ドイツのウイスキーメーカーであるラッケの大変珍しいドイツのアンティークウイスキーです、ちなみに「rauchzart(発音は不明)」は煙っぽいという形容詞のようです、つまりスモーキー(ピートの香りが多い)ということです。
50年ほど前に外資系企業でフリーSE(ITのシステムエンジニア)として就労しており各国へ何度も海外出張していました、その際にお土産として買ってきたのでしょうか、保管していたアンティークウイスキーの中に混ざっていました。
いろいろ調べてみたのですが詳しいことはほとんど解りません、ただ80年代に流通していたノンエイジのブレンデッドウイスキーということだけは解りました、おそらくですがスコットランドからモルト原酒を輸入して自社製のグレーンウイスキーとブレンドして造られたウイスキーだと思います。
年に数回プレミアムウイスキーやワインをホームパーティで皆で飲むのですが、そんな時に開封して味わってみたいと思います。
私が保管しているということは2本買って美味しいと感じたものですので独特の風味が楽しめると思いますが、半世紀前の記憶はほぼゼロです、是非ともどこかで記憶をアップデートしておきたいと思います。
ブランディと言ったらコニャック、コニャックと言ったら五大コニャックブランドのヘネシー・レミーマルタン・マーテル・クルボアジェ・カミュです、なかでもバブルのど真ん中の夜の帳でよく飲まれたのがヘネシーXOとレミーマルタンXOです。
XOというのはブランディの長期熟成の最高ランクを示しています、つまりその銘柄の最高級品ということです。
特にレミーマルタンXOの一目で解る高級感溢れるボトルデザインは高級クラブで大変人気があり、当時は1本数十万円という価格が付けられていてもどんどん消費されていきました。
レミーマルタンXOやヘネシーXOの甘くトロンとした口当たりはまさにバブルの申し子です、今飲んでも記憶は瞬間的に80年代が蘇ってきます、まさに狂喜乱舞の時代だったのです。
そんなバブル時代に浴びるように飲んだレミーマルタンXOが何故かコレクションウイスキーの中に混ざって保管されていました、きっといつかは思い出して飲んでみたくなると思ってのことでしょう、記憶は確実に味と香りに宿っています。
現行商品もまったく同じボトルデザインで生き続けています、ヘネシーXOも同様に当時のボトルデザインのまま現行商品に継続されています、最高級品とは数十年経っても古さをまったく感じさせません、そこがトップブランドという存在だと思います。
この1年で価格が倍以上になった業務用のコーン缶ですが薄黄色の自然な色と味で好んで使っています、コーンポタージュに使うと人工的な甘みがないので美味しいです。
これをオリーブオイルとバターで軽く炒めてパセリパウダーを振るだけでウイスキーによく合うおつまみになります、この場合好みですが私は塩味がウイスキーと合わないので無塩バターを使い塩やコショーも使いません。
居酒屋で食べるコーンバターはビールには合うのですが味が濃すぎてウイスキーにはちょっと合わない気がします、同じコーンバターでも合わせるお酒の種類でバターとオリーブオイルの配合を変えたり調味料を工夫すればそれぞれのお酒に合った味になるというよい例だと思います。
基本的におつまみは素材の味を生かすことにあって味を作りこむものではないという信条があるので、素材の味を消すような調味料の使い方は好きではありません。
業務用コーン缶を使ったあっさりコーンバター
オーガニックコーンとグリーンアスパラのコーンバター
こちらのコーンは色が濃い黄色なので映えます
以前はほぼ毎日で最近でも週2回は通うネパール料理レストラン、常に芋2種と麦1種の焼酎をキープしているのですが、ウイスキーのキープを始めたというので早々にシーバス・リーガル12年の1リットルボトルをキープしました、それにしても1リットルボトルで1万1,500円とはスナックの半額で嬉しいです。
ショットで積算するとキープ価格の倍以上になってしまうので、私のような自由なスタイルでゴクゴク飲む派には日本のボトルキープ制度は本当にありがたいです。
バランタインと並びブレンデッドの代表格のシーバス・リーガルはブレンデッドのスタンダードとして日本においては昔から安定した地位を築いています、ちなみに国によってはバランタインがスタンダードとなっていたりで国によって事情が異なるのが面白いところです、いわゆるその国におけるウイスキーセーラーのマーケティング戦略の違いでしょう。
スパイシーな味と香りが売りのネパール料理にはマイルドなブレンデッドウイスキーは実に良く合います、ストレートにロックに水割りとどんなスタイルでも美味しく飲めるのがまた嬉しいです。
ちなみにシングルモルトファンには驚きの事実ですが、実はシーバスリーガルのキーモルトはストラスアイラ、グレンリベット、ロングモーン、ベンリアックという4つのスペイサイドの超有名な蒸留所のシングルモルトです。
特にロングモーンは現在では手が出せないほどの高級シングルモルトになってしまっています、この事実は見逃せません、ブレンデッドウイスキーはシングルモルトに比べて決して格下なのではありません。
オーナーは頼めば何でも快くやってくれます、アイラモルトをお願いすればきっと入れてくれるのでしょう、ただスパイシーな料理とアイラモルトを合わせて美味しいのかどうかは疑問ですが是非とも一度は体験しておきたいと思います。
シーバス・リーガル12年1,000mlボトル
ウイスキーを楽しめるようになったら是非とも冷蔵庫に入れておいてほしいのがオリーブの塩漬けです、私は常に予備の瓶詰めを数本ストックしています。
ダイレクトにつまみにしてもOKですしチーズや肉料理のアクセントにしても美味しいです、また黒オリーブは若干渋味がありステーキなどのワインソースに細かくして入れても味のアクセントとなり美味しいです。
酒屋さんに置いてあるということはウイスキーやワインなどには欠かせないおつまみになるということです、口直し的な味のリセットにもなるのでお勧めのおつまみです、ただし食べすぎには要注意です、消化に悪いのでお腹を壊してしまいます。
尚、おつまみとしてお店で出すときには是非種無しにしましょう、種を出す所作も食べかすがお皿に残ったビジュアルもお客様に対してデリカシーが欠けると評価されてしまいます。
種無しは食べやすくて最高!
オレガノを少々振りかけてイタリアン風味にすればショットバーでのおつまみに最適です