
このウイスキーに関しては何の説明も不要でしょう、それほど高名なスコッチウイスキーの頂点を極めたマッカランの現在におけるスタンダードがこのマッカラン12年・ダブルカスクです。
ダブルカスクは2つの異なるカスク原酒のヴァッティングものであり、ほぼ同じ価格で3つのカスク原酒をヴァッティングしたトリプルカスク版もありますので購入の際には好みで選ぶとよいでしょう。
原木を厳選し1からカスクを自社で作り上げる拘りと伝統の技法に裏付けされた味と香り、世界中でスコッチウイスキーの頂点に君臨していることは紛れもない事実です。
バブル期に売り出されていた木箱入りマッカラン30年の重厚な木箱と空ボトルがなんとプレミアムリカーショップで100万円で売られている事実、他のウイスキーには真似できない風格は見事としか言いようがありません。
それにしても木箱と証明書付きの空ボトルを100万円で買ってどうするのでしょうか、もしも当時のものが手付かずの綺麗なまま保存されていたらとんでもない金額で取引されています、下衆の勘繰りではありませんがとても気になります。
そんなプレミアムマッカランは無理でも現役の12年なら手軽に飲めます、オロロソシェリーに使われるカスクで熟成されたモルトウイスキーはまさに上品でフルーティ、疲れた心身を癒すのには充分です、1日の最後に飲みたいウイスキー、これが世界の最高級ウイスキーブランドが製造するシングルモルトの強さなのでしょう。
品名 マッカラン12年 ダブルカスク
成年数 12年
カスク アメリカンオークシェリー、ヨーロピアンオークシェリー
蒸留所 マッカラン(スペイサイド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 9,500円~12,500円(2025年8月時点)
特記事項 2カスクバッティング

世界的に著名なスコッチブレンデッドウイスキーのホワイト&マッカイのキーモルトとして100年以上も使われ続けているダルモア蒸留所のシングルモルト、そのダルモアの15年です。
最新ボトルは以前のボトルのように鹿のイラストではなくメタルが貼ってありボトルデザイン的にも高級感が出てきました、それに伴って見栄えがするのか置いているショットバーも増えてきました。
フルーティでコクのある味のウイスキーで爽やかな柑橘系の香りが上品です、12年に比べて15年のほうがいっそうフルーティさを感じますのでお薦めです、ダルモアはここ数年で価格が上昇傾向にありますので買えるときに買っておくことをお薦めします。
品名 ダルモア15年
熟成年数 15年
カスク シェリー
蒸留所 ダルモア(ハイランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
購入価格 16,000円~18,000円(2025年7月時点)

ショットバーのスパイサイドモルトの定番であるアベラワーの12年ダブルカスクマチュアードです、現在手に入りづらい状況になっています。
ダブルカスクマチュアードとされていますが再熟成ではなくシェリーカスクとバーボンカスクの原酒をヴァッティングによってブレンドしているようです、その意味では正確にはダブルカスクということになります。
またシェリーカスクはスペイン産のワイン樽を使用しており、そのせいか他のスペイサイドモルトよりも酸味を強く感じますがフルーティでほろ甘い香りが魅力となっています、飲み込んだ後にくる若干のビター味も心地よいです。
尚12年が入手困難になってきており非常に高額になっています、代わって10年が現在主流になっているようです。
10年は12年と同じ2つのカスク原酒をヴァッティング後にコニャックの熟成に使われるフレンチ・リムーザンオークカスクで再熟成するというトリプルカスクであり、大変手の込んシングルモルトになっています、是非とも飲み比べてみたいと思います。
品名 アベラワー12年 ダブルカスクマチュアード
成年数 12年
カスク シェリー、バーボン
蒸留所 アベラワー(スペイサイド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 8,000円~9,500円(2025年5月時点)
特記事項 2カスクマヴァッティング、入手困難状況

かつてはUD社(現ディアジオ社)の所有蒸留所であったクライヌリッシュ蒸留所はUD社花と動物シリーズにおいてクライヌリッシュ14年が同シリーズの一つでした、離脱後もスタンダードとして14年をラベルを替えオフィシャルボトルとして出し続けています。
花のようでもあり優しい香りのハーブのようでもある植物を感じさせる香りが特徴でファーストショットのスパイシー且つライトな味はハイランドシングルモルトの入門ウイスキーとしてお勧めです、クライヌリッシュ14年は私の中での定番シングルモルトで一時期は毎日のように飲んでいました。
「スペイサイドのグレンフィディック、ハイランドのクライヌリッシュ」とはウイスキーファンの合言葉のようにその地を代表するウイスキーとして昔から親しまれています、クライヌリッシュを飲まずにハイランドシングルモルトを語れない、そう言っても過言ではありません。
品名 クライヌリッシュ14年
熟成年数 14年
カスク 不明
蒸留所 クライヌリッシュ(ハイランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 46度
内容量 700ml
価格 7,000円~8,000円(2024年12月時点)

ローランドとハイランドの境目に蒸留所のあるグレンゴイン蒸留所は仕込み水をハイランド側からとっているためにハイランドに属している蒸留所です、そのグレンゴイン蒸留所のスタンダードがグレンゴイン10年です。
カティサークやイギリスで最も飲まれているブレンデッドウイスキーであるフェイマスグラウスのキーモルトにも使われているグレンゴインはフルーティな香りが特徴です、リンゴとかハチミツとか人によって表現は異なりますがすっきりした甘めの香りが優しいです。
味は10年熟成とは思えないマイルドな味で大変飲みやすいです、私も気分転換に月に何度かショットバーで頼む定番シングルモルトの一つです。
品名 グレンゴイン10年
熟成年数 10年
カスク 不明
蒸留所 グレンゴイン(ハイランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
購入価格 4,500円~5,500円(2024年12月時点)