
私の中でコストパフォーマンス最高のブレンデッドウイスキーだと評価しているの1本はエンシェントクランであり、もう1本がこのクレイモアです、とにかく価格からは想像すらできないマイルドさがあり大変飲みやすいのです。
安かろうがドライすぎて美味しくない低価格帯のブレンデッドウイスキー市場にあってクレイモアは出来すぎたブレンデッドです、何故この価格でこんなバランスの取れたウイスキーが作れるのか驚きます。
流石スコッチの老舗ホワイト&マッカイ・ディスティラーズだけあります低価格ながらもマイルドな風味に仕上げています、この恩恵がクラガンモアから齎されているのであれば納得します。
ちなみにクラガンモアは最近ショットバーで最も多く注文する私の大好きなスペイサイドモルトです、何が好みかというと最近多いシェリーカスクからくる妙な甘さとフルーティ感がなくすっきりした風味だからです。
品名 クレイモア
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク リフィルバーボン
キーモルト クラガンモア
メーカー ホワイト&マッカイ・ディスティラーズ
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 1,300円~1,500円(2026年5月現在)
入手困難状況のシャンパンの一つショードロン・カルトブランシュは辛口系ですが酸味がまろやかで大変飲みやすい本格シャンパンです、開けた途端にあっという間に空いてしまいます。
ショードロンは7代続く老舗シャンパンメーカーでありシャンパーニュ地方でも特に品質の高い地区に自前のブドウ園を所有しています、使われているブドウ品種はピノ・ムニエが75%で他はシャルドネやピノ・ノワールなどです。
リンゴのような香りがするシャンパンで喉越しは最高です、香りがいいのでゆっくりと味わいたいのですがゴクンと飲んでしまいたくなる風味です。
尚、現在品薄状況で手に入れるのが困難なようです、スコッチウイスキー然りでアルコール業界はどこも品薄で価格が急上昇しています。

個人的に好きなカクテルを紹介していきます、今回は私が最も多く回数を重ねたカクテルであるバンブーです、バンブーとはご存じ「竹」を意味する英語です。
一時期は毎日のようにファーストオーダーはバンブーでした、バンブーを数杯飲んでからウイスキーに移るのが習慣化していたように思います。
バンブーは辛口ホワイトシェリーの代表であるフィノシェリー40ccにドライベルモットを20cc加えてオレンジビターを1ダッシュ垂らしてステアで仕上げる辛口ワイン系カクテルです、肉料理の食前酒には最高です。
個人的に大好きなフィノシェリーがデリシオーサ・マンサニーリャでドライベルモットはドラン・シャンベリードライです、この組み合わせが上品な酸味ですっきりとしたドライな口当たりなのでバンブーを頼むときはバーに置いてあれば必ず指定します。
ラフなショットバーには確実にどちらも置いていないと思いますが、ショートカクテル1杯が最低2,000円前後の高級バーであれば置いてある可能性は高いです、一般的な銘柄に比べて驚くほど高額ではないのですが日本ではあまり使われることがない銘柄です。
ちなみにバンブーは1890年に横浜グランドホテルのチーフバーテンダーであるルイス・エッピンガーによって創出されたカクテルで、スイートベルモットで造る伝統的なアドニスをドライベルモットに変え豪華客船を経由して世界に伝えられた歴史あるカクテルです。

