スコットランド・スペイサイドにあってサーモンフィッシングの聖地であるスペイ川辺に蒸留所を構えるスペイバーン蒸留所のスタンダードがスペイバーン10年です、ショットバーでもときどき頼む銘柄でありアルコール度数も40度と低くめで口当たりがよくウイスキービギナーの方にも勧めやすいスペイサイドシングルモルトです。
飲み込む際にくるローストバケットのような香ばしさは何のカスクから来るのかは不明ですが、トータル的な味と香りは柑橘系フルーツのような甘酸っぱさが前面に出ていてすっきりと飲めるライトタイプのスペイサイドシングルモルトです。
水割りにしてもロックでも気楽に飲めるタイプのウイスキーは本当にほっとします、疲れた頭を癒すには充分すぎる存在です。
アイラモルトとスペイサイドモルトのモルトブレンデッドがボトラーズ銘柄として数多く存在するようにアイラモルトとスペイサイドモルトは極めて相性が良いようです、マニアックな楽しみとしてスペイバーンといろいろなアイラモルトを組み合わせてお手製モルトブレンデッドで好みの味と香りを探求する戯れはあまりにも深すぎます。
品名 スペイバーン10年
熟成年数 10年
カスク バーボン、シェリー
蒸留所 スペイバーン(スペイサイド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 4,500円~5,500円(2024年5月時点)
キルケランを製造するグレンガイル蒸留所では年に3回スプリングバンクから技術者を借りて製造しています、その生産量は極小規模の年間約10万リットルということで常に品薄状態が続いています、スプリングバンクと合わせてキャンベルタウンの蒸留所銘柄は数年前から価格急上昇中です。
スプリングバンク同様に香りは何とも言えないフルーティというか花のような香りとトーストのような香りがミックスしています、その割には味はしっかりスパイシーさもありますので本当にバランスが良いウイスキーだと思います。
本ボトルは旧ボトルで現在はスプリングバンクとまったく同じボトルを使用しておりラベルだけが異なります、そのためスプリングバンク蒸留所のブランドであるスプリングバンク・ロングロウ・ヘーゼンバーンの3種とセットで蒸留所が異なるにも関わらずキルケランはスプリングバンク蒸留所シリーズのような扱いをされることもあります。
品名 キルケラン12年 旧ボトル
成年数 12年
カスク バーボン70%・シェリー30%のヴァッティング
蒸留所 ミッチェルズ・グレンガイル(キャンベルタウン)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 46度
内容量 700ml
価格 28,000円~32,000円(2024年5月時点)
特記事項 2カスクバッティング
アラート 新ボトル誕生と共に価格急上昇、新ボトルは18,000円前後で購入可能
スコットランド最北端にある蒸留所として有名なハイランドパークのスタンダードであるハイランドパーク10年の旧ボトルです、2017年にバイキングスカーシリーズとしてリニューアルされるまでの馴染みの深いボトルです。
最北端にあるオークニー諸島メインランドで作られるウイスキーはじっくりと熟成され雑味が少なくフレッシュでフルーティな香りがします、その中にも若干磯の香りがほどよく染みこんでおり最もアイランズウイスキーらしい風味のウイスキーといえます。
アイランズウイスキーとしてスカイ島のタリスカーと共に最も早くから親しまれてきたハイランドパークは日本の多くのウイスキーファンを魅了してきました、ウイスキービギナーの方には是非とも早い段階で飲んで欲しいウイスキーです。
ちなみにハイランドという名称からハイランドウイスキーだと勘違いしている人が多いのですが、最北端にある地域といういみでハイランドと銘打っておりウイスキーのメッカであるハイランド地区を印象付けているわけではありません。
尚、旧ボトルは流通在庫が豊富にあるようで現在でも新ボトルと並行して販売されています、現時点では新ボトルに比べて10%程度割高ですが在庫が切れ次第価格は急上昇します。
品名 ハイランドパーク10年 旧ボトル
熟成年数 10年
カスク アメリカンオーク
蒸留所 ハイランドパーク(アイランズ:オークニー諸島メインランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 750ml
価格 5,500円~6,500円(2024年4月時点)
謎のアイラモルトの中で私が常に切らさず手元に置いているスカラバス、2種のカスク原酒をヴァッティングさせた骨太なアイラシングルモルトの味と香りを存分に楽しめます、そのスカラバスの10年熟成版が本ボトルです、面白いのですがラベルはノンエイジがゴールドで本10年がシルバーです。
スカラバスはボトラーズ大手のハンターレイン社の看板商品の一つです、ハンターレインといえば2018年稼動のアイラ島で一番新しい蒸留所であるアードナッホーのオーナーでもあります、いずれはアードナッホー蒸留所のシングルモルトを前面に出してくるでしょうから非常に楽しみです。
ノンエイジのスカラバスに比べるとややピート臭が落ち着いておりガツンとしたアイラらしさがやや物足りないのですが、多くのエッセンスを感じることができるアイラシングルモルトです、10年のほうがどの蒸留所か解りやすいと思います。
尚、アルコール度数57度のバッチストレングス(カスク原酒のヴァッティング)版もありますのでガツンとくる味を楽しみたい方にはそちらをお勧めします、人気の高いスカラバスですが最近では品薄で入手困難という話がチラホラ聞こえ始めましたので買える時に買っておいたほうがよいかもしれません。
品名 スカラバス10年 アイラシングルモルト
熟成年数 10年
カスク リフィル・バーボン、ヴァージン・アメリカンオーク
蒸留所 不明(アイラ島)
ボトラー ハンターレイン
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 46度
内容量 700ml
価格 8,000円~9,000円(2024年4月時点)
特記事項 2カスクヴァッティング
アラート 品薄で入手困難状況
80年代のトミントールシリーズ 左から8年、ノンエイジ、12年
どれも同じ色ということは着色している可能性大(当時では普通)
80年代に免税店ではひと際目立った存在であったトミントール、まるで化粧品のようなボトルといいアクリルのクリアケースといい、グローバル戦略を繰り出していたのが伺えます。
この頃のトミントールはノンエイジ・8年・12年と出していましたが大きく価格が変わらないために多くの人が12年を求めていました、その結果なのか現存数で一番多いのが12年、一番少ないのがノンエイジ版です。
これまではほとんど見向きもされなかったトミントールですが、ここ数年のスコッチウイスキーブームでアンティークウイスキーが見直され本トミントール80年代ボトルも価格が急上昇しています。
トミントールは軽い感じで飲みやすいのが特徴です、人によっては味が薄いと表現しますがシェリーカスクの甘酸っぱい香りとスパイシーな味は個人的には好きな風味です、特に本12年は最も複雑な風味で飲みごたえがあります。
品名 トミントール12年 80年代流通ボトル
熟成年数 12年
カスク シェリー他
蒸留所 トミントール(スペイサイド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 24,000円~27,000円(2024年4月時点)
買取相場価格 8,000円~9,000円(2024年4月時点)
特記事項 クリアケース付きは割増価格、購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します