
私の年代の人ならおそらく知らない人はいないであろう昭和の時代には有名なウイスキーだったパスポートの70年代後期から80年代に流通していたボトルです、現在でも一目で解る本ボトルのような特徴的なラベルですので記憶しやすいでしょう。
80年代当時の免税店ではよく買われていったウイスキーです、そのためかこの頃のパスポートの現存数はかなりの数があると思います、現行品と飲み比べするのも安価で手に入ると思いますので面白いと思います。
メーカーはフランス最大でワインやジン・ラムなどのスピリッツでは世界最大の出荷数を誇るペルノリカール社です、そのペルノリカールがスペイサイドのグレンキースをキーモルトにして本ブレンデッドウイスキーを世界に向けて開発・販売したのがパスポートです、その意味では品質には信頼できるブレンデッドウイスキーです。
ノンエイジですがウイスキー特級表示があるので12年以上の熟成年数であることが解ります、その意味では品質は高いと思います、ちなみにグレンキース蒸留所は一旦閉鎖されましたが2014年にシーバスブラザースによって再稼動を果たした蒸留所です、その意味でもパスポートも現在において現行商品が存在できているのではないでしょうか。
品名 パスポート 70年代後期~80年代流通ボトル
熟成年数 不明(特級表示)
キーモルト グレンキース
メーカー ペルノリカール
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 6,000円~7,000円(2025年5月時点)
買取相場価格 2,000円~2,500円(2025年5月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します
70年代から変わらぬ美味さで愛され続けているロングランなジンといえばビフィーターでしょう、昭和の時代のジンと言えばギルビーとこのビフィーターです。
ギルビーは2000年ごろからショットバーから消えていきましたが、このビフィーターはいまだにカクテルベースのジンとしての座を守り続けています、現在でもおそらく日本で最も消費量の多いジンだと思います。
ジンといえばビフィータのガツンとくる味で記憶している人は多いかと思います、マイルド系の高級ジンが幅を利かせている今でも懐かしの味を好む人は多いと思います。
ビフィーターはラベルに書かれたロンドン・ドライジンの如しで、いまだに製造をロンドン市内で行っている数少ない本格的なジンです。
価格がリーズナブルなのですがレモンピールの風味が強く、カクテルベースとして柑橘系のジュースとは最高にマッチするジンだと思います。


ディアジオスペシャルシリーズのタリスカー8年の2021年版です、タリスカーの若熟成カスクがシングルカスクで味わえとあってタリスカーファンでなくても飲んでみたい逸品です、カスクはリフィルバーボンですがモルトはヘビリーピーテッドでかなりスモーキー感は強いです。
スカイ島の本格的なシングルモルトは現在では限定的ながら同銘柄でしか味わえませんので、過去から各種のボトラーズ銘柄のブレンド用としてのニーズもあり世界的にも昔からファンの多い蒸留所銘柄です。
グラスに注いだ瞬間に立ち上るスモーク臭はアイラモルトのようですが甘い香りもあり複雑な心地よい香りです、若熟成からくるスパイシー感や潮味感も相まってアイラではなくスカイ島ですがアイラモルトファンなら忘れられないウイスキーになると思います。
品名 タリスカー8年 ディアジオスペシャルリリース2021
熟成年数 8年
カスク リフィルバーボン(ヘビリーピーテッド)
蒸留所 タリスカー(アイランズ:スカイ島)
ボトラー ディアジオ
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 59.7度
内容量 700ml
価格 15,500円~17,000円(2025年5月時点)
特記事項 シングルカスク

90年代に流通していたであろうラングス・セレクト12年です、ラベル表記からしか情報は得られないのですが、アルコール度数が40で内容量が700mlということは表記の規定上で90年代のウイスキーであることが解ります。
それ以外ではほとんど情報がなく詳しいことは何も解らない謎だらけのウイスキーです、唯一の情報として「ハイランドのグレンゴインをキーモルトとしたブレンデッドウイスキー」とだけは解りました。
グレンゴインはフルーティですっきりした飲み心地です、おそらく甘い香りでマイルドな風味です、グレンゴインがキーモルトであること以外に特筆すべき事項もありません、こういうウイスキーは実際に飲んで自身で情報を得るのが一番です。
品名 ラングス セレクト12年 90年代流通ボトル
熟成年数 12年
キーモルト グレンゴイン
メーカー ラングス
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 40度
内容量 700ml
購入相場価格 6,000円~7,000円(2025年5月時点)
買取相場価格 2,000円~2,500円(2025年5月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します
イギリスに行くとスコッチバーなどでのおつまみによく乾燥させたタラのような魚を燻ったものがでてきます、なんの魚かは解らないのですが淡白な味は間違いなくタラの仲間だと思います、これがすごくウイスキーに合うのです。
そこで日本でも手軽に同じようにして食べられる魚は無いものかといろいろ探したらありました、それがこのコマイです、小型のハタハタみたいな魚でタラの仲間です。
できるだけ塩味が薄いほうがウイスキーに合いますので無塩の一夜干しとか見つけると必ず買ってしまいます、一夜干しなのでチルドで1週間は日持ちします。
身は柔らかく脂はほとんど無いのですがパサパサせずしっとり感があり手でつまんで食べられるのでつまみには最適です、また骨が自然に剥がれますので綺麗に食べることができます。
年中入るといいのですが季節的には冬の魚ですので水揚げがあるのが11月から3月です、業務用の冷凍庫があれば年中食べることができます、家庭用の冷蔵庫の冷凍室だと乾燥してパサパサになってしまいますので要注意です。
