入手困難状況のシャンパンの一つショードロン・カルトブランシュは辛口系ですが酸味がまろやかで大変飲みやすい本格シャンパンです、開けた途端にあっという間に空いてしまいます。
ショードロンは7代続く老舗シャンパンメーカーでありシャンパーニュ地方でも特に品質の高い地区に自前のブドウ園を所有しています、使われているブドウ品種はピノ・ムニエが75%で他はシャルドネやピノ・ノワールなどです。
リンゴのような香りがするシャンパンで喉越しは最高です、香りがいいのでゆっくりと味わいたいのですがゴクンと飲んでしまいたくなる風味です。
尚、現在品薄状況で手に入れるのが困難なようです、スコッチウイスキー然りでアルコール業界はどこも品薄で価格が急上昇しています。

個人的に好きなカクテルを紹介していきます、今回は私が最も多く回数を重ねたカクテルであるバンブーです、バンブーとはご存じ「竹」を意味する英語です。
一時期は毎日のようにファーストオーダーはバンブーでした、バンブーを数杯飲んでからウイスキーに移るのが習慣化していたように思います。
バンブーは辛口ホワイトシェリーの代表であるフィノシェリー40ccにドライベルモットを20cc加えてオレンジビターを1ダッシュ垂らしてステアで仕上げる辛口ワイン系カクテルです、肉料理の食前酒には最高です。
個人的に大好きなフィノシェリーがデリシオーサ・マンサニーリャでドライベルモットはドラン・シャンベリードライです、この組み合わせが上品な酸味ですっきりとしたドライな口当たりなのでバンブーを頼むときはバーに置いてあれば必ず指定します。
ラフなショットバーには確実にどちらも置いていないと思いますが、ショートカクテル1杯が最低2,000円前後の高級バーであれば置いてある可能性は高いです、一般的な銘柄に比べて驚くほど高額ではないのですが日本ではあまり使われることがない銘柄です。
ちなみにバンブーは1890年に横浜グランドホテルのチーフバーテンダーであるルイス・エッピンガーによって創出されたカクテルで、スイートベルモットで造る伝統的なアドニスをドライベルモットに変え豪華客船を経由して世界に伝えられた歴史あるカクテルです。

手前:バンブー 奥左:ドラン・シャンベリードライ(ベルモット) 奥右:デリシオーサ・マンサニーリャ
バブル経済期の後半だっただろうか、突然ショットバーで使われだした高品質なジンがありました、それがボンベイスピリッツのボンベイ・サファイヤです。
清涼感のあるブルーカラーといい使用している12種の薬草がサイドにペイントされたボトルは、当時洗練されたイメージが受けショットバーで指定する人が増えました。
私もその一人でギルビーやビフィーターのようにドスンとくる味と香りではなく何か上品でマイルドな味と香りが新鮮でしばらくボンベイ・サファイヤを愛飲していました、特殊な製法で丁寧に作られた高品質のジンのようです。
ボンベイスピリッツにはドライジンもあり価格はほぼ倍ですが圧倒的に売れているのはサファイヤです、また置いていないショットバーもないと思います、どこに行っても飲めるジンは安心感があります。
ボンベイ・サファイヤのアルコール度数は一般的なジンの40度に対して47度もあります、したがって同じカクテルを作ってもらってもかなりアルコール度数が高めになります。
ましてカクテルの場合は最低でもスピリッツを45cc使い加えて25度程度のリキュールが30ccほど加わりますので、ボンベイ・サファイヤベースのカクテル1杯でウイスキーショットの約2杯分となります、美味しいとはいえ飲みすぎに注意です。

ギンギンに冷やされたボンベイ・サファイヤ
チェイサー代わりのボンベイ・サファイヤで作ったジンバック
チェイサーにしてはアルコール度数はかなり高いです
昔からお酒の漫画などでは必ず登場するリンゴが丸ごと入ったカルヴァドスが存在します、その名は伝統あるクール・ド・リヨンのポム・プリゾニエールといいます、「ポム」はリンゴを指します。
カルヴァドスはリンゴから作るブランディで三大ブランディの一つです、コニャックやアルメニャックはブドウから作られるので同じブランディとは思えないのですが、ブランディとは果実を醗酵させ蒸留の後に樽熟成して造るお酒を指すのでカルヴァドスも立派なブランディということになります。
またカルヴァドスと謳えるのは指定した地域の指定したリンゴ種を使い規定に則った製法で造られていなければなりません、リンゴのお酒とはいえ実に厳密なルールの下に造られるお酒なのです。
ところで、この丸ごとリンゴはどのようにボトルに入れたのでしょうか、答えはリンゴの実が小さなうちにボトルを枝に引っ掛けて実の付いた枝をボトルの中に入れ大きくさせてからリンゴの実を摘んだのです、実に手間のかかったお酒です。
フルーティ且つすっきりした甘さのカルヴァドス、疲れた時にゆっくり飲むと嫌なことも忘れて至福の感覚に包まれます。
尚、私もですが飲み終えた後リンゴを砕いて取り出しボトルのラベルを綺麗に剥がして水差しやデキャンターに使っているレストランやショットバーがあります、大きさが丁度よくてグラスを逆さに挿して蓋代わりにするとロックグラスがぴったりと納まり見た目もお洒落です。

フィノシェリーとは辛口系のホワイトシェリーです、そのフィノシェリーで私個人的にお薦めなのがパルデスピノのデリシオーサ・マンサニーリャです、キリっとした喉越しが大変美味しいです。
シェリーとはワインの一種でスペイン産のアルコール強化ワインを指します、ワインにワインを蒸留して造った蒸留原酒を混ぜてアルコール度数を上げています。
こういったアルコール強化する際に加えるスピリッツ(飲用アルコール)を日本語で酒精と言います、スピリッツも良いですが日本語の酒精のほうが何か神聖な感じがしていいですね。
パルデスピノはスペインで最も古い老舗のシェリー酒造社でなんと700年の歴史を誇ります、今も変わらぬ製法で造られるシェリーはそのまま飲んでも勿論美味しいしカクテルにしてもすっきりとしたドライな味で大変美味しいです。

奥右がフィノシェリーの「デリシオーサ・マンサニーリャ」
カクテルは私が一番好きなフィノシェリーを使う「バンブー」