
アイラモルトがベースでスペイサイドのモルトをブレンドしたアイラミスト・オリジナルピーテッドブレンドです、元々はラフロイグ蒸留所がオリジナルで製品化していたブレンデッドでしたが現在はボトラーのマクダフ・インターナショナル社が製造&販売しています。
キーモルトはアイラのラフロイグにスペイサイドのグレングラントとグレンリヴェット、そしてスペイサイドの蒸留所で作られるグレーンウイスキーをブレンドしています。
キーモルトがアイラとスペイサイドのブレンドなので当然ピーティ感やスパイシー感はしっかりあるのですが、グレーンの効果なのかドライでビターな味のなかに甘いフルーティな香りがミックスして何とも言えない味と香りを楽しめます。
スコッチウイスキー規格ギリギリの3年熟成で粗い感じは否めませんが味的な完成度は素晴らしいものがあります、その証拠に2019年に2つの世界ウイスキー品評会で金賞を受賞しているのは納得です。
ブレンデッドウイスキーは気取らずにグイグイ飲めるのがいいところ、こんなアイラライクなリーズナブルなブレンデッドも貴重なウイスキーと言えるでしょう。
品名 アイラミスト オリジナルピーテッドブレンド
熟成年数 3年
キーモルト ラフロイグ、グレングラント、グレンリヴェット
メーカー マクダフ・インターナショナル
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 2,500円~3,000円(2024年1月時点)

70年代後半から90年代にかけて国際空港の免税店において最も多く買われていったスコッチウイスキーはグレンフィディックではないだろうか、それほど70年代に繰り広げられた中堅スコッチ蒸留所だったグレンフィディックのグローバルマーケティング戦略は見事なものがありました。
高級ブレンデッド一色であった当時のウイスキー市場をシングルモルトで勝負したグレンフィディックの先鋒がピュアモルト、80年代に入り本品の12年という熟成年数表示のグレンフィディックが免税店に登場します。
世界に現存するアンティークシングルモルトで最も数が多いのは間違いなくグレンフィディックです、現存数が多いのにもかかわらず価格が高位安定しているのには驚きます、それほどグレンフィディックファンが多いということでしょう。
品名 グレンフィディック12年 80年代流通ボトル
熟成年数 12年
カスク 不明
蒸留所 グレンフィディック(スペイサイド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 11,000円~14,000円(2024年1月時点)
買取相場価格 4,000円~6,000円(2024年1月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します


鋳造のサルを肩に乗せたデザインも素晴らしい、ラベルデザインも伝統的で品があります
私が最近常飲ブレンデッドとしているモンキーショルダーは2005年に誕生した新しいブレンデッドウイスキーです、ブレンデッドといってもグレンフィディックをはじめとしたスペイサイドの3つの蒸留所のモルト原酒だけをブレンドして造られる贅沢過ぎるモルトブレンデッドウイスキーです。
価格もシングルモルト並みの価格です、むしろシングルモルトのグレンフィディック12年よりも高額です。
メーカーのウィリアム・グラント&サンズ社はスペイサイドの蒸留所を幾つか所有している蒸留所オーナー兼ウイスキーメーカーであり100年以上の歴史がある会社です、80年代にはシーバス・リーガルやバランタインに次ぐシェアを誇ったグランツシリーズを製造・販売しています、この実績あるウイスキーメーカーが展開する新ブランドのモルトブレンデッドは極めて信頼できるブレンデッドだと評価できます。
その長年培ったウイスキー造りの伝統の技術とノウハウで作られるモンキーショルダーは、スコッチファンなら誰しも納得する極めてバランスの取れた味と香りで私も一発で大好きなウイスキーになってしまいました。
ちなみにサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション2013 で金賞を2つの部門で受賞、インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2013で金賞、IWSC2015で優勝、その他ウイスキー雑誌で数々の賞を獲得している実績があります。
尚現在すべてバッチナンバーが表示されています、バッチナンバーはブレンデッドウイスキーの製造ロットナンバーであり、バッティング時期によってカスクが若干変わったり調合が変わったりしますので明確にするのはファンにとっては大変嬉しい処置です、ちなみに現在手元にあるのがバッチ27です。
品名 モンキーショルダー
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク 不明
蒸留所 グレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィ
メーカー ウィリアム・グラント&サンズ
ウイスキー種 モルトブレンデッド
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 4,000円~5,500円(2024年1月時点)
特記事項 3ファウンダーモルトブレンデッド

