ピーマンの肉詰めを大きなパプリカを使って作ってみました、僅かな酸味と甘さ香る美味しいおつまみになりました、パプリカは大きいのでちょうどハンバーグ1人前の肉の量になります。
中身の肉は合挽きのハンバーグ用のミンチにタマネギのみじん切りをバターでローストしたものを合わせています、コショーは使わずにナツメグを使って辛味よりもほんのりとスパイス臭を感じる程度にしています、また塩分もできるだけ抑えて肉の美味しさを引き出すようにしました。
写真のトッピングはイタリアンパセリですがバジルのほうが合うかもしれません、あまり香りが強いものよりもソフトな香りのハーブが良いと思います、ウイスキーのおつまみにはできるだけ素材の風味を活かす薄味にするのが基本です。
プチトマトの酸味とよく合う味ですのでプチトマトを添えると映えると思います、赤パプリカには黄色のプチトマトを黄パプリカには赤色のプチトマトがトッピングのグリーと3色のトリカラーとなり色合い的にもハンバーグよりもいいですね。
ウイスキーといえばスコットランド産のスコッチとかアイルランド産のアイリッシュ、そして日本産のジャパニーズが世界ウイスキーコンテストで各賞を独占しています。
そんな事実からスコッチやアイリッシュは世界中で親しまれているウイスキーだという印象を受けてもおかしくありません、ところが世界のウイスキー販売量ランキングを見るとそれは儚い幻想だということを思い知らされます。
最新の2022年版世界ウイスキー販売数ランキングによると1位はなんとインド産のインディアンウイスキーのマックダウェルズです、2位は同じくインディアンウイスキーのロイヤルスタッグ、3位もインディアンウイスキーのオフィサーズチョイス、4位もインディアンウイスキーのインペリアルブルーと1位から4位までインディアンウイスキーが占めています。
5位になってようやくスコッチウイスキーのジョニーウォーカーが入り、6位はアメリカンウイスキーのジャックダニエル、7位はアイリッシュのジェムソン、8位に再度インディアンウイスキーのブレンダーズブライドが入ります、9位はスコッチのバランタイン、10位もインディアンのエイトピーエム、同率11位にカナディアンのロイヤルクラウンという結果です。
なんとインディアンウイスキーは世界市場の70%を誇る世界一の流通量を誇るウイスキーなのです、次いでスコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアンと続きジャパニーズはウイスキー市場で最も少ない販売数なのです。
ただしランキングはあくまでも販売数であって総売り上げや品質を問うものではない性格のものであるという認識が重要です、世界のウイスキー流通量からみると98%がブレンデッドであり味や香りの品質を問われるシングルモルトは僅か2%でしかありません。
その2%の流通量の中でスコッチやジャパニーズの数百在る蒸留所銘柄が味と香りを競い合い最高級ウイスキーを製造しているのです、こういう事実はウイスキーだけではなくオーディオなどの家電品や衣料品にも当てはまります、薄利多売で勝負するのか厚利小売で勝負するのかという国民性やメーカーのスタンスの違いが色濃く反映されているということです。
デパ地下でチーズを買うついでにいつも買ってしまう祇園の老舗パン屋ボローニャのデニッシュ、バター風味のほろ甘くてもちっとした食感がなんとも堪りません、見た目は食パンのようでいて食べるとまるでパイのようなしっとりとした食感と味がする不思議なパンです。
そのまま食べても勿論美味しいのですが軽くローストするとバターの風味が更に引き立ち最高のウイスキーのおつまみになります、スモーキーでスパイシーなアイラモルトやスペイサイドモルイトでも華やかな香りのローランドモルトやキャンベルタウンモルトでもよく合います、原料はどちらも小麦ですから合わないはずはありません。
またチーズとの相性も良いのでクラッカーの代わりにしても最高に美味いです、どのようなサラダドレッシングとも合うしカットと盛り合わせを工夫すれば万能なおつまみになるでしょう、現在ブルスケッタのベースにしたりチーズやハムのサンドウィッチを作ったりいろいろ研究しています。
イギリスのカントリーの一つである北アイルランド及びアイルランドで作られるウイスキーをアイリッシュウイスキーといいます、そのアイリッシュウイスキーの伝統製法のシングルポッドスチルでの3回蒸留を200年以上継続させているレッドブレストはアイリッシュウイスキーを代表する銘柄の一つです。
レッドブレストとはコマドリを意味し、オロロソシェリーカスクの中でウイスキーが徐々に赤みを増して行く過程を表現しています。
オロロソシェリーカスクとバーボンカスクでのヴァッティングで複雑な味と香りのバランスがすごくいいです、スパイシー感もありますがスムースで飲みやすいウイスキーです。
ショットバーでときどき思い出したように飲むウイスキーの一つです、フルーティな余韻がずっと口の中に残ります、アイリッシュウイスキーの世界も深いです、今後は少し手を広げてみようと思います。
何度も試しているのですが生野菜はウイスキーの味に変化をつけてしまっておつまみには向きません、そこで野菜を欲しい人向けにホットバーニャカウダを考案してみました、冬の寒い季節のメニューとしても身体を冷やさないので最適かと思います。
オリーブオイルで野菜を軽くローストするだけで出来上がります、こうすると生野菜の青臭さやエグ味が消えほんのり甘い味に変化します、半生状態にするのが美味しくするコツで軽く火を通す程度にするのが食感的に重要です、味は甘く食感は生野菜のようです。
ソースはウイスキーの味を変えてしまうバーニャカウダソースに変えオリーブオイルにバルサミコやワインビネガーを加えただけのソースが合いました、塩は振らないほうがウイスキーに合います、市販されているスモークした岩塩を添えて好みで振ってもらうのがよいでしょう。
使う野菜は葉物と根野菜以外なら何でもOKだと思います、葉物と根野菜は灰汁が強いのかウイスキーと合わせるとエグ味が出てしまいます、ピーマンやアマトウ(辛味がほとんどない唐辛子)は逆に火を通すと癖がなくなり甘みが出てくるので意外にも合います。
アマトウ、ズッキーニ、オクラ、赤・青ピーマンのホットバーニャカウダ