薬草系リキュールで昔から最もカクテルに使われるリキュールがリキュールの女王と謳われているシャルトリューズで私の大好きなリキュールの一つです、強めの味のヴェール(緑色)とジョーヌ(黄色)の2種ありますが、私はドスンと薬草臭がくるヴェールをもっぱら好んで飲んでいます。
フランスには多くの薬草系リキュールが存在していますがおそらく最も古いリキュールだと思います、製法はカルトジオ会の修道院で最初に作られたレシピに基づいています、当時では薬として用いられていました。
世界中にある薬草系のリキュールの多くが修道院で造られていました、滋養強壮の薬として兵士の治療などに使われたのだと推測します、私も疲れたときは薬草系のリキュールを寝る前にお湯で割って飲んでいます。
日本の養命酒はこういったヨーロッパの国々に伝わる薬草系リキュールからヒントを得て味や香りを日本風にに仕上げたのだと思います、ちなみに薬草系リキュールには平均してハーブやスパイスが50種ほど使われています、中には100種以上というのも存在しています。
薬草系リキュールと相性のよいスピリッツはジンです、ジンも多くの薬草を使って造られていますから味も香りも相性が抜群です。
シャルリューズ・ヴェール(写真左側)と合わせてグリーンアラスカ(カクテル)をストロング(シェークやステアせずに原酒のみをグラスに注ぐだけ)で時々頂きます、私にとっては最高のジンドリンクです、ヴェールをジョーヌに変えると若干甘めの優しい味になります。

左側にあるのがシャルトリューズ・ヴェール
淡白な鶏ハムはウイスキーとよく合うので皆でウイスキーを楽しむホームパーティでは必ず自家製レシピで手作りします、コツを覚えると手軽に本格的な鶏ハムを作れます、重要なのは熟成です、熟成がしっかり行われないと茹でた鶏肉のような食感になりパサパサして美味しく仕上がりません。
鶏肉にしっかり漬け汁を吸わせながらじっくり熟成を待つことが重要です、漬け汁に漬けてから最低でも2日間は冷蔵庫で熟成させます、また麹やヨーグルトで熟成させるとホクホクして柔らかい豚ハムのような食感になり大変美味しくなります。
漬け汁は好みのレシピを自分流に考案するのも楽しいです、私はレシピ本に書かれているような基本レシピの砂糖と塩を半分にしてバジルソースとオレガノやタイムを加えた薄味のハーブ風味にしています、ほのかな香りのハーブ風味はウイスキーによく合います。

蒸し焼きにして薄くスライスしチャーシュー風に仕上げてみました

ハーブをたっぷり使って無水鍋(グリルパン)でタリアータ風に仕上げてみました、バーニャカウダやサラダとの相性は抜群です
薬草系のリキュールはほぼどんなものでも大好きです、とくにこのイエーガーマイスターは濃厚で炭酸で割ってもお湯割のホットでも美味しいです。
風邪を引いたときや疲れがとれないときは薬代わりにホットで頂きます、ちょっと飲みすぎたときにも夜寝る前に飲むと何故か翌朝はすっきりと起きられます。
このイエーガーマイスターは56種の薬草が使われています、1934年に製造元のドイツのマストイエーガー社によってレシピが造られ以後一度も変更されることなく引き継がれているそうです。
調べてみたら主な薬草の種類が出ていました、生姜・シナモン・スターアニス・カルダモン・オレンジピール・カモミール・ラベンダー・サフラン・フェンネル・マテ・ミントなどだそうです、ほぼ漢方薬でも使われるスパイスやハーブです、カレーや薬膳料理に使われるスパイスも入っています、元気になるわけですね。
薬草系のリキュールが造られた背景には兵士の滋養強壮と食あたりの際の解毒などのニーズがありました、現在でもヨーロッパの多くの国で独自の薬草系リキュールが造られ軍では訓練に必ず携行しているそうです、歴史を知ると益々ありがたみが出てきます。
ただ注意すべきはアルコール度数はウイスキーとほぼ同じ35度もあります、元気になるからといってグイグイ飲むと翌朝かなり辛い思いをします、アルコールに加えて薬効成分と糖分を多分に含みますので大量に飲むと肝臓が分解できずにふらふらになります。

中華風のエビマヨではなくフレンチ風味にしてオレンジ色が映えるエビフリッター・オーロラソースにしてみました、これが柔らかな酸味が加わり意外やウイスキーに合うおつまみになりました。
トッピングにローストアーモンドのクランチを振ってみたら風味もよくなりました、ちょっとソースが多すぎましたが改良すればもっとよいメニューになると思います。
クレソン、ルッコラ、バジル、イタリアンパセリなど添えるグリーンを各種試しているのですがどれもイマイチ合いません、いっそのこと癖の無いブロッコリなどの温野菜+プチトマトのほうがサラダ付きみたいでいいかもしれません、そもそもオーロラソースはサラダ用ですから。

古くは40年以上前から朝鮮人参やニンニクなどの薬膳酒作りを楽しんでいます、ここ最近はそれらを小分けしていつでも飲んで楽しめるようにしています。
また更にスパイスやハーブ類だけでは物足りなくてフルーツや野菜類も実験のために各種作っています、これらは砂糖を一切加えていないのでリキュールではないのですが、飲むときにガムシロップやハチミツなどを加えれば即薬草系リキュールとして使えます。
食用アルコールで漬けるのですがアルコール度数が35度以上ないと成分抽出が上手くいきません、私は手軽に買える梅酒用のホワイトリカーを使っています。
ラックに収まらずにこういったクローゼット用のワゴンを使ってクローゼットに保管しています、クローゼットは温度変化が少なく陽が入り込まないので管理には便利です、現在おそらく100種以上で容器としては200個はあるでしょう。
早くて1ヶ月で飲めますがマイルドで美味しくなるのは3年以上経ったものです、所有するもので最も古いものは40年近くたっているものもあります、すごくおいしいです。
尚、こういった高アルコール度数の自家製のお酒は自宅で楽しむのはOKですが、販売したり他者に譲ったりするのは法律上NGですので取り扱い上注意が必要です。

各種のスパイスやハーブの薬膳リキュール

ラックに入りきれないのでクローゼットにクローゼット用ワゴンで保管、こんなラックがクローゼットに4つも入っています

40年になる水耕栽培で栽培された朝鮮人参酒の大瓶

10年目の朝鮮人参を3本に冬虫夏草を20本入れた薬膳リキュール、棗なども入れています

タンポポの根の薬膳種は5本ほどあります、タンポポの根は「蒲公英」という漢方薬です

自家栽培のキャットニップ(ミントの仲間)もたくさん作りました