若かりし頃に故郷で親しんだ長野県限定販売のマルス信州蒸留所のブレンデッドウイスキーの信州、毎年のように私の故郷の長野県松本市に車で行っては山登りを楽しんでいる友人夫婦に頼み込んで1ダース買ってきてもらいました。
1ダースでも2万円もしません、ホワイトホースやデュワーズ並みに本当にコストパフォーマンスが高すぎるほどのブレンデッドウイスキーです。
マルス信州蒸留所は日本のウイスキーの幕開け的な蒸留所でジャパニーズウイスキーの父と呼ばれている岩井喜一郎氏の指導によって創設されました、マルス信州蒸留所の歴史は日本のウイスキーの歴史そのものです。
創設以来シングルモルト銘柄では日本でトップクラスの品質と価格帯の銘柄を多く排出し続けています、世界でジャパニーズウイスキーが知られるようになったのはマルス信州蒸留所のシングルモルトが世界ウイスキー品評会で金賞を受賞してからだと言われています。
ジャパニーズウイスキーの原点ともいえるブレンデッドウイスキー、ノンピートで癖が少なくストレートでも水割りでも美味しく楽しめます。
私は食事をしながらウイスキーを飲む際は水割りかお湯割です、そんなときにはノンピートのブレンデッドかアイリッシュウイスキーが好みです。
予断ですが、ハイボールは味が硬くなってせっかくのマイルドなブレンデッドウイスキーの良さが壊れてしまいますのでお勧めしません、ハイボールには辛口のライ・バーボン(ライ麦のバーボン)をお勧めします、ハイボール派の人は是非とも試してみてください、本当に美味しくいただけます。
大人買いした信州
酒ラックがこんな状況に
アイラモルトやスコットランド各地のシングルモルトはナイトキャップや帰宅直前のショットバーで一日の終わりを愉しみ、休日の家飲みでは主にブレンデッドウイスキーやアイリッシュウイスキー(イギリス北アイルランドカントリー及びアイルランドのウイスキー)をゴクゴクと飲んでは楽しみます。
また外食でもキープしているボトルは各種の焼酎に加えてブレンデッドウイスキーにしています、やはりアイラモルトやスコットランド各地のシングルモルトは私の中では常飲ウイスキーではなく特別な存在なのかもしれません。
そんな常飲用ブレンデッドで最近気に入っているのがモンキーショルダーです、モンキーショルダーの意味は「肩こり」です、英語圏では「肩こり」という単語が無いらしいです。
まあ、「これでも飲んで身体の血流を良くして肩こりを治しましょう」という意味が込められているのかもしれません、それにしても肩に3匹の鋳造のサルが乗ったボトルは捨てるのがもったいないほどお洒落です。
ブレンデッドウイスキーに関しては美味しく飲める自分の嗜好にマッチしているかが重要であり、私的には味や香りを云々と語りたくないというのが正直なところです。
すごく失礼で嫌な言い方をしてしまうと、個人的にアイライモルトやシングルモルトには強い拘りと興味が沸くのですが、同じウイスキーでもブレンデッドウイスキーやグレーンウイスキー(バーボン含め)は別のお酒として認識しているのか何の拘りも無く、ただただ美味しく飲めるものが好きです。
ちなみにこのモンキーショルダーはブレンデッドといってもモルトだけのモルトブレンデッドであり、スペイサイドにある有名なグレンフィディックをはじめバルヴェニー、キニンヴィの3つの蒸留所のモルト原酒だけをブレンドした贅沢過ぎるモルトブレンデッドウイスキーです。
価格もグレンフィディック12年とほぼ同じ価格であり、グイグイ飲めるとはいえ本来はストレートで味と香りを楽しめる本格的なウイスキーであることを忘れてはいけません。
オフィスの飾り棚にオブジェ風に鎮座させたモンキーショルダー
最近肩こりが激しいのでウイスキーで洒落た神頼み
イギリスのカントリーの一つである北アイルランド及びアイルランドで作られるウイスキーをアイリッシュウイスキーといいます、その代表格の一つであるブッシュミルズはモルトウイスキーを50%使ったブレンデッドウイスキーで癖が無く万人受けするウイスキーです。
このブッシュミルズ・アメリカンオークフィニッシュは、ブレンデッドではなく各種のシングルモルトをヴァッティング後にアメリカンオークカスクで再熟成したシングルモルトです。
北アイルランドで400年続くという最古の蒸留所で世界中にファンも多いブッシュミルズ、なかでも私の好きなのがこのブッシュミルズ・アメリカンオークフィニッシュです、他に各種のカスク版があり価格も4,000円程度とスコッチウイスキーに比べるとリーズナブルな価格です。
伝統技法そのままにノンピートモルトをバーボンカスクで再熟成しているので、バーボンカスクの味と香りのベースとして記憶でき大好きなアイラモルトの味と香りのカスクリファレンスにもなります、アイラモルトファンとしてウイスキーの原点に迫る探求がまた楽しいひと時なのです。
特に謎のアイラモルトのカスク当てにはこういったカスク独特の味のベースとなるリファレンスに使えるウイスキーは重要です、とはいえ飲みやすいので味を確認しつつ結局何杯も飲んでしまうので要注意です。