世の中には本当にニーズが在ればどんなものでも存在しているものだと感心します、ウイスキーファンにとってその一つがこの業務用パラフィルムです。
これ何に使うかというというと開栓したウイスキーボトルのアルコール蒸発を防ぐためのシーリングに使うのです、ショットバーでは高級なウイスキーはほとんど注文されません、そのため一度開栓してしまうと少しずつアルコールが蒸発してしまいます、これを防ぐためのルールがこのパラフィルムなのです。
価格は専門の業者からネット注文すると送料込みで6,000円ほどですが1,000回分ほどの量ですから1回分は6円なので、高級ウイスキーが劣化することを考えれば安いものだと思います。

業務用パラフィルム(10cm×35m)

箱から取り出したところ、結構な量があります

パラフィルムでネックをシーリングしたボトル
高級ウイスキーはコルク栓を使っており10年もすると乾燥とアルコールでコルクが劣化します、劣化したコルクは空間ができてしまい未開栓でもアルコールが蒸発して液減してしまいます。
そこでウイスキーコレクターはこれを活用して大事なウイスキーを劣化させずに保管するために使っている人もいます、勿論私もこの存在を知って即購入し液減しかかっているボトルに巻きました、安心感を買うという意味では保険と同じですね。
最後に使い方ですが、3Cmほどの幅にカットしてボトルネックのガラス部分に強く押し当てそのまま少しずつ伸ばしながら瓶を回転させて巻いていきます、慣れないとなかなか上手く巻けませんが慣れれば3秒で巻けるようになります。
糊を使ってなくパラフィルムの伸縮する摩擦だけで張り付いていますので簡単に剥がれボトルネックラベルを傷つけることもありません、非常によく考えられた商品だと思います。
繋ぎの兎肉などを使わず保存料も着色料も何も使用せずに豚ロースのブロック肉だけで造る白っぽい色をしたハムを白ハムといいます、白ハムは塩味も薄くスパイスなども使っていないので豚本来の甘い風味が楽しめます。
この白ハムを軽くローストするだけで肉好きのウイスキーファンにはもってこいのおつまみになります、オリーブオイルを使ってもよいのですが私はあえて弱火で素焼きします。
塩味が少ないので塩はほんの少し振り、レインボーなど辛みが少なく風味が良いコショーを軽く振るだけが美味しいです。
油脂分も少なく身体に必要な上質なたんぱく質を摂りながら美味しくウイスキーが飲めるなんて至福以外の何物でもありません、デパ地下で手に入りますがネットでもお取り寄せできます。

さっぱりしていて素材の風味が香る豚ロースだけで造る白ハム

白ハムはデパ地下の加工食品売り場やネットで買えます
ブランディと言ったらコニャック、コニャックと言ったら五大コニャックブランドのヘネシー・レミーマルタン・マーテル・クルボアジェ・カミュです、なかでもバブルのど真ん中の夜の帳でよく飲まれたのがヘネシーXOとレミーマルタンXOです。
XOというのはブランディの長期熟成の最高ランクを示しています、つまりその銘柄の最高級品ということです。
特にレミーマルタンXOの一目で解る高級感溢れるボトルデザインは高級クラブで大変人気があり、当時は1本数十万円という価格が付けられていてもどんどん消費されていきました。
レミーマルタンXOやヘネシーXOの甘くトロンとした口当たりはまさにバブルの申し子です、今飲んでも記憶は瞬間的に80年代が蘇ってきます、まさに狂喜乱舞の時代だったのです。
そんなバブル時代に浴びるように飲んだレミーマルタンXOが何故かコレクションウイスキーの中に混ざって保管されていました、きっといつかは思い出して飲んでみたくなると思ってのことでしょう、記憶は確実に味と香りに宿っています。
現行商品もまったく同じボトルデザインで生き続けています、ヘネシーXOも同様に当時のボトルデザインのまま現行商品に継続されています、最高級品とは数十年経っても古さをまったく感じさせません、そこがトップブランドという存在だと思います。

この1年で価格が倍以上になった業務用のコーン缶ですが薄黄色の自然な色と味で好んで使っています、コーンポタージュに使うと人工的な甘みがないので美味しいです。
これをオリーブオイルとバターで軽く炒めてパセリパウダーを振るだけでウイスキーによく合うおつまみになります、この場合好みですが私は塩味がウイスキーと合わないので無塩バターを使い塩やコショーも使いません。
居酒屋で食べるコーンバターはビールには合うのですが味が濃すぎてウイスキーにはちょっと合わない気がします、同じコーンバターでも合わせるお酒の種類でバターとオリーブオイルの配合を変えたり調味料を工夫すればそれぞれのお酒に合った味になるというよい例だと思います。
基本的におつまみは素材の味を生かすことにあって味を作りこむものではないという信条があるので、素材の味を消すような調味料の使い方は好きではありません。

業務用コーン缶を使ったあっさりコーンバター

オーガニックコーンとグリーンアスパラのコーンバター
こちらのコーンは色が濃い黄色なので映えます
ウイスキーを楽しめるようになったら是非とも冷蔵庫に入れておいてほしいのがオリーブの塩漬けです、私は常に予備の瓶詰めを数本ストックしています。
ダイレクトにつまみにしてもOKですしチーズや肉料理のアクセントにしても美味しいです、また黒オリーブは若干渋味がありステーキなどのワインソースに細かくして入れても味のアクセントとなり美味しいです。
酒屋さんに置いてあるということはウイスキーやワインなどには欠かせないおつまみになるということです、口直し的な味のリセットにもなるのでお勧めのおつまみです、ただし食べすぎには要注意です、消化に悪いのでお腹を壊してしまいます。
尚、おつまみとしてお店で出すときには是非種無しにしましょう、種を出す所作も食べかすがお皿に残ったビジュアルもお客様に対してデリカシーが欠けると評価されてしまいます。

種無しは食べやすくて最高!

オレガノを少々振りかけてイタリアン風味にすればショットバーでのおつまみに最適です