グラスゴーに存在する蒸留所であるグレンキンチーは首都に最も近い蒸留所でエジンバラモルトと称されています、そのグレンキンチー蒸留所のスタンダードがこの12年です。
ローズバンク蒸留所が閉鎖された後ローランドを代表する蒸留所となったグレンキンチーはローランドシングルモルト特有の花やフルーツを思わせる甘い香りで味は若干酸味があり若い洋ナシのようなフルーティさがあります。
好みが分かれるでしょうが私個人的には大好きな味で、この数年来ショットバーで週に1度は飲んでいるシングルモルトの定番となっています、アイラモルトと対照的な味と香りですがその日の心情で飲み分けているのです。
品名 グレンキンチー12年
熟成年数 12年
カスク 不明
蒸留所 グレンキンチー(ローランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 700ml
購入価格 4,500円~5,500円(2024年10月時点)
キャンベルタウンといえばスプリングバンク蒸留所を筆頭に現在では3つの蒸留所だけになってしまいました、以前は細長く狭い半島に蒸留所が犇めくスコッチウイスキー蒸留所の一つのメッカともなっていたので悲しい限りです。
そんな現在のキャンベルタウンにおいて頑張っている蒸留所がグレンスコシアです、もう一つのグレンガイル蒸留所はスプリングバンク傘下といってもよいほど非常にスプリングバンクに近しい関係にあります、それだけにグレンスコシアには期待するファンも多いです。
そのグレンスコシアの入門ウイスキーといえるのがこのダブルカスクです、本ボトルは旧ボトルでボトル下部にシルク印刷でイラストが付いており新ボトルよりも新しさを感じます。
ダブルカスクはファーストフィルバーボンカスクで熟成後にPX(ペドロヒメネス)シェリーカスクで再熟成を行うという手の込んだダブルマチュアードによって作られており、キャンベルタウン特有のモルティでフルーティな香りでスパイスのようなエッセンスも感じるバランスがよいシングルモルトに仕上がっています。
手軽に飲める一押しのキャンベルタウンフレバーなウイスキーです、新ボトルも味も香りもほとんど同じです。
品名 グレンスコシア ダブルカスク 旧ラベル
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク ファーストフィル・バーボン、PX(ペドロヒメネス)シェリー
蒸留所 グレンスコシア(キャンベルタウン)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 46度
内容量 700ml
価格 5,500円~6,000円(2024年8月時点)
特記事項 ファーストフィル・バーボン~PX(ペドロヒメネス)シェリーのダブルマチュアード
過去には数多くの蒸留所がひしめいていたキャンベルタウン地区も現在は3つの蒸留所だけとなってしまいました、そのうち1つの蒸留所はスプリングバンクと非常に密接な関係があり今ではキャンベルタウンといえばスプリングバンクと言われるほどに独占状況になっています。
そのスプリングバンク蒸留所のスタンダードが本10年ですが、この2年ほどのウイスキーブームで品薄状況となり恐ろしいほどに価格が上昇しており簡単に買えるウイスキーではなくなってきています、私も慌てて3本手に入れましたが既に2万円を超えていました。
スプリングバンクに代表されるキャンベルタウンのウイスキーは「モルトの香水」と謳われるほど芳醇な甘い香りが特徴で、このスプリングバンク10年は特に熟成が浅いため木の香りが少ないのでよりいっそうモルティな香りを楽しめます。
品名 スプリングバンク10年
成年数 10年
カスク バーボン、シェリー
蒸留所 スプリングバンク(キャンベルタウン)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 46度
内容量 700ml
価格 28,000円~35,000円(2024年6月時点)
特記事項 2カスクヴァッティング
アラート 入手困難状況で価格急上昇中
農夫が協力し合って設立されたスコットランドで最小規模のハイランドに在るエドラダワー蒸留所のスタンダードであるエドラダワー10年は、味と香りのバランスが非常に良いハイランドウイスキーを代表する銘柄の一つとしてファンを魅了しています、尚2018年の拡張工事で現在では最小蒸留所の地位から脱しています。
私もショットバーで時々味を確認するような感覚で飲んでいます、逆に家ではアイラモルトが中心になってしまい飲む機会はそれほど多くはありません、フルーティで飲みやすいのは確かですがアイラモルトファンには当然物足りなさ感が出てしまいます。
マイルドでフルーティーな香りもありバランス的には非常に良くできたウイスキーだと思います、ウイスキービギナーの方にもお薦めのハイランドシングルモルトです。
ちなみに2018年までは製造はたったの3人で行っているといわれていたスコットランドで最も生産量の少なかったエドラダワー蒸留所、再建させた現オーナーは逆に保有カスク数がスコットランド最大と謳われるボトラーのシグナトリー社となっています。
尚、80年代ごろまでグレンフォレスというシングルモルトがありましたが、これは同蒸留所の設立当初の蒸留所名でオーナーチェンジと共にエドラダワーと蒸留所名を変更後も80年代までグレンフォレスの名称でシングルモルトを出していました。
品名 エドラダワー10年
熟成年数 10年
カスク オロロソシェリー
蒸留所 エドラダワー(ハイランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 7,000円~8,000円(2024年5月時点)
スコットランド最北端にある蒸留所として有名なハイランドパークのスタンダードであるハイランドパーク10年の旧ボトルです、2017年にバイキングスカーシリーズとしてリニューアルされるまでの馴染みの深いボトルです。
最北端にあるオークニー諸島メインランドで作られるウイスキーはじっくりと熟成され雑味が少なくフレッシュでフルーティな香りがします、その中にも若干磯の香りがほどよく染みこんでおり最もアイランズウイスキーらしい風味のウイスキーといえます。
アイランズウイスキーとしてスカイ島のタリスカーと共に最も早くから親しまれてきたハイランドパークは日本の多くのウイスキーファンを魅了してきました、ウイスキービギナーの方には是非とも早い段階で飲んで欲しいウイスキーです。
ちなみにハイランドという名称からハイランドウイスキーだと勘違いしている人が多いのですが、最北端にある地域といういみでハイランドと銘打っておりウイスキーのメッカであるハイランド地区を印象付けているわけではありません。
尚、旧ボトルは流通在庫が豊富にあるようで現在でも新ボトルと並行して販売されています、現時点では新ボトルに比べて10%程度割高ですが在庫が切れ次第価格は急上昇します。
品名 ハイランドパーク10年 旧ボトル
熟成年数 10年
カスク アメリカンオーク
蒸留所 ハイランドパーク(アイランズ:オークニー諸島メインランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 750ml
価格 5,500円~6,500円(2024年4月時点)