手前:バンブー 奥左:ドラン・シャンベリードライ(ベルモット) 奥右:デリシオーサ・マンサニーリャ

ウイスキーボトルの裏の表示には、ウイスキーの種別として「モルト」とか「グレーン」という表示がありますが、これは何を意味しているのでしょうか。
これはスコットランドで定められたウイスキーの定義によってウイスキー種を表示しており、「モルト」は大麦麦芽だけを原料として単式蒸留した蒸留酒であり、「グレーン」は大麦・小麦・トウモロコシなどの穀物を原料として連続式蒸留した蒸留酒です。
つまりウイスキーの定義で言えば、バーボンはトウモロコシを主原料としていますからバーボン自体が全てグレーンウイスキーということになります、ただしアメリカンウイスキーの定義はイギリスのものと異なりますのでバーボンにはバーボンウイスキーとしての定義に則って製造しています。
また日本のウイスキーの中には小麦に加えて玄米を原料としたウイスキーがありますが、これもグレーンウイスキーということになります。
尚、焼酎は小麦やサツマイモを原料とした蒸留酒ですが、アルコール度数がウイスキーの定義である40度以上ではなく加水によって25度にしているのでウイスキーではないということになります。
ただし、焼酎の中には「百年の孤独」のように40度でしかも3年ほど熟成させた焼酎があります、これは焼酎ではなくグレーンウイスキーかと思うのですが木のカスクで熟成していなければ厳密にはウイスキーの分類には入りません。
ただし海外では「百年の孤独」は40度というところだけを見て「ホワイトウイスキー」と呼ばれているようです、確かに味も香りもほぼウイスキーです。
ウイスキーとしての価値としては「モルト」がウイスキーファンには好まれる傾向にありますが、味的には好みの問題であり「グレーン」は飲みやすいだけではなく「モルト」よりも高額な「グレーン」ウイスキーも多数存在しています。
またウイスキーファンには支持される傾向のある「モルト」の中で、一つの蒸留所のウイスキーだけを瓶詰したウイスキーを特に「シングルモルト」と呼びます、更にその中でも一つの樽からそのまま原酒をボトリングしたものを「シングルカスク」と呼びます、ここでカスクとは熟成樽のことです。
蒸留所による味の違いを愉しむ為に、ウイスキーファンの多くは蒸留所の違う「シングルモルト」を銘柄別に何本もコレクションし日々味の違いを覚えていくのです。
最後に「ブレンデッドウイスキー」というウイスキーがありますが、これは複数の蒸留所が製造するモルトウイスキーやグレーンウイスキーを混ぜた混合ウイスキーであり、銘柄によって個性的な味と香りが特徴で押し並べて飲みやすいのでウイスキービギナーにはお薦めのウイスキーです。
また「モルトブレンデッド」は蒸留所の異なるモルトウイスキーのみをブレンドしたもので、それぞれの蒸留所の持つ個性をブレンダーによる絶妙なブレンドによって仕上がっており飲みやすいのが特徴です、なかには同じ地区の6つの蒸留所のモルトをブレンドしたというモルトブレンデッドウイスキーも存在しています。
バブル経済期の後半だっただろうか、突然ショットバーで使われだした高品質なジンがありました、それがボンベイスピリッツのボンベイ・サファイヤです。
清涼感のあるブルーカラーといい使用している12種の薬草がサイドにペイントされたボトルは、当時洗練されたイメージが受けショットバーで指定する人が増えました。
私もその一人でギルビーやビフィーターのようにドスンとくる味と香りではなく何か上品でマイルドな味と香りが新鮮でしばらくボンベイ・サファイヤを愛飲していました、特殊な製法で丁寧に作られた高品質のジンのようです。
ボンベイスピリッツにはドライジンもあり価格はほぼ倍ですが圧倒的に売れているのはサファイヤです、また置いていないショットバーもないと思います、どこに行っても飲めるジンは安心感があります。
ボンベイ・サファイヤのアルコール度数は一般的なジンの40度に対して47度もあります、したがって同じカクテルを作ってもらってもかなりアルコール度数が高めになります。
ましてカクテルの場合は最低でもスピリッツを45cc使い加えて25度程度のリキュールが30ccほど加わりますので、ボンベイ・サファイヤベースのカクテル1杯でウイスキーショットの約2杯分となります、美味しいとはいえ飲みすぎに注意です。

ギンギンに冷やされたボンベイ・サファイヤ
チェイサー代わりのボンベイ・サファイヤで作ったジンバック
チェイサーにしてはアルコール度数はかなり高いです