
J&Bの1988年からわずか2年間だけの発売というまるでバブルの申し子のようなJ&Bクラシックです、現行商品はJ&Bレアという名称でノンエイジ版のみがリーズナブルな価格で発売されています。
本ボトルはウイスキー特級表示ですのでほぼ12年前後の熟成年数で当時のJ&Bの上位版として発売されました、当時では品質の高いウイスキーとして有名でした、一時期は世界2位の販売数を誇ったJ&Bですが現在では30位以下ではないでしょうか(出荷量から推測)。
スペイサイドを中心に40種ほどのモルトをブレンドしているようです、キーモルトはグレンスペイ・ストラスミル・ノッカンドゥ・オスロスクなどとされています、これらのエッセンスを感じるかどうかは飲んだ人次第ということで多くは語りません。
キーモルトや熟成年数、また2年間の限定発売品などを考えるに現在の購入価格はかなり低位に放置されていると思います、当時の風味を味わいながらJ&Bの繁栄の歴史も含めてもっと高く評価されてもよいウイスキーだと思います、私的にはお薦めのアンティークウイスキーの一つとして評価しています。
尚、同時発売でJ&Bピュアモルトがありました、こちらはモルトブレンデッドかもしくはモルト成分がかなり多めに入っているのではないかというウイスキーでノッカンドゥのエッセンスを感じるという情報があります、私のストックにはありませんので探し出して比較してみたいと思います。
品名 J&Bクラシック 80年代後期流通ボトル
熟成年数 不明(特級表示)
キーモルト グレンスペイ、ストラスミル、ノッカンドゥ、オスロスク
メーカー ジャステリーニ&ブロックス
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 6,500円~7,000円(2025年5月時点)
買取相場価格 2,000円~2,500円(2025年5月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します

私の年代の人ならおそらく知らない人はいないであろう昭和の時代には有名なウイスキーだったパスポートの70年代後期から80年代に流通していたボトルです、現在でも一目で解る本ボトルのような特徴的なラベルですので記憶しやすいでしょう。
80年代当時の免税店ではよく買われていったウイスキーです、そのためかこの頃のパスポートの現存数はかなりの数があると思います、現行品と飲み比べするのも安価で手に入ると思いますので面白いと思います。
メーカーはフランス最大でワインやジン・ラムなどのスピリッツでは世界最大の出荷数を誇るペルノリカール社です、そのペルノリカールがスペイサイドのグレンキースをキーモルトにして本ブレンデッドウイスキーを世界に向けて開発・販売したのがパスポートです、その意味では品質には信頼できるブレンデッドウイスキーです。
ノンエイジですがウイスキー特級表示があるので12年以上の熟成年数であることが解ります、その意味では品質は高いと思います、ちなみにグレンキース蒸留所は一旦閉鎖されましたが2014年にシーバスブラザースによって再稼動を果たした蒸留所です、その意味でもパスポートも現在において現行商品が存在できているのではないでしょうか。
品名 パスポート 70年代後期~80年代流通ボトル
熟成年数 不明(特級表示)
キーモルト グレンキース
メーカー ペルノリカール
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 6,000円~7,000円(2025年5月時点)
買取相場価格 2,000円~2,500円(2025年5月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します

90年代に流通していたであろうラングス・セレクト12年です、ラベル表記からしか情報は得られないのですが、アルコール度数が40で内容量が700mlということは表記の規定上で90年代のウイスキーであることが解ります。
それ以外ではほとんど情報がなく詳しいことは何も解らない謎だらけのウイスキーです、唯一の情報として「ハイランドのグレンゴインをキーモルトとしたブレンデッドウイスキー」とだけは解りました。
グレンゴインはフルーティですっきりした飲み心地です、おそらく甘い香りでマイルドな風味です、グレンゴインがキーモルトであること以外に特筆すべき事項もありません、こういうウイスキーは実際に飲んで自身で情報を得るのが一番です。
品名 ラングス セレクト12年 90年代流通ボトル
熟成年数 12年
キーモルト グレンゴイン
メーカー ラングス
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 40度
内容量 700ml
購入相場価格 6,000円~7,000円(2025年5月時点)
買取相場価格 2,000円~2,500円(2025年5月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します

現在でも継続して発売されているハウス・オブ・ピヤーズ12年の70年代後期から80年代にかけて流通していたボトルです、尚現行商品は確認したところノンエイジ版の並行輸入品しか購入できません。
ハウス・オブ・ピヤーズは有望なウイスキーを数多く輩出しているダグラス・レイン社が製造販売しているブレンデッドウイスキーで現行商品はジョニーウォーカのようなスタイルのボトルになっています、是非ともどこかで現行品と飲み比べてみたいと思います。
本ボトルの後に出たボトルだと思いますが黒いラベルのものはわりと手に入るようですが、本ボトルは枯渇寸前なのか価格が上昇しはじめています、日本ではあまり知られていなかった銘柄ですが1999年に発売されたブレンデッドウイスキー大全にはしっかり載っていました。
キーモルトは調べてみましたが正確には解りません、ただ「ダグラス・レイン社に関連しているであろうハイランドモルトを中心にブレンドしており甘口でライトな口当たり」とだけは解りましたが蒸留所までは特定できませんでした。
品名 ハウス・オブ・ピヤーズ12年 70年代後期~80年代流通ボトル
熟成年数 12年
キーモルト 不明
メーカー ダグラス・レイン
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 7,000円~10,000円(2025年5月時点)
買取相場価格 2,000円~3,000円(2025年5月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します

1826年創業の伝統あるP・マッケンジー社のザ・リアル・マッケンジーの70年代後期から80年代に流通していたボトルです、20年という高級版も存在しています。
ウイスキー特級表示から熟成年数は12年以上であることが解ります、また同様に70年代後期には既に誕生していたということも解ります。
情報がほとんど無いウイスキーですがベルと同じキーモルトを使っておりベルとの関連性などは謎となっています、リサイクルショップの一部のショップでは驚くほどの高額で販売している例もあります、理由は定かではありませんが希少性もしくは話題性が高いのではないかと思います。
品名 ザ・リアル・マッケンジー 70年代後期~80年代流通ボトル
熟成年数 不明(特級表示)
キーモルト ブレアアソール、インチガワー、ダフタウン、グレンキンチー、カリラ、ブラドノック
メーカー P・マッケンジー
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 7,000円~20,000円(2025年5月時点)
買取相場価格 2,000円~5,000円(2025年5月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します