天然の甘さが魅力でカロリーが低いココナッツバターは工夫次第でいろいろなおつまみに使えます、バケットやクラッカーとの相性もいいのでほんのりとした甘みが欲しいときには重宝します。
そのまま口に含むと柔らかなヌガーのように口の中にまとわり付くような何ともいえない食感があります、これを解ったうえでバターやオリーブオイルの代わりに使ってパサパサしたバケットをしっとりさせワンクラス上のブルスケッタにすることも可能です。
油脂分の少ない鶏ムネ肉やカジキマグロの料理をしっとりした食感に変える事もできます、ステーキなら弱火で時間をかけて焼くとココナッツバターが肉の中に染み込んでジューシーなステーキが出来上がります。
またほんのりした自然の甘さはウイスキーとよく合います、むしろウイスキーの持つエッセンスをより強く感じるようになります、ちょっと高いですがその価値は充分にあります、チーズやドライフルーツに合わせるだけでも一味違ったおつまみになります、現在オリジナルレシピを研究中です。

スナックなどでおつまみに出てくるチーチク(チーズ&チクワ)はチーズが少なくてがっかりすることしばしです、そこでチーズ好きな私はみんなで家飲みするときにはたっぷりチーズを使ったチーチクをアンチパストとして作ります、チーズがはみ出すほど使うほうがウケもよいかと思います。

はみだすほどチェダーチーズをたっぷり使ったチーチク
そこでもっとオシャレにならないかと考えてベランダ菜園でたっぷりあったバジルを添えてみました、チクワの下部にはチーズが隠れています、これは意外性もウケるのではないでしょうか。
そして味も100倍美味くなります、日本の食材がまるでイタリアンのような風味に変身してしまいます、これには自分でも驚きました。

下部にチーズを隠してバジルをトッピングしたチーチクを試食
昔から各種のドレッシングや野菜で何度も何度も試しているのですがウイスキーとサラダの相性はイマイチです、基本的に生野菜は相性が悪いのかもしれません、ウイスキーの味が変わってしまうのです。
まあまあ合うとしたらバジルなどの柔らかな香りのハーブを少し加えて塩味を落として甘酸っぱいドレッシングにするとピクルスのようでなんとか合う気がします、ここではキュウリ・タマネギ・ニンジンを使っていますがピクルス液に半日ほど漬けてピクルスの浅漬けのようにしています、タマネギも辛味が消え甘くなります。
これは結構いけるおつまみになりました、サラダを諦めていっそのことウイスキーに相性の良い見た目はサラダのようなピクルスにしてしまえばよいのだという発想からの結果です。
夏はスイカ、その他のシーズンはメロンとかリンゴとかナシなどをトッピングするとよいいっそうウイスキーに相性の良い味になります。

ピクルス風味のバジルサラダにスイカを合わせて試食
イギリスに行くとスコッチバーなどでのおつまみによく乾燥させたタラのような魚を燻ったものがでてきます、なんの魚かは解らないのですが淡白な味は間違いなくタラの仲間だと思います、これがすごくウイスキーに合うのです。
そこで日本でも手軽に同じようにして食べられる魚は無いものかといろいろ探したらありました、それがこのコマイです、小型のハタハタみたいな魚でタラの仲間です。
できるだけ塩味が薄いほうがウイスキーに合いますので無塩の一夜干しとか見つけると必ず買ってしまいます、一夜干しなのでチルドで1週間は日持ちします。
身は柔らかく脂はほとんど無いのですがパサパサせずしっとり感があり手でつまんで食べられるのでつまみには最適です、また骨が自然に剥がれますので綺麗に食べることができます。
年中入るといいのですが季節的には冬の魚ですので水揚げがあるのが11月から3月です、業務用の冷凍庫があれば年中食べることができます、家庭用の冷蔵庫の冷凍室だと乾燥してパサパサになってしまいますので要注意です。

私は大のブルーチーズ好きで特に癖の強いロックフォールは最も好きなブルーチーズです、デパ地下のチーズ売り場に行くとテンションがMAXに上がります。
そんなある日オレンジ色に輝く変わったブルーチーズを見つけました、それがこのシャロップシャー・ブルーです、ミモレットのような色でしっかり全体的にアオカビがびっしりと入っています。
食べてみたところ想像とは違う食感と味に驚きました、食感はチェダーのような食感で味はハードタイプのパルメジャーノ・レッジャードのような風味が入っています、塩味も薄くてかなりアンモニア臭が強いストライクのブルーチーズです。
ロックフォールよりも香りが強いチーズはウォッシュタイプのシャンベルタンくらいかと思っていましたが、ブルーチーズでこの強烈な香りは信じられません。
アイラやアイランズモルトのように個性が強いウイスキーでないとウイスキーが負けてしまいそうな骨太なブルーチーズ、これはこれで合うウイスキー探しで大いに楽しめます、ちなみにお値段ですがロックフォールとほぼ同じ程度でナチュラルチーズの中ではかなり高額の部類です。

全体的に綺麗に広がるアオカビの景色にチーズ魂が騒ぎます