美味しくて価格が安いと評判のアイリッシュシングルモルトの中にあってラガヴーリン並みの価格を誇るナッポーグ・キャッスル、そのスタンダードといえるのが12年でライトなフルーツケーキのような香りが上品で本当に美味いウイスキーです。
いつものショットバーで〆の一杯にコロナビールをチェイサー代わりに飲み干しました、一日の終わりはやはり美味しいウイスキーで〆るに限ります。
この夜は懐石料理屋で接待を受けていました、ワインのような義侠(ぎきょう)など飲んだことのない6種の高級日本酒を馳走になりました、どれも本当に個性が強い日本酒で飲み比べるとまるで違う酒のようです。
確かに日本酒と懐石料理は最高に旨かったです、でもやはり〆はクラッカー&ウイスキーが我が家に帰ってきたようで心身ともに落ち着くのです。
価格的にも家飲みでゴクゴクやれるウイスキーではなく、やはりリラックスしたいときに2~3杯ストレートで頂くようなアイリッシュシングルモルトで上品な味と香りを誇るウイスキーです。
アイリッシュシングルモルトで他にも高額な銘柄に2015年に創業したウォーターフォードがあります、まだ熟成年数表示ものが出てなく若熟成のスモールバッチが出ている程度ですが当然ショットバーで見かけることもなく飲む機会に恵まれません、是非とも今度買って飲んでみたいと思います。
ちなみに熟成途中の若熟成なのですがどれも1万円を超える価格です、12年が飲めるときにはいったい幾らになっているのか、今からとても気になる存在のアイリッシュウイスキーです。
アイリッシュウイスキーもスコッチとほぼ同じ系統でしかも私好みのウイスキーが多いので本ブログでも一つのカテゴリを作ろうと思ったくらいです、ただアイリッシュを加えるとカナディアンとかジャパニーズまで手を広げないといけなくなります、したがってあくまでもスコッチウイスキーにメインカテゴリを絞りアイリッシュなどのスコッチ以外のウイスキーは雑記として伝えることにしたのです。
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いつものショットバーで〆の一杯、右はチェイサー代わりのコロナビール
水割りでウイスキーを飲むなら絶対に口当たりのよいブレンデッドに限ります、ただしあくまでも自論ではありますが。
外食や家飲みでのウイスキーのスタイルはゴクゴク飲める水割りかお湯割です、それでいろいろ試したのですがアイラモルトは最大の特徴であるピーティ感やスパイシー感が軽くなってしまって価格の高さもあってか何か損した気分になってしまうのです。
その点でブレンデッドやアイリッシュはストレートやロックで飲むのとそれほど味や香りが変わることはなく美味しく楽しめるのです、そんな飲み方するときにブレンデッドで最適なのがデュワーズ12年です、どんなスタイルで飲んでも味も香りもほとんど変わらず実に腰が安定したウイスキーだと思います。
ビールと同じで手元に常に置いてないと不安になるウイスキーの一つで、切れそうになれば買いに走ります。
先日家飲みに来たスタッフにも薦めてその場にあった開けたてをプレゼント、アイラモルトの虜になっている彼は多分物足りないと思っているのだろう、でも飲み続けているうちにブレンデッドの良さも徐々に解ってくるようになると思います。
ちなみにデュワーズのキーモルトは、ハイランドのアバフェルディとロイヤルブラックラ、スペイサイドのクライゲラキ・オルトモア・デヴェロンという知る人ぞ知る超が付くほどの豪華すぎる蒸留所メンバーです。
花と動物シリーズの終売ディステラリーであることは勿論のこと、シングルモルトファンはこれらの事実をしっかり理解しているからこそありがたみを感じて大切に飲み続けるのです、おそらく彼もこういった裏情報が解ってくるとデュワーズの存在のありがたみを少しは感じるようになるでしょう。
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オフィス近くのリカーショップで買ってすぐにオフィスで撮影
若かりし頃に故郷で親しんだ長野県限定販売のマルス信州蒸留所のブレンデッドウイスキーの信州、毎年のように私の故郷の長野県松本市に車で行っては山登りを楽しんでいる友人夫婦に頼み込んで1ダース買ってきてもらいました。
1ダースでも2万円もしません、ホワイトホースやデュワーズ並みに本当にコストパフォーマンスが高すぎるほどのブレンデッドウイスキーです。
マルス信州蒸留所は日本のウイスキーの幕開け的な蒸留所でジャパニーズウイスキーの父と呼ばれている岩井喜一郎氏の指導によって創設されました、マルス信州蒸留所の歴史は日本のウイスキーの歴史そのものです。
