私は昔からジンの好きな飲み方として、腰の強いジンをジンジャーエールで割るジンバックというカクテルで飲むのが好きです。
多くのショットバーで使っているジンジャーエールはカナダドライでありジンジャーが軽く甘すぎるので好きではありません、私はジンバックが飲みたいときには必ずウィルキンソンのジンジャーエールを置いているショットバーで飲みます。
ただウィルキンソンにも2種類あり鮮やかな赤のラベルは甘口でカナダドライとほぼ一緒です、やはりドスンとショウガを感じるエンジ色のラベルの辛口でないと物足りません。
私は夏場に冷やしてそのまま飲むこともあるくらいに大好きなジンジャーエールで、辛口は喉がヒリヒリするほどショウガをモロに感じます、これを飲んでいれば夏バテ知らずです。

左:ウイルキンソン・ジンジャエール 右:コロナエキストラビール
どちらも私のウイスキーを飲むときのチェイサーです

花と動物シリーズでスペイサイドやハイランドのヒドゥン蒸留所の名作モルトを世に広めたディアジオ社(旧UD社=ユナイテッド・ディステラリー社)、このディアジオ社が花と動物シリーズの成功を再びとばかりに5年前からシリーズ化しているのがスペシャルリリースシリーズです。
このスペシャルリリースシリーズはラガヴーリンやタリスカーなど10蒸留所ほどの名作モルトを毎年綺麗なイラストを添えて発売しています、蒸留所によって毎年特徴的なイラストレーターを採用しているのも評価され人気は急上昇しています、スペシャルリリースのラガヴーリン版は初年度から採用され現在2019から2023までの5種類あります。
ラガヴーリンの最大の持ち味であるシェリーカスクではなくこの2023年版に限ってテキーラカスクを使っています、ちなみに2019年版から3年はリフィル・アメリカンオークで2022年版はヴァージンヨーロピアンオークでしたから味も香りも過去4年版とガラッと変わり、極めてスモーキー且つスパイシーな切れ味を堪能できます。
尚、毎年リリースされる同ラガヴーリン・ディアジオスペシャルリリースは全てシングルカスクで毎年アルコール度数も変わってきており、今回はカスクもガラッと違うので味も香りも他のリリース年版と大きく異なります。
品名 ラガヴーリン12年 ディアジオスペシャルリリース2023
熟成年数 12年
カスク テキーラ
蒸留所 ラガヴーリン(アイラ島)
ボトラー ディアジオ
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 56.4度
内容量 700ml
価格 28,000円~32,000円(2025年5月時点)
特記事項 シングルカスク

1826年創業の伝統あるP・マッケンジー社のザ・リアル・マッケンジーの70年代後期から80年代に流通していたボトルです、20年という高級版も存在しています。
ウイスキー特級表示から熟成年数は12年以上であることが解ります、また同様に70年代後期には既に誕生していたということも解ります。
情報がほとんど無いウイスキーですがベルと同じキーモルトを使っておりベルとの関連性などは謎となっています、リサイクルショップの一部のショップでは驚くほどの高額で販売している例もあります、理由は定かではありませんが希少性もしくは話題性が高いのではないかと思います。
品名 ザ・リアル・マッケンジー 70年代後期~80年代流通ボトル
熟成年数 不明(特級表示)
キーモルト ブレアアソール、インチガワー、ダフタウン、グレンキンチー、カリラ、ブラドノック
メーカー P・マッケンジー
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 7,000円~20,000円(2025年5月時点)
買取相場価格 2,000円~5,000円(2025年5月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します

私がアイラモルトウイスキーを初めて飲んだのは26歳の時で、なんとロンドンのヒースロー国際空港内にあったスコッチバーでした。
学生の頃からお酒は何でも大好きで、ほぼ毎日のようにバーボン(ジャックダニエルなど)やブレンデッドウイスキー(ジョニーウォーカーなど)を飲んで未来の自分の姿を想像しては大学に通う以外何もできない現状とのギャップに悶々としていました。
ヒースロー空港での話しに戻りますが、当時私はパリに本社がある外資系のIT企業でフリーランスのSEをしており年に数回パリに出張がありました、そしてその時はたまたま直行便が取れずにロンドン経由になったわけです。
トランジットの為空港外には出られないのですが、せっかくロンドンにいるのだからということで当時日本では1本1万円以上もした本場のシングルモルトウイスキーを飲もうと空港内をぐるぐる回ってやっと探し当てたのがカウンターだけの小さなスコッチバーというわけです。
おつまみはクラッカーとポケットサイズの袋に入ったピーナッツだけしか置いてなかったのですが、その時に飲んだウイスキーが初めて飲んだアイラモルトの「ボウモア」というウイスキーだったのです。
飲み慣れていたバーボンやブレンデッドウイスキーとはまったく似ても似つかない強烈な刺激臭とスパイシーな味で口の中がピリピリします、しかしチェイサーと交互にゆっくりと飲むと口の中にフルーツのような香りや燻製のようなスモーキーな香りが広がり何とも言えない複雑な香りとピリッとした味に包まれ一発ではまってしまったのです。
気が付いたらバーテンダーに薦められるままに、「アードベック」や「ラフロイグ」など小一時間に5~6杯飲んで至福の時を過ごしていました。
日本に帰ってから調べてみるとアイラモルトだけで日本酒まではいかないまでも物凄い種類が在ることが解りました、そして当時でも15種類くらいは輸入されていて「ボウモア」と「ラフロイグ」はすぐ手に入れナイトキャップの座をバーボンウイスキーから奪い取ってしまいました。
それ以来、毎日のように仕事帰りに地元のショットバーでビール(コロナやハイネケン)をチェイサー代わりにアイラモルトを飲むのがルーティン化してしまったのです。


左:シングルグレーン 右:シングルグレーン・ピーテッド
ハイランドのロッホローモンド蒸留所のスタンダードシングルグレーンウイスキーのピーテッド版であるロッホローモンド・シングルグレーン・ピーテッドです。
熟成年数は解りませんがアルコール度が46度というのが嬉しいです、ストレートで飲んだときにウイスキーが一番美味しく感じるアルコール度数が46度という定説があるように46度に調整したのは流石です。
アメリカンオークカスクで熟成しており煮リンゴのような甘酸っぱい香りに加えて柔らかなピート臭が漂い大変飲みやすいグレーンウイスキーです、トゥアイスアップで飲んでみたら美味しかったです。
品名 ロッホローモンド シングルグレーン・ピーテッド
熟成年数 不明
カスク アメリカンオーク
蒸留所 ロッホローモンド(ハイランド)
ウイスキー種 シングルグレーン
アルコール度数 46度
内容量 700ml
価格 4,300円~5,000円(2025年4月時点)