
イギリスでは結婚や引っ越し祝いとして送られる「船出を祝うベル」としてベルの陶器ボトルが贈り物として選ばれるようです、本ボトルはベルのスタンダードとも言える12年のガラスボトルでベルの特徴であるベルの形ではなく筒型のノーマルタイプの形状をしています、ラベル印刷のインクが悪いのか時間経過でどのボトルもラベルが変色しています。
スタンダードの陶器ボトルは記念に残している人が多いのか割と現存数も多いのですが、本ボトルのガラスボトルはかなり現存数が少なく希少性が高いといえます、ただ価格にそのまま反映されていないのが面白いところです。
ちなみにベルのキーモルトはブレアアソール、インチガワー、ダフタウン、グレンキンチー、カリラ、ブラドノックなどでアイラ・スペイサイド・ハイランド・ローランドと花と動物シリーズでお馴染みの各地の名蒸留所という豪華メンバーです、尚現在流通しているリリース品はブラドノックは含まれていません、調べたところ1993年以降に使われなくなったようです。
フルーティな甘い香りにスパイシーな風味が入り非常にバランスの取れた味と香りで大変飲みやすいウイスキーです、ウイスキーとしてのベルを味わうにはガラスボトルで充分です。
品名 ベル12年 80年代流通ボトル
熟成年数 12年
キーモルト ブレアアソール、インチガワー、ダフタウン、グレンキンチー、カリラ、ブラドノック
メーカー アーサー・ベル&サンズ
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 7,000円~8,000円(2024年10月時点)
買取相場価格 2,000円~2,500円(2024年10月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します

アラン島のアラン蒸留所のフラッグシップシングルモルトがロバートバーン・シングルモルトです、驚いたことに突然終売となってしまって本ボトルは旧ボトルになってしまいましたが幸いにも現在では新ボトルが発売されているようです。
この2年ほどのウイスキーブームでアイランズやキャンベルタウンなどのシングルモルトの多くのカスク原酒が枯渇しており終売が複数同時に多発しています、買えるときに買っておくという私的信条はこういうときに発揮します、本ボトルもギリギリのタイミングで購入できました。
ロバートバーンズ・シングルモルトはバーボンカスクをメインに熟成年数が異なるカスク原酒をヴァッティングして造られています、カスク原酒が枯渇しての苦肉の策なのかは不明ですが、リーズナブルな価格の割にはバランスよい風味で大変飲みやすいシングルモルトに仕上がっています。
品名 アラン ロバートバーンズ シングルモルト 旧ボトル
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク バーボン他
蒸留所 アラン(アイランズ:アラン島)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 700ml
価格 5,500円~6,500円(2024年9月時点)
特記事項 バーボンカスクをメインに複数の熟成年数のカスク原酒をヴァッティング
アラート 入手困難状況

グレンネヴィスという名称はかつてキャンベルタウンに実在していた蒸留所名で1923年に閉鎖しています、したがって同名のこのウイスキーは名乗っている理由は定かではありませんがウイスキー種はブレンデッドです。
ラベルに書かれているデータから推測して80年代後半から90年代に流通していたボトルだと思います、70年代から80年代にかけては角型のボトルで流通していました、また2000年代に入ってからロングボトルに変更され12年や18年などが流通していました。
調べたところによるとキャンベルタウンに現存しているグレンスコシア蒸留所のモルトをキーモルトとしているブレンデッドのようですが詳しいことは一切解らない謎多いブレンデッドウイスキーです、ただ現在の購入価格は各年代とも高額設定の店もあり現存数が極めて少ないのかもしれません。
キャンベルタウンのモルトウイスキー特有のフルーティな香りにクッキーのような味が感じられ、キャンベルタウンモルトファンは是非とも探し出して飲んでほしいウイスキーです、美味しいという感覚よりも確実に人を選ぶ興味深い独特の風味です、そういう意味で好奇心を擽るお勧めの一本です。
品名 グレンネヴィス12年 80年代後期~90年代流通ボトル
熟成年数 12年
キーモルト グレンスコシア
メーカー グレンネヴィス・ディステラリーズ
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 12,000円~20,000円(2024年10月現在)
買取相場価格 4,000円~6,000円(2024年10月現在)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します

グラスゴーに存在する蒸留所であるグレンキンチーは首都に最も近い蒸留所でエジンバラモルトと称されています、そのグレンキンチー蒸留所のスタンダードがこの12年です。
ローズバンク蒸留所が閉鎖された後ローランドを代表する蒸留所となったグレンキンチーはローランドシングルモルト特有の花やフルーツを思わせる甘い香りで味は若干酸味があり若い洋ナシのようなフルーティさがあります。
好みが分かれるでしょうが私個人的には大好きな味で、この数年来ショットバーで週に1度は飲んでいるシングルモルトの定番となっています、アイラモルトと対照的な味と香りですがその日の心情で飲み分けているのです。
品名 グレンキンチー12年
熟成年数 12年
カスク 不明
蒸留所 グレンキンチー(ローランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 700ml
購入価格 4,500円~5,500円(2024年10月時点)

グラスゴーに本社を置くウイリアム・ランディー社が限定で製造・販売した高級ブレンデッドウイスキーのロイヤルヘリテージ21年セラミックボトルです、ウイスキーファンのみならずバーテンダーさえも名前も聞いたことがない人もいるほど生産数も残存数もかなり少なく希少な割には不思議なことに取引価格はそれほど高く設定されていません。
ガラスのように見える高級なセラミックボトルと豪華なケース付きで熟成年数も21年とそれなりの意味も理由もあっての製造・販売だったはずなのですが、いろいろ調べてみるも詳しいことは何一つ解らない謎のプレミアムウイスキーです、尚同時期に販売されていたノンエイジ版のガラスボトル版もあります。
こういうウイスキーは歴史的な謎が解けると一気に価値が上がり飲んでしまった人が残念がるものですが、さてこのウイスキーには如何なる結末が待っているのでしょうか?
品名 ロイヤルヘリテージ21年 陶器ボトル 80年代流通ボトル
熟成年数 21年
メーカー ウイリアム・ランディー
キーモルト 不明
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 8,000円~10,000円(2024年10月現在)
買取相場価格 2,500円~3,000円(2024年10月現在)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します