
ハイランドに存在する14の蒸留所で造られたシングルモルトだけをブレンドしたザ・グラッドストンアクス・アメリカンオークです、ブレンド後に再度バーボンカスクで再熟成を施してあります。
モルトブレンデッド自体が数少なく、アイラモルトだけというのは人気があるのですがハイランドモルトだけというのは他に見当たらず大変貴重なモルトブレンデッドウイスキーだと思います、ハイランドファンには堪らないウイスキーではないでしょうか。
香りはモルティでバニラのような甘い香りがします、飲み始めは甘みの中にスパイシーさも加わりフィニッシュにほのかにビター味を感じます、またグラスに注いで時間が経つとフルーティな香りに変化します。
ハイランドモルトウイスキーのエッセンスがこれでもかというくらいに詰め込んだ非常にバランスのよいウイスキーです、個人的にはイチオシのモルトブレンデッドです。
品名 ザ・グラッドストンアクス アメリカンオーク
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク バーボン(フィニッシュ)
蒸留所 不明(ハイランドの14蒸留所)
メーカー グラッドストンアクス
ウイスキー種 モルトブレンデッド
アルコール度数 41度
内容量 700ml
価格 3,500円~4,000円(2025年7月時点)
特記事項 14ファウンダーモルトブレンデッド~バーボンカスクフィニッシュ

マンローズ・キングオブキングスは日本にスコッチウイスキーが伝えられた頃、スコッチウイスキーと言えばこのキングオブキングスを指していたほど初期の頃から日本に輸入されていた歴史あるスコッチブレンデッドウイスキーです。
この陶器ボトルはオールドパーの陶器ボトルと同様の形の陶器ボトルであり、スコットランドでは昔ウイスキーはこのような陶器に入れて売られていたそうで当時の伝統を引き継いだ陶器製のボトルです。
キーモルトはオールドパーのキーモルトでもあるグレンデュランが使われており風味がオールドパーと酷似しています、それもそのはずでメーカーのジェームズ・マンロー社はオールドパーを製造販売しているマクドナルド・グリンリース社の子会社という関係にあります。
オールドパーと酷似した陶器ボトルといい中身のウイスキーの風味といい、ほぼオールドパーと考えてもよいウイスキーです、こういったアンティークウイスキーは是非とも向学のためにも味わっておいてほしいと思います。
品名 マンローズ・キングオブキングス レアオールドデラックス陶器ボトル 70年代後期~80年代流通ボトル
熟成年数 不明(特級表示)
キーモルト グレンデュラン
メーカー ジェームズ・マンロー
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 6,000円~8,000円(2025年7月時点)
買取相場価格 2,000円~2,500円(2025年7月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します

アンティークウイスキーブームということもあって始めてリサイクルリカーショップを覗いてみました、そこで大きな発見がありました、それはバーボンがほとんど無いことと意外にも高値が付いていたということです。
店員さんにも聞いてみたのですが、アンティークバーボンは持込が少なく並べればすぐ売れていくのだそうです、アンティークバーボンのニーズはそう高いとは思えないのですが私なりに理由を考えてみました。
バーボンがブームだったのは70年代後半から90年代前半くらいです、この頃は国産ウイスキーからバーボンやスコッチブレンデッドにニーズが移り大量に輸入され消費されていきました。
輸入税の緩和などからそれまで高額だった海外の酒類の価格がどんどん下がっていき国産ウイスキーよりも安くなってバーボンやスコッチブレンデッドブームが起きたのだと思います、スナックなどでのキープウイスキーの半分以上がバーボンという時期もあったほど一時期は日本人の多くがバーボンを飲んでいました。
ただ贈答用となるとスコッチブレンデッドのケースの豪華さもあって高級感が好まれました、つまり高級スコッチブレンデッドは贈答用などで保管されているので現存数が多くバーボンの多くが既に消費され当時の流通品はほぼ枯渇してしまっているのだと推測します。
これがバーボンのアンティークボトルがほとんど出ない理由だと思います、時代が変われば価値対象が変わるというのはこういうことです、当時1万円以上もしたアンティークのスコッチブレンデッドが6,000円で買える時代に当時3,000円だったスタンダードバーボンが恐ろしいことに軒並み1万円以上しているのです。
希少価値があるとはいえ10万円以上も出してアンティークバーボンを買う心理は理解できないかもしれませんが私には理解できます、狂喜乱舞した異次元の世界で浴びるように飲んだバーボン、当時を思い出して再度当時の風味を味わいたいという願望は私には正常だと受け入れられます、スコッチもそうですが同じ銘柄でも今のものはマイルドな傾向ですが狂った時代の尖った味とは別物なのです。
同じように当時は1,000円で買えたスタンダードスコッチブレンデッドのJ&Bやホワイトホースなどもノンエイジでありながらも高級スコッチブレンデッドよりも高値で取引されています、これもバーボンと同じで当時買われては消費されていったウイスキーであり現存数が極めて少ないからです。
未来に何が起きるのかを正確に読んで今の行動に繋げている人はなかなかいません、過去のオンタイムのリアル情報と日本のウイスキートレンドなどあらゆるウイスキーに関する正確な情報を得て10年後のウイスキー事情はどうなっているかという予測はそれほど難しいことではありません。
解る人には正確に10年後のウイスキー事情は既に解っていることと思います、今ここで言えることは世界中でウイスキー蒸留所の新設ブームが巻き起こっていることと現存のウイスキー蒸留所が昨年辺りから増産に切り替えているということです、そして人の趣向はそう長くは続かないということです。

マル島にあるトバモリー蒸留所では冠名のトバモリーとレダイグの2種をツートラックブランドとして製造しています、トバモリーはノンピートでレダイグはヘビリーピーテッドです、本ボトルはそのトバモリーのスタンダードとも言える12年です。
モルトの原料はアイラ島のポートエレンから仕入れています、ポートエレン蒸留所が閉鎖してしまった今ではアイラ島のモルトで作られたノンピートのフルーティなシングルモルトを存分に楽しめる逸品です。
ただし人気があるのはヘビリーピッテッドのレダイグでありトバモリーはショットバーでも置いていない店が多いです、上品で優しいシングルモルトをゆっくりと楽しみたい人には非常にリーズナブルな価格とありお勧めです。
品名 トバモリー12年
熟成年数 12年
カスク バーボン
蒸留所 トバモリー(アイランズ:マル島)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 46.3度
内容量 700ml
価格 6,000円~8,000円(2025年7月時点)
アラート 入手困難状況、価格上昇傾向

日本でしか買うことができないウィンザーキャッスルの80年代に流通していたボトルです、他に同様の形をした黒い陶器ボトルがありました。
ウィンザーキャッスルは松坂屋がエジンバラに所在するR・H・トムソン社に委託製造してもらい日本市場のみで販売されているブレンデッドウイスキーです、アンティークウイスキーショップにも時々並んでいるボトルです。
キーモルトですが製造直後の頃はクラガンモアをメインにブレンドしていましたが、近年になりグレンキンチーをメインにブレンドされているようです。
クラガンモアとグレンキンチーは似ても似つかない味と香りです、是非とも後継版を入手して飲み比べてみたいと思います。
品名 ウィンザーキャッスル 80年代流通ボトル
熟成年数 不明(特級表示)
キーモルト クラガンモア
メーカー R・H・トムソン
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 5,000円~7,000円(2025年7月時点)
買取相場価格 1,500円~2,000円(2025年7月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します