創設以来シングルモルト銘柄では日本でトップクラスの品質と価格帯の銘柄を多く排出し続けています、世界でジャパニーズウイスキーが知られるようになったのはマルス信州蒸留所のシングルモルトが世界ウイスキー品評会で金賞を受賞してからだと言われています。
ジャパニーズウイスキーの原点ともいえるブレンデッドウイスキー、ノンピートで癖が少なくストレートでも水割りでも美味しく楽しめます。
私は食事をしながらウイスキーを飲む際は水割りかお湯割です、そんなときにはノンピートのブレンデッドかアイリッシュウイスキーが好みです。
予断ですが、ハイボールは味が硬くなってせっかくのマイルドなブレンデッドウイスキーの良さが壊れてしまいますのでお勧めしません、ハイボールには辛口のライ・バーボン(ライ麦のバーボン)をお勧めします、ハイボール派の人は是非とも試してみてください、本当に美味しくいただけます。
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大人買いした信州
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酒ラックがこんな状況に
アイラモルトやスコットランド各地のシングルモルトはナイトキャップや帰宅直前のショットバーで一日の終わりを愉しみ、休日の家飲みでは主にブレンデッドウイスキーやアイリッシュウイスキー(イギリス北アイルランドカントリー及びアイルランドのウイスキー)をゴクゴクと飲んでは楽しみます。
また外食でもキープしているボトルは各種の焼酎に加えてブレンデッドウイスキーにしています、やはりアイラモルトやスコットランド各地のシングルモルトは私の中では常飲ウイスキーではなく特別な存在なのかもしれません。
そんな常飲用ブレンデッドで最近気に入っているのがモンキーショルダーです、モンキーショルダーの意味は「肩こり」です、英語圏では「肩こり」という単語が無いらしいです。
まあ、「これでも飲んで身体の血流を良くして肩こりを治しましょう」という意味が込められているのかもしれません、それにしても肩に3匹の鋳造のサルが乗ったボトルは捨てるのがもったいないほどお洒落です。
ブレンデッドウイスキーに関しては美味しく飲める自分の嗜好にマッチしているかが重要であり、私的には味や香りを云々と語りたくないというのが正直なところです。
すごく失礼で嫌な言い方をしてしまうと、個人的にアイライモルトやシングルモルトには強い拘りと興味が沸くのですが、同じウイスキーでもブレンデッドウイスキーやグレーンウイスキー(バーボン含め)は別のお酒として認識しているのか何の拘りも無く、ただただ美味しく飲めるものが好きです。
ちなみにこのモンキーショルダーはブレンデッドといってもモルトだけのモルトブレンデッドであり、スペイサイドにある有名なグレンフィディックをはじめバルヴェニー、キニンヴィの3つの蒸留所のモルト原酒だけをブレンドした贅沢過ぎるモルトブレンデッドウイスキーです。
価格もグレンフィディック12年とほぼ同じ価格であり、グイグイ飲めるとはいえ本来はストレートで味と香りを楽しめる本格的なウイスキーであることを忘れてはいけません。
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オフィスの飾り棚にオブジェ風に鎮座させたモンキーショルダー
最近肩こりが激しいのでウイスキーで洒落た神頼み
イギリスのカントリーの一つである北アイルランド及びアイルランドで作られるウイスキーをアイリッシュウイスキーといいます、その代表格の一つであるブッシュミルズはモルトウイスキーを50%使ったブレンデッドウイスキーで癖が無く万人受けするウイスキーです。
このブッシュミルズ・アメリカンオークフィニッシュは、ブレンデッドではなく各種のシングルモルトをヴァッティング後にアメリカンオークカスクで再熟成したシングルモルトです。
北アイルランドで400年続くという最古の蒸留所で世界中にファンも多いブッシュミルズ、なかでも私の好きなのがこのブッシュミルズ・アメリカンオークフィニッシュです、他に各種のカスク版があり価格も4,000円程度とスコッチウイスキーに比べるとリーズナブルな価格です。
伝統技法そのままにノンピートモルトをバーボンカスクで再熟成しているので、バーボンカスクの味と香りのベースとして記憶でき大好きなアイラモルトの味と香りのカスクリファレンスにもなります、アイラモルトファンとしてウイスキーの原点に迫る探求がまた楽しいひと時なのです。
特に謎のアイラモルトのカスク当てにはこういったカスク独特の味のベースとなるリファレンスに使えるウイスキーは重要です、とはいえ飲みやすいので味を確認しつつ結局何杯も飲んでしまうので要注意です。
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