古い歴史の中で数多く閉鎖していった蒸留所の中でピティヴァイク(ピティヴェアック)ほど数奇な運命を背負った蒸留所も珍しいでしょう、本ブログの開設にあたりどうしても紹介したいという強い思いに絡げられ、各所を探し回りかなり高額でしたが何とかラベルなどが綺麗なままの液減もない超優良美品を購入できました。
本ボトルは蒸発&劣化防止のパラフィルムでボトルネックをシーリングして保管していたらしく、まったく当時のままの状態であり持った手が震えるほど綺麗な状態でした、写真のボトルに巻いてあるのが業務用パラフィルムで一度開けた高級ウイスキーをショットバーなどで保管するときに使うシーリングフィルムで私も購入して保管ボトルに巻いています。
ピティヴァイク蒸留所はダフタウン蒸留所(花と動物シリーズの1つ)を所有するアーサー・ベル&サンズ社によって1975年に経営戦略的に設立された蒸留所であり極めて実用的に考えられた蒸留所でした、しかしその10年後の1985年にアーサー・ベル&サンズ社はギネス社に買収されてしまいます、その翌年にギネス社はDCL社を買収しUD(ユナイテッド・ディステラーズ)社となります。
そのUD社の所有となった恩恵で1991年に花と動物シリーズとして本ボトルが蒸留所オフィシャルボトルとして発売されます、しかし多数の蒸留所を所有するUD社の経営合理化によりピティヴァイク蒸留所は1993年にローズバンク蒸留所と共に閉鎖されてしまいます。
したがって本ボトルであるピティヴァイク花と動物シリーズはわずか2年足らずの期間だけ製造販売されたもので良品での現存数は極めて少ないのです、黒褐色で独特なドライフルーツ入りのスコッチケーキのような濃厚な味と香りは他の蒸留所には無いもので極めて貴重なシングルモルトだと思います。
ダフタウン蒸留所と同じ設備と同じ水を使用しているにもかかわらずまったく別の味と香りのウイスキーが創出されたと話題になったシングルモルトであり、閉鎖時の貯蔵カスクからボトリングされたピティヴァイク30年などは現在では手が出せないほどの価格で取引されています。
品名 ピティヴァイク(ピティヴェアック)12年 花と動物シリーズ 90年代前期流通ボトル
熟成年数 12年
カスク シェリー
蒸留所 ピティヴァイク(スペイサイド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 700ml
購入相場価格 150,000円~180,000円(2024年2月時点)
買取相場価格 60,000円~70,000円(2024年2月時点)
特記事項 今後も値上がり必須、購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します
70年代後半から90年代にかけて国際空港の免税店において最も多く買われていったスコッチウイスキーはグレンフィディックではないだろうか、それほど70年代に繰り広げられた中堅スコッチ蒸留所だったグレンフィディックのグローバルマーケティング戦略は見事なものがありました。
高級ブレンデッド一色であった当時のウイスキー市場をシングルモルトで勝負したグレンフィディックの先鋒がピュアモルト、80年代に入り12年や本品の18年という熟成年数表示のグレンフィディックが免税店に登場します。
この18年エンシェントリザーブは、18年以上の厳選されたオロロソシェリーカスクとバーボンカスクでそれぞれ熟成したカスク原酒を絶妙なバランスでヴァッティングした特別仕様のグレンフィディック蒸留所の挑戦的な逸品です。
エンシェントとは「古来より」などの意味があり、本品を生み出すことを予め計画し18年間熟成させておいた特別なカスク原酒を使用しているということを意味する名称としています。
ちなみにこういった高級シングルモルトの年代物で当時のままの状態で外箱まで残っているのは極めて稀であり貴重です、綺麗な状態であれば外箱と空瓶だけでもコレクター向けにプレミアムリカーショップにおいて高額で販売されています。
グレンフィディックのピュアモルトや12年のドライなスパイシー感が薄まりブレンデッドのような深い味と香りで非常にバランスの取れた上質な逸品となっています、今飲んでみても古さを感じさせずに非常に新鮮さを感じさせるウイスキーです。
品名 グレンフィディック18年 エンシェントリザーブ 80年代流通ボトル
熟成年数 18年
カスク オロロソシェリー、バーボン
蒸留所 グレンフィディック(スペイサイド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 25,000円~35,000円(2024年1月時点)
買取相場価格 8,000円~10,000円(2024年1月時点)
特記事項 厳選2カスクヴァッティング、購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します
70年代後半から90年代にかけて国際空港の免税店において最も多く買われていったスコッチウイスキーはグレンフィディックではないだろうか、それほど70年代に繰り広げられた中堅スコッチ蒸留所だったグレンフィディックのグローバルマーケティング戦略は見事なものがありました。
高級ブレンデッド一色であった当時のウイスキー市場をシングルモルトで勝負したグレンフィディックの先鋒がピュアモルト、80年代に入り本品の12年という熟成年数表示のグレンフィディックが免税店に登場します。
世界に現存するアンティークシングルモルトで最も数が多いのは間違いなくグレンフィディックです、現存数が多いのにもかかわらず価格が高位安定しているのには驚きます、それほどグレンフィディックファンが多いということでしょう。
品名 グレンフィディック12年 80年代流通ボトル
熟成年数 12年
カスク 不明
蒸留所 グレンフィディック(スペイサイド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 11,000円~14,000円(2024年1月時点)
買取相場価格 4,000円~6,000円(2024年1月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します
当時のままの綺麗な状態で残っている外箱は極めて貴重
外箱だけでも高額で取引されている
左:1,000ml版(免税店限定) 右:750ml版
ミニボトルも当時記念に買っていた
ちなみにミニボトルは100個以上コレクションしてます
70年代後半から90年代にかけて国際空港の免税店において最も多く買われていったスコッチウイスキーはグレンフィディックではないだろうか、それほど70年代に繰り広げられた中堅スコッチ蒸留所だったグレンフィディックのグローバルマーケティング戦略は見事なものがありました。
高級ブレンデッド一色であった当時のウイスキー市場をシングルモルトで勝負したグレンフィディックの先鋒がこのノンエイジのピュアモルト、80年代に入り12年や18年というエイジ表示のグレンフィディックが免税店に登場しますが、それ以前の売り場はほぼノンエイジのピュアモルト一色でした。
世界に現存するアンティークシングルモルトで最も数が多いのは間違いなくグレンフィディックです、現存数が多いのにもかかわらず価格が高位安定しているのには驚きます、それほどグレンフィディックファンが多いということでしょう。
アンティークウイスキーが飲めるショットバーでも定番のオールドシングルモルトで現在のものと飲み比べる人も多いです、当面は枯渇することがないと思いますがアンティークウイスキーブームが世界的に起きていますので飲めるうちに飲んでおくべきだと思います。
品名 グレンフィディック ピュアモルト 70年代後期~80年代流通ボトル
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク 不明
蒸留所 グレンフィディック(スペイサイド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 750ml/1,000ml
購入相場価格 9,000円~15,000円(2024年1月時点)
買取相場価格 3,000円~6,000円(2024年1月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します