ブレンデッドウイスキーの老舗ブランドであるJ&Bのキーモルトとして知られるノカンドゥの18年です、シングルモルトファンでもあまり飲まれることがないのですがスペイサイドらしい風味のシングルモルトです。
若干感じるスモーキーな香りとフルーティな香りが相まって香りは最高です、12年も美味しいのですが18年の香りがすばらしくシェリーカスクでじっくりと時間をかけて熟成させた長期熟成(スローマチュアード)の賜物だと思います。
飲み始めは若干のスパイシーさも感じますがフィニッシュはドライフルーツを思わせるような酸味のある甘みを感じて味のバランスもすばらしいです、シェリーカスク熟成の味と香りを存分に堪能できるシングルモルトです。
オフィシャルのシングルモルトとしてのデビューは70年代後半くらいからであり、その為か余り知られていない蒸留所ですが近年ショットバーでも置いているところが増えてきました、現在のところ18年熟成なのに割りとリーズナブルな価格に落ち着いていますのでお買い得感もあります。
品名 ノッカンドゥ18年 スローマチュアード
成年数 18年
カスク シェリー
蒸留所 ノッカンドゥ(スペイサイド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 700ml
価格 10,500円~13,000円(2024年5月時点)
日本人には70年代から馴染みの深い三角形ボトルのシングルモルトウイスキーであるグレンフィディック、その三角形ボトルそっくりのブレンデッドウイスキーであるグランツの1987年に発売されたグランツ10年・創立100周年記念ボトルです。
味と香りはグランツロイヤル・ファイネストとほぼ同じように感じますが、グランツ10年のほうがすっきりとした味でグレンフィディックを強く感じる風味です。
グランツの味と香りの特徴はほのかに焦げたトーストのような香ばしさとドライフルーツのような甘酸っぱさにあります、この辺はグレンフィディックとヴァルベニーの影響が大きいのでしょう、独特の味なのに飲みやすく人を選ばないウイスキーの代表格だと思います。
品名 グランツ10年 創立100周年記念ボトル 80年代後期流通ボトル
熟成年数 10年
キーモルト グレンフィディック、ヴァルベニー、キニンヴィ
メーカー ウイリアム・グラント&サンズ
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 7,000円~8,000円(2024年5月現在)
買取相場価格 2,500円~3,000円(2024年5月現在)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します
農夫が協力し合って設立されたスコットランドで最小規模のハイランドに在るエドラダワー蒸留所のスタンダードであるエドラダワー10年は、味と香りのバランスが非常に良いハイランドウイスキーを代表する銘柄の一つとしてファンを魅了しています、尚2018年の拡張工事で現在では最小蒸留所の地位から脱しています。
私もショットバーで時々味を確認するような感覚で飲んでいます、逆に家ではアイラモルトが中心になってしまい飲む機会はそれほど多くはありません、フルーティで飲みやすいのは確かですがアイラモルトファンには当然物足りなさ感が出てしまいます。
マイルドでフルーティーな香りもありバランス的には非常に良くできたウイスキーだと思います、ウイスキービギナーの方にもお薦めのハイランドシングルモルトです。
ちなみに2018年までは製造はたったの3人で行っているといわれていたスコットランドで最も生産量の少なかったエドラダワー蒸留所、再建させた現オーナーは逆に保有カスク数がスコットランド最大と謳われるボトラーのシグナトリー社となっています。
尚、80年代ごろまでグレンフォレスというシングルモルトがありましたが、これは同蒸留所の設立当初の蒸留所名でオーナーチェンジと共にエドラダワーと蒸留所名を変更後も80年代までグレンフォレスの名称でシングルモルトを出していました。
品名 エドラダワー10年
熟成年数 10年
カスク オロロソシェリー
蒸留所 エドラダワー(ハイランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 7,000円~8,000円(2024年5月時点)
日本人には70年代から馴染みの深い三角形ボトルのシングルモルトウイスキーであるグレンフィディック、その三角形ボトルそっくりのブレンデッドウイスキーであるグランツの70年代から80年代前期にかけてのスタンダードがこのノンエイジのグランツ・スタンダファストです、現行品のグランツ・ファミリーリザーブはこのスタンドファストの後継ボトルにあたります。
グランツはインデペンデントウイスキーメーカーのウイリアム・グラント&サンズ社が製造・販売するブレンデッドウイスキーで、そのウイリアム・グラント&サンズ社が保有する蒸留所がグレンフィディックやヴァルベニーというわけです、したがって同じ三角形ボトルを採用しているのは同社のマーケティング戦略の一つだということです。
こういった同社のマーケティング戦略は70年代に効果を発揮しグランツは三大ブレンデッドウイスキーブランドに伸し上がり、グレンフィディックは当時最も売れたシングルモルトになったのです。
グランツの味と香りの特徴はほのかに焦げたトーストのような香ばしさとドライフルーツのような甘酸っぱさにあります、この辺はグレンフィディックとヴァルベニーの影響が大きいのでしょう、独特の味なのに飲みやすく人を選ばないウイスキーの代表格だと思います。
品名 グランツ スタンドファスト 70年代流通ボトル
熟成年数 不明(特級表示)
キーモルト グレンフィディック、ヴァルベニー、キニンヴィ
メーカー ウイリアム・グラント&サンズ
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 43度
内容量 760ml
購入相場価格 4,500円~5,000円(2024年5月現在)
買取相場価格 1,500円~2,000円(2024年5月現在)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します
スコットランド・スペイサイドにあってサーモンフィッシングの聖地であるスペイ川辺に蒸留所を構えるスペイバーン蒸留所のスタンダードがスペイバーン10年です、ショットバーでもときどき頼む銘柄でありアルコール度数も40度と低くめで口当たりがよくウイスキービギナーの方にも勧めやすいスペイサイドシングルモルトです。
飲み込む際にくるローストバケットのような香ばしさは何のカスクから来るのかは不明ですが、トータル的な味と香りは柑橘系フルーツのような甘酸っぱさが前面に出ていてすっきりと飲めるライトタイプのスペイサイドシングルモルトです。
水割りにしてもロックでも気楽に飲めるタイプのウイスキーは本当にほっとします、疲れた頭を癒すには充分すぎる存在です。
アイラモルトとスペイサイドモルトのモルトブレンデッドがボトラーズ銘柄として数多く存在するようにアイラモルトとスペイサイドモルトは極めて相性が良いようです、マニアックな楽しみとしてスペイバーンといろいろなアイラモルトを組み合わせてお手製モルトブレンデッドで好みの味と香りを探求する戯れはあまりにも深すぎます。
品名 スペイバーン10年
熟成年数 10年
カスク バーボン、シェリー
蒸留所 スペイバーン(スペイサイド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 4,500円~5,500円(2024年5月時点)