
アイラモルトの面々(他の区域のボトルも若干含まれています)
還暦を迎える前まではショットバーに行けば必ず最低でも1銘柄はアイラシングルモルトを飲んだものですが最近では3回に一度くらいに減ってきました、アイラシングルモルトよりもアイラエッセンスを感じながらも複雑な味や香りのするアイラシングルモルトブレンデッドやアイラモルトをメインにしたブレンデッドを楽しむようになりました。
アイラシングルモルトの最大の魅力はピートの香りの強烈なスモーキー感とスパイシーな味にあると思います、解りやすい味というか口にドスントと感じる男気のある味が何ともいえない感覚を覚えます、特に若い人ほどアイラシングルモルトが好きな人が多いと思います。
でもアイラモルトにも上品でフィニッシュはローランドのウイスキーのようなドライフルーツを思わせる風味が残るラガヴーリンやまったくピートの香りを付けてないノンピートのブナハーブンやブルイックラディのクラシックアイラなどもあります。
アイラシングルモルトを好む人は解りやすいラフロイグやアードベックの味と香りを好むようで、同じアイラシングルモルトでもブナハーブンやブリックラディには見向きもしない人が多のも事実です。
ただブナハーブンやブルイックラディのクラシックラディを何度も飲むうちにピートの香りは無いにしろやはり力強いアイラシングルモルトなんだなというエッセンスを感じるようになります、そのエッセンスはほのかな潮の香りや口に含んだときの独特のスパイシーさです、これを感じるとやはりアイラシングルモルトだと思えるようになります。
これを感じるようになるとハイランドやスペイサイドのウイスキーが突然のように美味しく感じられるようになります、更にピートの香りのスモーキー感やスパイシーさが邪魔に感じるようになるとフルーティで優しい味のローランドやキャンベルタウンが美味しく感じられるようになります。
ウイスキーの飲み始めがアイラシングルモルトで虜になってしまった人はなかなかアイラシングルモルトから抜け出せないものですが、スコッチウイスキーの一部のエッセンスしか味わえないのは非常にもったいないことだと思います。
その点でいうとバブルの頃にブレンデッドをさんざん飲んできた年配の人はどの地域のウイスキーでもそれぞれの個性を受け入れられるようです、一旦アイラシングルモルトから離れて各種のウイスキーを楽しんでみるのがよろしいかと思います。
そのうえで再度アイラシングルモルトを飲み直すとこれまでに感じられなかった複雑な味と香りが明確に解るようになります、各種のウイスキーの味と香りを見極められるようになって初めてアイラシングルモルトの本当の美味しさが感じられるようになると思うのです。
天然の甘さが魅力でカロリーが低いココナッツバターは工夫次第でいろいろなおつまみに使えます、バケットやクラッカーとの相性もいいのでほんのりとした甘みが欲しいときには重宝します。
そのまま口に含むと柔らかなヌガーのように口の中にまとわり付くような何ともいえない食感があります、これを解ったうえでバターやオリーブオイルの代わりに使ってパサパサしたバケットをしっとりさせワンクラス上のブルスケッタにすることも可能です。
油脂分の少ない鶏ムネ肉やカジキマグロの料理をしっとりした食感に変える事もできます、ステーキなら弱火で時間をかけて焼くとココナッツバターが肉の中に染み込んでジューシーなステーキが出来上がります。
またほんのりした自然の甘さはウイスキーとよく合います、むしろウイスキーの持つエッセンスをより強く感じるようになります、ちょっと高いですがその価値は充分にあります、チーズやドライフルーツに合わせるだけでも一味違ったおつまみになります、現在オリジナルレシピを研究中です。

昭和の時代のジンベースのカクテルによく用いられていたギルビーですが、最近はあまりショットバーでは見かけなくなりました。
現在でも1,000円ほどで買えるローエンドなジンですが、12種のスパイスとハーブを用いておりガツンとくるジンらしい香りが何とも言えません。
近年多種多様なジンが出回っていますが、押し並べてマイルドで優しい風味です、昭和のガツンとくるジンで作るジンライムは最高です。
懐かしさのあまりつい買ってしまいました、久々に飲んでみましたが価格からは信じられないジンらしい味と香りです、アルコール度数が37.5度と低めですからほぼストレートに近いジンライムでも安心してゴクンといけます。


昭和の味を代表するギルビーとビフィーター
ビフィーターは現役で使われますが何故かギルビーは忘れ去られています
スナックなどでおつまみに出てくるチーチク(チーズ&チクワ)はチーズが少なくてがっかりすることしばしです、そこでチーズ好きな私はみんなで家飲みするときにはたっぷりチーズを使ったチーチクをアンチパストとして作ります、チーズがはみ出すほど使うほうがウケもよいかと思います。

はみだすほどチェダーチーズをたっぷり使ったチーチク
そこでもっとオシャレにならないかと考えてベランダ菜園でたっぷりあったバジルを添えてみました、チクワの下部にはチーズが隠れています、これは意外性もウケるのではないでしょうか。
そして味も100倍美味くなります、日本の食材がまるでイタリアンのような風味に変身してしまいます、これには自分でも驚きました。

下部にチーズを隠してバジルをトッピングしたチーチクを試食
3大ブランディはコニャックを筆頭にアルメニャック・カルバドスの3つです、これ以外の果汁を原料とした熟成蒸留酒をブランディと表するとしています。
このジェラスはアルメニャックという位置づけでアルメニャック地方で作られたブドウを原料にアルメニャック規則に則って造られたブランディブランドの一つです、現行商品も勿論出しておりアルメニャックファンにはよく知られた存在です。
何故このジェラスが保管されていたかは解りませんがウイスキーの保管箱から出てきました、早々に試飲してみましたが当時の味のままでコニャックに比べて若干渋めの甘さでこれはこれで大変美味しく飲めました。
ちなみにナポレオンとは熟成年数のランクを示しており最上級のXOと次点のVSOPの間にあるランクであり名称ではありません、よく名称と間違えられますがあくまでも熟成年数ランクを表しています。
当時日本でよく買われたコニャックやアルメニャックはXOやナポレオンでした、現在ではおそらくVSOPが最も売れているランクだと思います、80年代とはそういう時代だったのです、高級で高価なものほど売れたのです。
その意味ではコニャックのXOものよりもランクはかなり下がりますが、ジェラス・ナポレオンもある意味ではバブル時代の普及ブランディとしてバブルの申し子と言えるでしょう。