当時のままの綺麗な状態で残っている外箱は極めて貴重
外箱だけでも高額で取引されている

左:1,000ml版(免税店限定) 右:750ml版

ミニボトルも当時記念に買っていた
ちなみにミニボトルは100個以上コレクションしてます
70年代後半から90年代にかけて国際空港の免税店において最も多く買われていったスコッチウイスキーはグレンフィディックではないだろうか、それほど70年代に繰り広げられた中堅スコッチ蒸留所だったグレンフィディックのグローバルマーケティング戦略は見事なものがありました。
高級ブレンデッド一色であった当時のウイスキー市場をシングルモルトで勝負したグレンフィディックの先鋒がこのノンエイジのピュアモルト、80年代に入り12年や18年というエイジ表示のグレンフィディックが免税店に登場しますが、それ以前の売り場はほぼノンエイジのピュアモルト一色でした。
世界に現存するアンティークシングルモルトで最も数が多いのは間違いなくグレンフィディックです、現存数が多いのにもかかわらず価格が高位安定しているのには驚きます、それほどグレンフィディックファンが多いということでしょう。
アンティークウイスキーが飲めるショットバーでも定番のオールドシングルモルトで現在のものと飲み比べる人も多いです、当面は枯渇することがないと思いますがアンティークウイスキーブームが世界的に起きていますので飲めるうちに飲んでおくべきだと思います。
品名 グレンフィディック ピュアモルト 70年代後期~80年代流通ボトル
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク 不明
蒸留所 グレンフィディック(スペイサイド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 750ml/1,000ml
購入相場価格 9,000円~15,000円(2024年1月時点)
買取相場価格 3,000円~6,000円(2024年1月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します

各種の蒸留所の秘蔵モルトを多品種シリーズ化しており、スコッチスイスキーファンには馴染みの深いシグナトリー社が製造・発売するホッグヘッド・アイラオールドです。
なんと贅沢にもキーモルトにアイラモルトのラガヴーリンを採用し、加えてシングルモルトファンを虜にしている憧れのリンクウッド・ダフタウン・アバフェルディをはじめとして全12蒸留所のモルト原酒のみをヴァッティングという贅沢を極めつくしたモルトブレンデッドウイスキーです。
特筆すべきはヴァッティングした後に、更に味と香りを安定化させる目的でシェリーカスクで3ヶ月熟成したという非常に手の込んだモルトブレンデッドウイスキーです。
リーズナブルな価格の割にはウイスキーの全てのエッセンスを感じるほどに美味しいのは間違いないのですが、これだけの数の蒸留所のシングルモルトをブレンドしているのでそれぞれの蒸留所固有のエッセンスを感じることはほぼ不可能です、その意味ではシングルモルトファンとしては楽しみが半減するでしょう。
<2024年11月15日追記>
久しぶりに飲んでみようとショップに買いに行ったら名称が「アイラオールド」から「モルトブレンデッド」に変更され価格も50%ほど高くなっていました、ブレンドするモルト比率が変更されたのかもしれません。
以前感じていた若干のアイラ感がさらに薄れハイランドスコッチのような味と香りになりました、これでは「アイラオールド」の名称は流石に使えないでしょう、おそらくですがラガヴーリンのカスクが全体的に枯渇気味なので比率がぐっと下がったのだと思います。
品名 ホッグスヘッド モルトブレンデッド(旧名:アイラオールド)
熟成年数 7年以上
カスク ヴァッティング後シェリーカスクで3ヶ月
蒸留所 ラガヴーリン・リンクウッド・ダフタウン・アバフェルディ他全12蒸留所
メーカー シグナトリー
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 750ml
価格 5,500円~6,000円(2024年11月更新、旧価格:4,000円)
特記事項 12ファウンダーモルトブレンデッド、シェリーカスクフィニッシュ