デュワーズのキーモルトとしても知られているハイランドを代表する蒸留所の一つであるオーバン蒸留所のスタンダードともいえるオーバン14年です、蒸留所がハイランドの西海岸に位置していますので潮の香り漂うシングルモルトとして古くから支持されています。
リフィル・バーボンカスクの賜物なのかアメリカンオークの木の香りが強く感じて甘系の味が何とも言えません、やはり長期熟成ともなると木の温もりをダイレクトに感じるような風味になるということを証明できるシングルモルトです。
ちなみにディアジオ社が所有する蒸留所であり、ディアジオスペシャルシリーズとしてシングルカスク版も出しておりウイスキーファンには有名な蒸留所となっています、ハイランドモルトを代表するような骨太な風味ですのでハイランドモルトのリファレンスとしても最適です。
品名 オーバン14年
熟成年数 14年
カスク リフィル・バーボン
蒸留所 オーバン(ハイランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 700ml
購入価格 9,000円~10,000円(2024年12月時点)
農夫が協力し合って設立されたスコットランドで最小規模のハイランドに在るエドラダワー蒸留所のスタンダードであるエドラダワー10年は、味と香りのバランスが非常に良いハイランドウイスキーを代表する銘柄の一つとしてファンを魅了しています、尚2018年の拡張工事で現在では最小蒸留所の地位から脱しています。
私もショットバーで時々味を確認するような感覚で飲んでいます、逆に家ではアイラモルトが中心になってしまい飲む機会はそれほど多くはありません、フルーティで飲みやすいのは確かですがアイラモルトファンには当然物足りなさ感が出てしまいます。
マイルドでフルーティーな香りもありバランス的には非常に良くできたウイスキーだと思います、ウイスキービギナーの方にもお薦めのハイランドシングルモルトです。
ちなみに2018年までは製造はたったの3人で行っているといわれていたスコットランドで最も生産量の少なかったエドラダワー蒸留所、再建させた現オーナーは逆に保有カスク数がスコットランド最大と謳われるボトラーのシグナトリー社となっています。
尚、80年代ごろまでグレンフォレスというシングルモルトがありましたが、これは同蒸留所の設立当初の蒸留所名でオーナーチェンジと共にエドラダワーと蒸留所名を変更後も80年代までグレンフォレスの名称でシングルモルトを出していました。
品名 エドラダワー10年
熟成年数 10年
カスク オロロソシェリー
蒸留所 エドラダワー(ハイランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 7,000円~8,000円(2024年5月時点)
ハイランドのディーンストン蒸留所は閉鎖から再開して間もない蒸留所で長期熟成のカスク原酒の在庫がほとんどありません、現在ではディーンストン12年のスタンダードの他に様々な樽で熟成した少量生産のカスクストレングスを次々と排出しています。
ディーンストン2008・9年・レッドワインカスクマチュアードはショットバーで赤ワインカスク熟成というレアなウイスキーがあると勧められて2杯飲み、少量生産且つ日本への輸入数が極僅かだということで買える時に買っておこうと即日購入して以来7年間ほど保存しています。
レアなレッドワインカスクのカスクストレングスということもあり現在プレミアム化しています、発売後即終売となり通常購入はできなくなっているので飲んでみたい人はプレミアムリカーショップで探すかオークションで見つけるしかありません。
味は酸味の中に若干の渋みが入ってなかなか味わえない風味です、香りはノンピートでさわやかな柑橘系のドライフルーツを思わせるような上品さがあります。
品名 ディーンストン2008・9年 レッドワインカスクマチュアード
熟成年数 9年
カスク レッドワイン
蒸留所 ディーンストン(ハイランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 58.7度
内容量 700ml
購入相場価格 15,000円~18,000円(2024年3月時点)
買取相場価格 5,000円~6,000円(2024年3月時点)
特記事項 カスクストレングス
アラート 通常購入不可、プレミアム化しており価格上昇中
所有する2本のうち1本は木箱+リーフレットのフルセット
1823年に創業したグレンフォレス蒸留所は1837年にオーナーチェンジにより現在のエドラダワー蒸留所と改めます、この初期の蒸留所の名前を冠したグレンフォレスと銘打ったシングルモルトは1986年にエドラダワーというオフィシャル名称に代わるまで70年代後半から数年間だけ流通していたボトルであり、綺麗な状態での現存数は極めて少ない貴重な液体骨董品ともいえるボトルです。
エドラダワー蒸留所は2018年までスコットランド最小の蒸留所として有名であり観光名所ともなっている大変人気のある蒸留所です、その少量生産されてきたウイスキーは甘みの中にやんわりと酸味が香る非常に上品な風味です。
現在のエドラダワーとは別物というほど風味が違います、2018年から蒸留ポットスチルが変わったからなのかカスクそのものが違うのかは不明ですが、このグレンフォレス12年は複雑な風味で非常に上品な味わいがします、機会があれば是非一度は味わってほしいアンティークシングルモルトの逸品です。
もっと評価され話題となるべきウイスキーですがプロのバーテンダーさえグレンフォレスの存在と歴史を知らない人が多いのは確かです、その歴史とエドラダワーの前身銘柄だということがウイスキーマニアの間に広まれば一気に手の届かない存在になるのは必至でしょう。
品名 グレンフォレス12年 70年代~80年代前期流通ボトル
熟成年数 12年
カスク 不明
蒸留所 エドラダワー(ハイランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 35,000円~40,000円(2024年2月時点)
買取相場価格 15,000円~18,000円(2024年2月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します
アラート 再評価され価格上昇中、木箱・リーフレット入りフルセットはプレミアム化で高額取引対象
1981年創業のグレンターナー・ブレンディング社によって発売され80年代前期に極少量流通していた希少なハイランドシングルモルトのグレンターナー12年です、ハイランドにおける小さなグレンターナー蒸留所ですが当時はスペイサイドのグレンフィディック同様に盛んにグローバルブランディング戦略を繰り広げていたのが伺えます。
ただグレンフィディックはその後あっという間に確固たる世界ブランドを確立し、現在のグレンターナーはオフィシャルボトルこそ少量出してはいるものの人気を博すほどには至っておりません。
60年代から70年代は世界的なウイスキー離れによるスコッチ蒸留所の大氷河期でした、各スコッチ蒸留所は生き残りをかけて他国市場を切り開くべく販売会社を新規に設立してグローバル戦略を駆使していました、そんな時代背景を今に伝える極めて希少で貴重なシングルモルトです。
こういった貴重なシングルモルトにもう少しスポットライトが照らされてもいいと思うのですが、ウイスキーブームが再来しており世界中でシングルモルトが枯渇している今、こういった小さな蒸留所がもう少し話題になることを祈るばかりです。
ちなみにグレンターナー12年はハイランドウイスキー特有の後味がホットケーキのような甘いハチミツの風味がして大変飲みやすいウイスキーです、貴重な80年代のものと現行のものとの飲み比べもウイスキーの風味の変異を学べ面白いと思います。
品名 グレンターナー12年 80年代流通ボトル
熟成年数 12年
カスク バーボン他
蒸留所 グレンターナー(ハイランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 15,000円~20,000円(2024年2月時点)
買取相場価格 5,500円~6,500円(2024年2月時点)
特記事項 バーボンカスクをメインに複数カスクをヴァッティング、購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します