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「謎のアイラモルト」を堂々と謳っているピーツビーストはブラジル人イラストレーターのダグ・アルベスの印象的なイラスト入りボトルでも有名な謎のアイラモルトです。
そのピーツビーストのPX(ペドロヒメネス)シェリーカスクでフィニッシュ(再熟成)させたピーツビースト・PXシェリーカスク・バッチストレングスです、カスク原酒をヴァッティング後に再熟成させた後にそのままボトリングしたカスクストレングス版でPXシェリーカスクの味と香りを堪能できる逸品です。
注いだ瞬間に鼻にガツンと来る強烈なピート臭とスパイシーな味なのにフィニッシュは甘いドライフルーツのような味と香りに変化します、PXシェリーカスクを存分に楽しめるウイスキーですがカスクストレングスですのでアルコール度数が高いのでチェイサーと交互に飲むことをお勧めします。
品名 ピーツビースト PXシェリーカスクフィニッシュ・バッチストレングス
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク 前熟成カスクは不明、ペドロヒメネスシェリー
蒸留所 不明(アイラ島)
ボトラー フォックス・フィッツジェラルド
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 54.1度
内容量 700ml
価格 6,000円~7,000円(2024年2月時点)
特記事項 ペドロヒネメスカスクフィニッシュ、カスクストレングス
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再開が噂されているローズバンク蒸留所ですが、UD社の所有となった恩恵で1991年に花と動物シリーズとして本ボトルが蒸留所オフィシャルボトルとして発売されます、しかしピティヴァイク蒸留所と共に1993年に閉鎖されてしまいます。
したがって現存するボトルは2年間ほどのリリースのため極めて少なく、ウイスキーブームの現在価格が急上昇して既に手の届かない雲の上の存在になってしまいました、本ブログ開設をきっかけに過去楽しんだ味を再確認するため探しに探してようやく購入できたのですが恐ろしく高額になっていました、まさに液体骨董品です。
味と香りは花と動物シリーズの中にあってトップレベルの人気を誇り今現在でも買えるなら幾ら出してもいいというファンがいるほどですが多くは入手後即消費されていると思います、その意味でも希少性が更に増し価格が急上昇したのは致し方ないと思います。
ローランド特有の3回蒸留で丁寧に作られたスコッチウイスキーは花やフルーツのような甘い香りとモルティな味が特徴であり、特にローズバンクはその特徴を最大限に反映されたスコッチウイスキーとして定評があります。
品名 ローズバンク12年 花と動物シリーズ 90年代前期流通ボトル
熟成年数 12年
カスク 不明
蒸留所 ローズバンク(ローランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 700ml
購入相場価格 250,000円~300,000円(2024年2月時点)
買取相場価格 90,000円~120,000円(2024年2月時点)
特記事項 今後も更に値上がり必須、購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します
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伝説のUD社(現ディアジオ社)花と動物シリーズ26種のうちの1つで、1991年発売当初から現在まで定期的にリリースされており現在でも入手可能な数少ない11種のシリーズ銘柄の1つであるリンクウッド12年です。
リンクウッドは現行の花と動物シリーズのなかにあって人気抜群のシングルモルトで白鳥がシンボルキャラクターとなっているスペイサイドにある蒸留所です、そこで製造される99%はボトラーズ銘柄やブレンデッド用でありオフィシャルのシングルモルトは大変貴重です。
蒸留所の冠銘柄のリンクウッド12年はその意味では同蒸留所の極めて貴重なシングルモルトです、おそらくあと数年で手に入らなくなる「未来のお宝モルト」の一本と言っても過言ではないので買えるうちに買っておくべきウイスキーだと思います。
ピート臭は柔らかくスパイシー感もほどほどでむしろフルーツケーキのような香りが極めて濃厚且つ上品です、スペイサイドの蒸留所らしいバランスの取れた味と香りは流石です。
