何度も試しているのですが生野菜はウイスキーの味に変化をつけてしまっておつまみには向きません、そこで野菜を欲しい人向けにホットバーニャカウダを考案してみました、冬の寒い季節のメニューとしても身体を冷やさないので最適かと思います。
オリーブオイルで野菜を軽くローストするだけで出来上がります、こうすると生野菜の青臭さやエグ味が消えほんのり甘い味に変化します、半生状態にするのが美味しくするコツで軽く火を通す程度にするのが食感的に重要です、味は甘く食感は生野菜のようです。
ソースはウイスキーの味を変えてしまうバーニャカウダソースに変えオリーブオイルにバルサミコやワインビネガーを加えただけのソースが合いました、塩は振らないほうがウイスキーに合います、市販されているスモークした岩塩を添えて好みで振ってもらうのがよいでしょう。
使う野菜は葉物と根野菜以外なら何でもOKだと思います、葉物と根野菜は灰汁が強いのかウイスキーと合わせるとエグ味が出てしまいます、ピーマンやアマトウ(辛味がほとんどない唐辛子)は逆に火を通すと癖がなくなり甘みが出てくるので意外にも合います。
アマトウ、ズッキーニ、オクラ、赤・青ピーマンのホットバーニャカウダ
繋ぎの兎肉などを使わず保存料も着色料も何も使用せずに豚ロースのブロック肉だけで造る白っぽい色をしたハムを白ハムといいます、白ハムは塩味も薄くスパイスなども使っていないので豚本来の甘い風味が楽しめます。
この白ハムを軽くローストするだけで肉好きのウイスキーファンにはもってこいのおつまみになります、オリーブオイルを使ってもよいのですが私はあえて弱火で素焼きします。
塩味が少ないので塩はほんの少し振り、レインボーなど辛みが少なく風味が良いコショーを軽く振るだけが美味しいです。
油脂分も少なく身体に必要な上質なたんぱく質を摂りながら美味しくウイスキーが飲めるなんて至福以外の何物でもありません、デパ地下で手に入りますがネットでもお取り寄せできます。
さっぱりしていて素材の風味が香る豚ロースだけで造る白ハム
白ハムはデパ地下の加工食品売り場やネットで買えます
この1年で価格が倍以上になった業務用のコーン缶ですが薄黄色の自然な色と味で好んで使っています、コーンポタージュに使うと人工的な甘みがないので美味しいです。
これをオリーブオイルとバターで軽く炒めてパセリパウダーを振るだけでウイスキーによく合うおつまみになります、この場合好みですが私は塩味がウイスキーと合わないので無塩バターを使い塩やコショーも使いません。
居酒屋で食べるコーンバターはビールには合うのですが味が濃すぎてウイスキーにはちょっと合わない気がします、同じコーンバターでも合わせるお酒の種類でバターとオリーブオイルの配合を変えたり調味料を工夫すればそれぞれのお酒に合った味になるというよい例だと思います。
基本的におつまみは素材の味を生かすことにあって味を作りこむものではないという信条があるので、素材の味を消すような調味料の使い方は好きではありません。
業務用コーン缶を使ったあっさりコーンバター
オーガニックコーンとグリーンアスパラのコーンバター
こちらのコーンは色が濃い黄色なので映えます
ウイスキーを楽しめるようになったら是非とも冷蔵庫に入れておいてほしいのがオリーブの塩漬けです、私は常に予備の瓶詰めを数本ストックしています。
ダイレクトにつまみにしてもOKですしチーズや肉料理のアクセントにしても美味しいです、また黒オリーブは若干渋味がありステーキなどのワインソースに細かくして入れても味のアクセントとなり美味しいです。
酒屋さんに置いてあるということはウイスキーやワインなどには欠かせないおつまみになるということです、口直し的な味のリセットにもなるのでお勧めのおつまみです、ただし食べすぎには要注意です、消化に悪いのでお腹を壊してしまいます。
尚、おつまみとしてお店で出すときには是非種無しにしましょう、種を出す所作も食べかすがお皿に残ったビジュアルもお客様に対してデリカシーが欠けると評価されてしまいます。
種無しは食べやすくて最高!
オレガノを少々振りかけてイタリアン風味にすればショットバーでのおつまみに最適です
私の個人的な嗜好ですがウイスキーを楽しむときに無くてはならないおつまみがブルーチーズとクラッカーです、最近はチーズもクラッカーも価格が一気に倍ほどになり非常に高くつくおつまみになりましたががショットバーでの定番おつまみとしています。
ブルーチーズにも拘りがあって一番好きなのが癖が強烈な羊の乳を使ったフランス産のロックフォールです、二番手はイタリア産のゴルゴンゾーラですがセミハードタイプのアオカビが多く癖の強いピカンテを必ず選びます。
自分の目で見てできるだけアオカビが多く入ったものを選びます、またブルーチーズ意外ではハードタイプのパルメジャーノ・レッジャーノやコクのあるミモレットがウイスキーには最高に合うチーズだと思います。
チーズと合わせるクラッカーは減塩タイプか無塩タイプにします、チーズの旨さを倍増させてくれます、ウイスキーもクラッカーも麦が原料ですから基本的に合わないわけがありません、癖の強いウイスキーもクラッカーでリセットできるので数種類を飲み比べるように楽しむ人には必須おつまみです。
奥・手前左:ロックフォール 手前右:ゴルゴンゾーラ・ピカンテ
一緒にドライチーズやサラミチーズもよく買います