
人口200人に対して鹿が5,000頭生息するというアイラ島と向かい合うように存在する小さな島であるジュラ島、その唯一の伝統ある老舗アイル・オブ・ジュラ蒸留所が創出するレッドワインカスクフィニッシュのウイスキーです。
レッドワインカスクで熟成したスコッチはここ数年来増えてきています、アイル・オブ・ジュラ蒸留所の本ボトルは近年人気が出てきたのかショットバーでも見かけるようになりました。
ボトルの形が非常に個性的ですが、ラベルをよく見て買わないと外見はそっくりでも中身がまったく違うという紛らわしいシングルモルトですので購入の際には注意が必要です。
本ボトルはバーボンカスクで数年熟成後に更にレッドワインカスクで数年間再熟成していますので、フルーティな甘酸っぱさの中にも若干のビター味が加わり複雑な香りと味を楽しめます、好きな人は大好きな風味ですが人によっては好まない人もいます、万人受けするウイスキーではないでしょう。
品名 ジュラ レッドワインカスクフィニッシュ
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク バーボン、レッドワイン
蒸留所 アイル・オブ・ジュラ(アイランズ:ジュラ島)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 5,000円~6,000円(2024年4月時点)
特記事項 バーボンカスク~レッドワインカスクフィニッシュのダブルマチュアード

高級感のあるクリスタルの替え栓が付いているプレジデント
オールドパー12年の上級版として発売されバブル経済期にはオールドパーよりも常識のように買われていったプレジデントですが、後にオールドパーの最高級版のスーペリアが誕生するや姿を消してしまったウイスキーだと記憶しています。
ちょうど私が起業する直前の海外出張で見かけて「プレジデント」という名に何か魅せられて思わず渡航するたびに買ってしまいました、明るい未来しか見えなかった頃の記念すべきボトルの一つです。
若干の液減こそありますがラベルの汚れもなく綺麗な状態で約40年間も保存されていました、ちなみに各年度のオールドパー同様に2本保管しています、それほど記憶に残るバブリーな風味のアンティークウイスキーです、機会があれば是非とも飲んでほしいと思います。
かなり売れたウイスキーでありプレミアムリカーショップでも余剰が出ており一時期よりも販売価格が落ちてきています、ただそういった著名なウイスキーで価格が底のウイスキーを大量に購入している輸出業者もいるので枯渇してくればまた価格も急上昇すると思います、つまり安く買えて飲めるのは今のうちかもしれません。
キーモルトのクラガンモアとグレンデュランの風味を考えただけでも味わい深くスパイシーながらも芳醇なスペイサイドモルトの風味が漂ってきます、バブリーな甘口系が多かった当時のブレンデッドの中でもどっしりとした男気を感じる風味のウイスキーでした、是非とも飲んでおいてほしいアンティークウイスキーです。
品名 プレジデント スペシャルリザーブ
熟成年数 不明(12年の上級版なので13年~15年ほどか)
キーモルト クラガンモア、グレンデュラン
メーカー マクドナルド・グリンリース
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 7,000円~9,000円(2024年8月現在)
買取相場価格 2,500円~3,000円(2024年8月現在)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します

2013年にヨーロッパの免税店向けに限定発売されたハイランドパーク・エイナーはザ・ウォリアーシリーズの一つで、その昔オークニー諸島の統治者であった海賊王エイナーの名前からつけられています。
熟成年数の表示はありませんがピートがしっかり香るので8年程度だと思います、アメリカンオーク独特のフルーティ且つスパイシーな香りと後味のコクのある甘さをダイレクトに堪能できます。
尚、日本には少量輸入されており現在でもプレミアムリカーショップで販売されていますが残存数は枯渇気味で価格はかなり上昇しています。
品名 ハイランドパーク エイナー
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク アメリカンオーク
蒸留所 ハイランドパーク(アイランズ:オークニー諸島メインランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 1,000ml
価格 12,000円~15,000円(2024年10月時点)
特記事項 ヨーロッパ免税店向け限定発売
アラート 通常購入不可、価格上昇傾向

知る人ぞ知るオールドパーは幕末には日本に持ち込まれたと言われています、その昔から愛されたオールドパーの70年代後期に流通していたデラックス陶器ボトルです、幕末に持ち込まれた当時のスコッチウイスキーのボトルを再現した陶器ボトルです。
オールドパーのキーモルトはスペイサイドのクラガンモアとグレンデュランでありフルーティーな香りとスパイシーな味のコントラストが楽しめるブレンデッドウイスキーに仕上がっています、おそらくこのデラックスも同じキーモルトだと思います。
80年代のガラスボトルとものと味比べをしましたが、明らかにこちらのほうが芳醇な香りでコクを感じます、キーモルトの分量が違うのか熟成年数の違いなのかは不明です、ちなみに70年代は熟成年数の表示は無く12年以上は「ウイスキー特級」という表示でした。
品名 オールドパー デラックス 陶器ボトル 70年代流通ボトル
熟成年数 不明(12年以上)
キーモルト クラガンモア、グレンデュラン
メーカー マクドナルド・グリンリース
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 9,000円~10,000円(2024年8月現在)
買取相場価格 3,500円~4,000円(2024年8月現在)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します

タリスカー蒸留所の開設から190年ぶりとなるスカイ島で2番目の蒸留所として2017年に創業したトルベイグ蒸留所、そのトルベイグ蒸留所の初リリースシングルモルトのセカンドヴァージョンのレガシー・アルトクランです。
記念すべき初リリースのレガシー・アルトクランはファースト・セカンドを通して限定販売され、私は2023年10月頃に1万円ほどでセカンドヴァージョンを何とか手に入れました、現時点では通常購入不可となっており価格も急上昇しています。
ちなみにファーストヴァージョンには「2017」という蒸留所開設年の数字が入っているのでファーストとセカンドの区別はラベルを見れば解るようになっています。
レガシーアルトクランの熟成は蒸留所の開設から間もないので規定ギリギリの3年となっています、かなりきついアルコール臭がしますがしっかりカスクのエッセンスを感じるウイスキーです、逆の意味ではスコッチの最低熟成年数のシングルモルトは極めて貴重といえます。
ウイスキーとしては未熟でも未来の完熟ウイスキーになった際の味と香りを想像しながら飲むのもまたウイスキーファンの一つの楽しみでもあります、その意味でも若熟成の初リリース版は今後決して手に入りませんから大変希少価値があるのです。
品名 トルベイグ レガシー・アルトグラン セカンドヴァージョン
熟成年数 3年
カスク ファーストフィル・バーボン、セカンドフィル・バーボン
蒸留所 トルベイグ(アイランズ:スカイ島)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 46度
内容量 700ml
価格 12,500円~15,000円(2024年8月時点)
特記事項 ファーストフィル・バーボンカスクとセカンドフィル・バーボンカスクのヴァッティング
アラート 通常購入不可、価格上昇傾向