特に強烈なアイラモルトを飲んだ後だと優しい味と香りが余計に引き立ちチョコレートやドライフルーツなどをつまみながら飲むと精神的にも落ち着いてきます、私にとって1日の〆のストレートで頂く一杯には最高のスコッチウイスキーとなっています。
品名 リンクウッド12年 花と動物シリーズ
熟成年数 12年
カスク 不明
蒸留所 リンクウッド(スペイサイド)
ボトラー ディアジオ社
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 700ml
価格 11,500円~16,000円(2024年2月時点)
特記事項 花と動物シリーズのなかにあって現在でも手に入る貴重なシングルモルトの一つ、リリース時期によって価格に若干のバラツキがある
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所有する2本のうち1本は木箱+リーフレットのフルセット
1823年に創業したグレンフォレス蒸留所は1837年にオーナーチェンジにより現在のエドラダワー蒸留所と改めます、この初期の蒸留所の名前を冠したグレンフォレスと銘打ったシングルモルトは1986年にエドラダワーというオフィシャル名称に代わるまで70年代後半から数年間だけ流通していたボトルであり、綺麗な状態での現存数は極めて少ない貴重な液体骨董品ともいえるボトルです。
エドラダワー蒸留所は2018年までスコットランド最小の蒸留所として有名であり観光名所ともなっている大変人気のある蒸留所です、その少量生産されてきたウイスキーは甘みの中にやんわりと酸味が香る非常に上品な風味です。
現在のエドラダワーとは別物というほど風味が違います、2018年から蒸留ポットスチルが変わったからなのかカスクそのものが違うのかは不明ですが、このグレンフォレス12年は複雑な風味で非常に上品な味わいがします、機会があれば是非一度は味わってほしいアンティークシングルモルトの逸品です。
もっと評価され話題となるべきウイスキーですがプロのバーテンダーさえグレンフォレスの存在と歴史を知らない人が多いのは確かです、その歴史とエドラダワーの前身銘柄だということがウイスキーマニアの間に広まれば一気に手の届かない存在になるのは必至でしょう。
品名 グレンフォレス12年 70年代~80年代前期流通ボトル
熟成年数 12年
カスク 不明
蒸留所 エドラダワー(ハイランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 35,000円~40,000円(2024年2月時点)
買取相場価格 15,000円~18,000円(2024年2月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します
アラート 再評価され価格上昇中、木箱・リーフレット入りフルセットはプレミアム化で高額取引対象
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ラフロイグが1815年に蒸留を開始したときの味を今に伝えるという意味でマネージャーであるキャンベル氏の拘りで作られたロア(「伝承」の意味)は、ラフロイグのウイスキーに対する精神そのものを味わえる特別仕様の逸品です。
その拘りのスペックの一つはヴァージン・ヨーロピアンオークカスクで熟成した後にファーストフィル・バーボンカスクに移し更に熟成させるという手の込んだ2カスクマチュアードとしています、更に熟成前に複数のカスクで熟成させたカスク原酒をヴァッティングしています、これによって複雑なエッセンスを醸し出す見事なバランスのウイスキーに仕上がっています。
ラフロイグといえば過去にはグレーンウイスキーを混ぜたブレンデッドもオフィシャルで創出していた時期もあります、その意味ではラフロイグ蒸留所だけで完結ブレンデッドとしたラフロイグ・モルトブレンデッドウイスキーと言っても過言ではありません。
尚、ラフロイグはオフィシャル版はホワイトラベルで、特別仕様や限定版はブラックラベルで識別していますのでブラックラベルのラフロイグを見つけたらよく調べてから購入するのがよいかもしれません。
品名 ラフロイグ ロア
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク ヴァージン・ヨーロピアンオーク、ファーストフィル・バーボン、他数種のカスク
蒸留所 ラフロイグ(アイラ島)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 48度
内容量 700ml
価格 14,000円~15,500円(2024年2月現在)
特記事項 複数カスクヴァッティング&2カスクマチュアード(ヴァージン・ヨーロピアンオークカスク~ファーストフィル・バーボンカスクフィニッシュ)