
ウイスキーファンなら知らない人はいないほど有名な、400年の歴史を持つジョン・ヘイグ社が製造・販売するディンプルの12年です。
ディンプルは、ヨーロッパでは以前ピンチの名称で売られていましたが現在はディンプルの名称で統一されています。
ちなみにディンプルのキーモルトは、ローランドのグレンキンチー、スペイサイドのノッカンドゥとマノックモアという興味深い蒸留所のモルトで華やかでライトな風味を味わえます。
グレンキンチーは私の大好きなローランドモルトでフルーティで若干の酸味が魅力です、そのグレンキンチーのエッセンスをしっかりと感じることができるブレンデッドであり個人的に評価の高いウイスキーです。
品名 ディンプル12年
熟成年数 12年
キーモルト グレンキンチー、ノッカンドゥ、マノックモア
メーカー ジョン・ヘイグ
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 40度
内容量 700ml
購入価格 2,800円~3,500円(2025年7月時点)

J&Bの1988年からわずか2年間だけの発売というまるでバブルの申し子のようなJ&Bクラシックです、現行商品はJ&Bレアという名称でノンエイジ版のみがリーズナブルな価格で発売されています。
本ボトルはウイスキー特級表示ですのでほぼ12年前後の熟成年数で当時のJ&Bの上位版として発売されました、当時では品質の高いウイスキーとして有名でした、一時期は世界2位の販売数を誇ったJ&Bですが現在では30位以下ではないでしょうか(出荷量から推測)。
スペイサイドを中心に40種ほどのモルトをブレンドしているようです、キーモルトはグレンスペイ・ストラスミル・ノッカンドゥ・オスロスクなどとされています、これらのエッセンスを感じるかどうかは飲んだ人次第ということで多くは語りません。
キーモルトや熟成年数、また2年間の限定発売品などを考えるに現在の購入価格はかなり低位に放置されていると思います、当時の風味を味わいながらJ&Bの繁栄の歴史も含めてもっと高く評価されてもよいウイスキーだと思います、私的にはお薦めのアンティークウイスキーの一つとして評価しています。
尚、同時発売でJ&Bピュアモルトがありました、こちらはモルトブレンデッドかもしくはモルト成分がかなり多めに入っているのではないかというウイスキーでノッカンドゥのエッセンスを感じるという情報があります、私のストックにはありませんので探し出して比較してみたいと思います。
品名 J&Bクラシック 80年代後期流通ボトル
熟成年数 不明(特級表示)
キーモルト グレンスペイ、ストラスミル、ノッカンドゥ、オスロスク
メーカー ジャステリーニ&ブロックス
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 6,500円~7,000円(2025年5月時点)
買取相場価格 2,000円~2,500円(2025年5月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します
昔から各種のドレッシングや野菜で何度も何度も試しているのですがウイスキーとサラダの相性はイマイチです、基本的に生野菜は相性が悪いのかもしれません、ウイスキーの味が変わってしまうのです。
まあまあ合うとしたらバジルなどの柔らかな香りのハーブを少し加えて塩味を落として甘酸っぱいドレッシングにするとピクルスのようでなんとか合う気がします、ここではキュウリ・タマネギ・ニンジンを使っていますがピクルス液に半日ほど漬けてピクルスの浅漬けのようにしています、タマネギも辛味が消え甘くなります。
これは結構いけるおつまみになりました、サラダを諦めていっそのことウイスキーに相性の良い見た目はサラダのようなピクルスにしてしまえばよいのだという発想からの結果です。
夏はスイカ、その他のシーズンはメロンとかリンゴとかナシなどをトッピングするとよいいっそうウイスキーに相性の良い味になります。

ピクルス風味のバジルサラダにスイカを合わせて試食

ショットバーのスパイサイドモルトの定番であるアベラワーの12年ダブルカスクマチュアードです、現在手に入りづらい状況になっています。
ダブルカスクマチュアードとされていますが再熟成ではなくシェリーカスクとバーボンカスクの原酒をヴァッティングによってブレンドしているようです、その意味では正確にはダブルカスクということになります。
またシェリーカスクはスペイン産のワイン樽を使用しており、そのせいか他のスペイサイドモルトよりも酸味を強く感じますがフルーティでほろ甘い香りが魅力となっています、飲み込んだ後にくる若干のビター味も心地よいです。
尚12年が入手困難になってきており非常に高額になっています、代わって10年が現在主流になっているようです。
10年は12年と同じ2つのカスク原酒をヴァッティング後にコニャックの熟成に使われるフレンチ・リムーザンオークカスクで再熟成するというトリプルカスクであり、大変手の込んシングルモルトになっています、是非とも飲み比べてみたいと思います。
品名 アベラワー12年 ダブルカスクマチュアード
成年数 12年
カスク シェリー、バーボン
蒸留所 アベラワー(スペイサイド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 8,000円~9,500円(2025年5月時点)
特記事項 2カスクマヴァッティング、入手困難状況

私の年代の人ならおそらく知らない人はいないであろう昭和の時代には有名なウイスキーだったパスポートの70年代後期から80年代に流通していたボトルです、現在でも一目で解る本ボトルのような特徴的なラベルですので記憶しやすいでしょう。
80年代当時の免税店ではよく買われていったウイスキーです、そのためかこの頃のパスポートの現存数はかなりの数があると思います、現行品と飲み比べするのも安価で手に入ると思いますので面白いと思います。
メーカーはフランス最大でワインやジン・ラムなどのスピリッツでは世界最大の出荷数を誇るペルノリカール社です、そのペルノリカールがスペイサイドのグレンキースをキーモルトにして本ブレンデッドウイスキーを世界に向けて開発・販売したのがパスポートです、その意味では品質には信頼できるブレンデッドウイスキーです。
ノンエイジですがウイスキー特級表示があるので12年以上の熟成年数であることが解ります、その意味では品質は高いと思います、ちなみにグレンキース蒸留所は一旦閉鎖されましたが2014年にシーバスブラザースによって再稼動を果たした蒸留所です、その意味でもパスポートも現在において現行商品が存在できているのではないでしょうか。
品名 パスポート 70年代後期~80年代流通ボトル
熟成年数 不明(特級表示)
キーモルト グレンキース
メーカー ペルノリカール
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 6,000円~7,000円(2025年5月時点)
買取相場価格 2,000円~2,500円(2025年5月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します