昔からお酒の漫画などでは必ず登場するリンゴが丸ごと入ったカルヴァドスが存在します、その名は伝統あるクール・ド・リヨンのポム・プリゾニエールといいます、「ポム」はリンゴを指します。
カルヴァドスはリンゴから作るブランディで三大ブランディの一つです、コニャックやアルメニャックはブドウから作られるので同じブランディとは思えないのですが、ブランディとは果実を醗酵させ蒸留の後に樽熟成して造るお酒を指すのでカルヴァドスも立派なブランディということになります。
またカルヴァドスと謳えるのは指定した地域の指定したリンゴ種を使い規定に則った製法で造られていなければなりません、リンゴのお酒とはいえ実に厳密なルールの下に造られるお酒なのです。
ところで、この丸ごとリンゴはどのようにボトルに入れたのでしょうか、答えはリンゴの実が小さなうちにボトルを枝に引っ掛けて実の付いた枝をボトルの中に入れ大きくさせてからリンゴの実を摘んだのです、実に手間のかかったお酒です。
フルーティ且つすっきりした甘さのカルヴァドス、疲れた時にゆっくり飲むと嫌なことも忘れて至福の感覚に包まれます。
尚、私もですが飲み終えた後リンゴを砕いて取り出しボトルのラベルを綺麗に剥がして水差しやデキャンターに使っているレストランやショットバーがあります、大きさが丁度よくてグラスを逆さに挿して蓋代わりにするとロックグラスがぴったりと納まり見た目もお洒落です。


ショットバーでジンなどのスピッツやカクテルから卒業しウイスキーをストレートで頼むようになって、マスターや常連客とウイスキーのウンチクを語り合うようになったら間違いなくウイスキーフリークの仲間入りです。
こうなったときにちょっと考えて欲しいのが飲むウイスキーの選び方です、これまでのように好みの特定の銘柄から同じ地区の蒸留所のシングルモルトを飲んで比較してみたり、そのシングルモルトがキーモルトとなっているブレンデッドウイスキーを飲んでみるようにしてほしいのです。
これを行うっているうちにウイスキーに対する舌と鼻がこれまでの数十倍も鍛えられます、そして最後に行き着くところまで極めてほしいと思います。
最後に行き着くところはカスクです、つまりそのウイスキーはどんな樽で熟成されたのかというところに感覚を磨いてほしいのです。
同じ蒸留所のシングルモルトのカスク違いを味わってカスクの特徴を舌と鼻で記憶して欲しいのです、こうなるとウイスキーのソムリエのように舌と鼻が研ぎ澄まされます。
同じ蒸留原液(スピリッツ)なのにカスクによって味と香りはまったく違います、同じ蒸留所のウイスキーとは思えないほどに違います、また次にカスク別の味と香りを記憶したらダブルカスクやトリプルカスクといったカスクヴァッティングものでそれぞれのカスクのエッセンスを感じてほしいと思います。
ここまでくると自分で好みのモルトブレンデッドが作れるようになります、これが本当にウイスキーフリークの極みです、まるでウイスキーメーカーに必ずいるマスターブレンダーの如しです、これが本当に愉しいしウイスキーが人生に彩を与えてくれるようになるのです。
フィノシェリーとは辛口系のホワイトシェリーです、そのフィノシェリーで私個人的にお薦めなのがパルデスピノのデリシオーサ・マンサニーリャです、キリっとした喉越しが大変美味しいです。
シェリーとはワインの一種でスペイン産のアルコール強化ワインを指します、ワインにワインを蒸留して造った蒸留原酒を混ぜてアルコール度数を上げています。
こういったアルコール強化する際に加えるスピリッツ(飲用アルコール)を日本語で酒精と言います、スピリッツも良いですが日本語の酒精のほうが何か神聖な感じがしていいですね。
パルデスピノはスペインで最も古い老舗のシェリー酒造社でなんと700年の歴史を誇ります、今も変わらぬ製法で造られるシェリーはそのまま飲んでも勿論美味しいしカクテルにしてもすっきりとしたドライな味で大変美味しいです。

奥右がフィノシェリーの「デリシオーサ・マンサニーリャ」
カクテルは私が一番好きなフィノシェリーを使う「バンブー」
ワインベースのリキュールであるベルモットで最も使われるスタンダードと言えるのがチンザノですが、私個人的に好きなのがドラン・シャンベリードライです、本当にドライですっきりした味が飲みやすいです。
ベルモットというのは白ワインをベースにニガヨモギを主としたスパイスで香りを付けたフレバードワインと言われるワインの一種です、リキュールに分類されることもありますがあくまでもワインの一種です。
ドランはベルモットで唯一AOCを取得している品質の高いベルモットとして知られています、ちなみにAOCとはワインやチーズなどにフランス政府から与えられる認定証で品質を保証されています。
このドラン・シャンベリードライを使って作るカクテルはすっきりとして最高です、お薦めはずばり「バンプー」です。

奥左:ドラン・シャンベリードライ
デパ地下で見つけた宮崎県産の粗挽き黒豚ソーセージをオリーブオイルでソテーにしたらジューシーでとても美味しいウイスキーのおつまみになりました、ウインナーソーセージというよりもフランクフルトソーセージのような大きさなので1本でおつまみには充分な量になります。
口直し的にルッコラと共に食べたら更に美味しくなりました、豚肉や牛肉はスパイスやハーブと相性がいいです、ルッコラが手に入らないときはクレソンやバジルでもよく合います。
普通のウインナーソーセージでもいいのですが、その場合は皮を剥いで口当たりをよくしたほうがいいかもしれません、私はパリッとした食感よりも口の中に皮が残る感覚がどうも苦手です、ウイスキーを美味しく飲むためにはストレスフリーな食べ物を合わせたいです。

宮崎県産の粗挽きポークソーセージのオリーブオイルソテー、新鮮なルッコラをたっぷりと合わせました