2007年にウィリアム・グラント&サンズ社によって新たにローランドに作られた同社3つめとなるアイルサ・ベイ蒸留所、このアイルサ・ベイ蒸留所で初のビンテージ表示されたシングルモルトがアーストン10年です。
アーストン10年・ランドカスクは貯蔵庫の場所が内陸側にあり、海側にある貯蔵庫で熟成されたカスク原酒を使ったものはシーカスクとして発売されています、なんとも面白いことをするものです、尚飲み比べてみましたがランドカスクの方が若干ですがマイルドです。
ちなみにウィリアム・グラント&サンズ社とは知る人ぞ知るグレンフィディック蒸留所の祖業会社で他に各社の高級ブレンデッドのキーモルトで有名なバルヴェニー蒸留所やシングルグレーンウイスキーを製造するガーヴァン蒸留所を所有しています。
その意味ではアーストンの味と香りは保障されたようなもので10年でも雑味がなく若干ドライですが私個人的には一杯目でファンになってしまいました、今後15年とか18年が出てくると思うと楽しみでなりません。
品名 アーストン10年 ランドカスク
熟成年数 10年
カスク 不明
蒸留所 アイルサ・ベイ(ローランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
購入価格 4,000円~4,500円(2024年10月時点)
アラン島のアラン蒸留所のフラッグシップシングルモルトがロバートバーン・シングルモルトです、驚いたことに突然終売となってしまって本ボトルは旧ボトルになってしまいましたが幸いにも現在では新ボトルが発売されているようです。
この2年ほどのウイスキーブームでアイランズやキャンベルタウンなどのシングルモルトの多くのカスク原酒が枯渇しており終売が複数同時に多発しています、買えるときに買っておくという私的信条はこういうときに発揮します、本ボトルもギリギリのタイミングで購入できました。
ロバートバーンズ・シングルモルトはバーボンカスクをメインに熟成年数が異なるカスク原酒をヴァッティングして造られています、カスク原酒が枯渇しての苦肉の策なのかは不明ですが、リーズナブルな価格の割にはバランスよい風味で大変飲みやすいシングルモルトに仕上がっています。
品名 アラン ロバートバーンズ シングルモルト 旧ボトル
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク バーボン他
蒸留所 アラン(アイランズ:アラン島)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 700ml
価格 5,500円~6,500円(2024年9月時点)
特記事項 バーボンカスクをメインに複数の熟成年数のカスク原酒をヴァッティング
アラート 入手困難状況
グラスゴーに存在する蒸留所であるグレンキンチーは首都に最も近い蒸留所でエジンバラモルトと称されています、そのグレンキンチー蒸留所のスタンダードがこの12年です。
ローズバンク蒸留所が閉鎖された後ローランドを代表する蒸留所となったグレンキンチーはローランドシングルモルト特有の花やフルーツを思わせる甘い香りで味は若干酸味があり若い洋ナシのようなフルーティさがあります。
好みが分かれるでしょうが私個人的には大好きな味で、この数年来ショットバーで週に1度は飲んでいるシングルモルトの定番となっています、アイラモルトと対照的な味と香りですがその日の心情で飲み分けているのです。
品名 グレンキンチー12年
熟成年数 12年
カスク 不明
蒸留所 グレンキンチー(ローランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 700ml
購入価格 4,500円~5,500円(2024年10月時点)
スコットランド最北端のオークニー諸島にあるスキャパ蒸留所のグランサは、2015年にグランサ16年のカスク原酒が枯渇してしまいました、したがって現在手に入るのは本ボトルのように16年経っていない若熟成ものです。
リリースごとにバッチナンバーが振られており本ボトルはバッチ6です、おそらく熟成年数は7年程度だと思います。
スキャパ蒸留所の仕込み水はピート成分が含まれるリングロ・バーンという川からとっています、ピートの香りが含まれたまま蒸留して熟成させており柔らかなピート臭が気持ちよいシングルモルトに仕上がっています。
品名 スキャパ グランサ・バッチ6
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク ファーストフィル・バーボン
蒸留所 スキャパ(アイランズ:オークニー諸島)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 7,500円~9,500円(2024年9月時点)
アラート 入手困難状況、価格上昇傾向
人口200人に対して鹿が5,000頭生息するというアイラ島と向かい合うように存在する小さな島であるジュラ島、その唯一の伝統ある老舗アイル・オブ・ジュラ蒸留所が創出するレッドワインカスクフィニッシュのウイスキーです。
レッドワインカスクで熟成したスコッチはここ数年来増えてきています、アイル・オブ・ジュラ蒸留所の本ボトルは近年人気が出てきたのかショットバーでも見かけるようになりました。
ボトルの形が非常に個性的ですが、ラベルをよく見て買わないと外見はそっくりでも中身がまったく違うという紛らわしいシングルモルトですので購入の際には注意が必要です。
本ボトルはバーボンカスクで数年熟成後に更にレッドワインカスクで数年間再熟成していますので、フルーティな甘酸っぱさの中にも若干のビター味が加わり複雑な香りと味を楽しめます、好きな人は大好きな風味ですが人によっては好まない人もいます、万人受けするウイスキーではないでしょう。
品名 ジュラ レッドワインカスクフィニッシュ
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク バーボン、レッドワイン
蒸留所 アイル・オブ・ジュラ(アイランズ:ジュラ島)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 5,000円~6,000円(2024年4月時点)
特記事項 バーボンカスク~レッドワインカスクフィニッシュのダブルマチュアード