・グラント&サンズ
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 3,600円~4,000円(2026年6月現在)
酒好きな私へのお土産No.1は日本酒や焼酎(泡盛含む)などの日本を代表する酒類、次いでシャンパンやワインなどの洋酒、最後にビールなのですが、最近は大のウイスキーファンということが浸透し始めてきたのか地ウイスキーなども増えてきました。
この房総も千葉県産の地ウイスキーでショットバーではまず飲めません、お土産でもらわなければ飲める機会もないのでありがたいことです。
初めてのウイスキーなので軽く調べてみたら日本酒と焼酎の蔵元である須藤本家のもので自社製造の3年熟成のモルトウイスキーに輸入グレーンウイスキーをブレンドしているとのこと。
普通はウイスキー蒸留所ではない蔵元では、自社ではグレーンウイスキーを造りスコットランドからモルトウイスキーを輸入してブレンドするというのが一般的なのですが、味と香りにオリジナリティを出したいとのことでしょう。
一般的なジャパニーズウイスキーの味をイメージしていたのですが飲んでみると意外やライトなフルーティーな味と香りです、こういう味はストレートやロックで飲むよりか水割りやお湯割で飲むことを意識しているのかもしれません、実際に水割りで飲んでみるとデュワーズのようで大変飲みやすい味になりました。
であればデュワーズ12年の方が価格も安いしどこでも手に入ります、日本の地ビール同様に地ウイスキーもイマイチ価格の壁問題が障壁になっているような気がします。
例えば自社でモルトウイスキーが作れるくらいですから少量限定で原料に拘り特徴ある樽を使って最低でも8年熟成してから世に出だすなど、ジャパニーズシングルモルトで勝負したほうが面白いのではないかと思うのです。


アイラゴールド同様のブレンダーとしてもボトラーとしても不動の地位を築いているイアン・マクロード社が製造&販売している謎のアイラモルトのスモークヘッド・ハイボルテージです。
ハイボルテージはノンエイジながらカスクストレングスでありアルコール度数は58度もあります、アイラモルトのエッセンスは全て入っていますが特にピート臭は強烈でスモーキなウイスキーを好む人には堪らないアイラシングルモルトだと思います。
ハイボルテージはオフィシャル版に比べて非常に解りやすい特徴を持っており謎のアイラモルトにする必要はあるのかと思うのですが、やはりディステラーとボトラー双方のビジネス上のメリットが大きいのでしょう。
価格はオフィシャル版の約2倍と高額ですがほぼシングルカスクのカスクストレングスです、オリジナルのディステラーズ版に比べれば安価に楽しめるのでありがたいボトルです。
品名 スモークヘッド ハイボルテージ
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク 不明
蒸留所 不明(アイラ島)
ボトラー イアン・マクロード
ウイスキー種 シングルモルト(ほぼシングルカスク)
アルコール度数 58度
内容量 700ml
価格 9,800円~10,500円(2026年4月時点)
特記事項 カスクストレングス
個人的に好きなカクテルを紹介していきます、今回は私が最も多く回数を重ねたカクテルであるバンブーです、バンブーとはご存じ「竹」を意味する英語です。
一時期は毎日のようにファーストオーダーはバンブーでした、バンブーを数杯飲んでからウイスキーに移るのが習慣化していたように思います。
バンブーは辛口ホワイトシェリーの代表であるフィノシェリー40ccにドライベルモットを20cc加えてオレンジビターを1ダッシュ垂らしてステアで仕上げる辛口ワイン系カクテルです、肉料理の食前酒には最高です。
個人的に大好きなフィノシェリーがデリシオーサ・マンサニーリャでドライベルモットはドラン・シャンベリードライです、この組み合わせが上品な酸味ですっきりとしたドライな口当たりなのでバンブーを頼むときはバーに置いてあれば必ず指定します。
ラフなショットバーには確実にどちらも置いていないと思いますが、ショートカクテル1杯が最低2,000円前後の高級バーであれば置いてある可能性は高いです、一般的な銘柄に比べて驚くほど高額ではないのですが日本ではあまり使われることがない銘柄です。
ちなみにバンブーは1890年に横浜グランドホテルのチーフバーテンダーであるルイス・エッピンガーによって創出されたカクテルで、スイートベルモットで造る伝統的なアドニスをドライベルモットに変え豪華客船を経由して世界に伝えられた歴史あるカクテルです。

手前:バンブー 奥左:ドラン・シャンベリードライ(ベルモット) 奥右:デリシオーサ・マンサニーリャ

ブルイックラディ蒸留所の冠銘柄ブルイックラディのスタンダードともいえるザ・クラシックラディは色鮮やかなブルーボトルで、アイラモルトの中では珍しくボトルすべてをビニールコーティングした斬新なデザインで目を引きます。
本ボトルは2023年に出回ったボトルで旧ボトルがつるっとした凸凹のない優しいボトルでしたが新ボトルは上部と下部に出っ張りがあり男っぽい形状になっています、またラベルもブルイックラディの文字が大きくなりデザイン的にも斬新な感じがします。
ブルイックラディ蒸留所では冠銘柄のブルイックラディ、ヘビーピーテッド版のポートシャーロット、最高級ブランドで熟成原酒をカスク単位でボトリングしたオクトモアと3つのブランドを出しており、アイラの蒸留所の中にあって個性的なスタイルの経営方針を貫いています、そのためかポートシャーロットやオクトモアはボトラーズ銘柄だと思っている人も多いです。
さてザ・クラシックラディはできるだけ原酒に近い味わいを残す目的でアルコール度数を50度に設定しています、ただアイライモルトの特徴の一つであるピート臭がゼロで物足りないと感じるアイラモルトファンも多いでしょう、その分樽から染み出したフルーティなカスク独特の香り成分が楽しめるのですが最もアイラモルトらしくない味と香りのウイスキーです。
まず梨や桃のような甘い香りがしますが飲んだ瞬間に一転ドライな辛口の味という変化に驚きます、また飲み込んだ後には再度フルーティな後味と香りに包まれます、何とも言えない摩訶不思議なウイスキーがあるものです。
その意味ではアイラモルトファンの心を擽らないのか置いていないショットバーも多いのも確かです、私的にはこんなフルーティ&ドライなアイラモルトも在ってよいと考え気分転換や偏った思考のリセットのために飲む一本です、ピート臭がなくてもアイラモルトのエッセンスは充分に堪能できます。
品名 ブルイックラディ ザ・クラシックラディ 新ラベル
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク 不明
蒸留所 ブルイックラディ(アイラ島)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 50度
内容量 700ml
価格 7,500円~8,500円(2026年4月時点)
特記事項 ノンピート