
アードベックのオフィシャルラインアップのなかにあってアイラモルトエッセンスの全てを存分に楽しめるのがアンオーです、アイラモルトのスタンダードと言っても過言ではないほどアイラモルト特有の味と香りを複雑に織り交ぜた逸品で大変美味しいアイラモルトです。
ショットバーで「終売になるかも」という情報を得て慌てて購入したのですが1年前に買ったときよりも価格が30%ほど高くなっていました、オークションでも高額で出品されていますので入手困難なエリアが存在している可能性があります。
アンオーの名前の由来はアードベック蒸留所の所在地である「オー岬」(マル・オブ・オー)にちなんでいます、アードベックの持てるカスクをバランスよくヴァッティングし蒸留所の存在をアピールするために創出したシングルモルトなのでしょう。
複雑な味と香りの原点はアードベックのベーシックカスクであるスパイシーさとコクを齎すファーストフィルバーボンに加えて、甘い香りとフルーティーさを齎すPX(ペドロヒメネス)シェリーカスク、そしてビター感を齎す内側を焦がしたヴァージンチャーカスク、この3つの特徴的なカスクのヴァッティングにより味と香りに様々なエッセンスを添加しています。
ヴァージンチャーカスクの独特なビター感がほどよく効いていて最後に感じるホットケーキのような甘さ、スモーキーからフルーティへと変化し再びスモーキーに戻る香りというアードベックらしからぬ上品さもあります、熟成年数は不明ですがおそらく8年から10年熟成くらいのカスクをバッティングしていると思いますが、いずれにしても味と香りのバランスは見事です。
品名 アードベック アンオー
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク ファーストフィルバーボン、ペドロヒメネスシェリー、ヴァージンチャー
蒸留所 アードベック(アイラ島)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 46.6度
内容量 700ml
価格 10,500円~12,500円(2024年1月時点)
特記事項 3カスクヴァッティング
アラート 品薄状況で価格上昇傾向

70年代後半から90年代にかけて国際空港の免税店において最も多く買われていったスコッチウイスキーはグレンフィディックではないだろうか、それほど70年代に繰り広げられた中堅スコッチ蒸留所だったグレンフィディックのグローバルマーケティング戦略は見事なものがありました。
高級ブレンデッド一色であった当時のウイスキー市場をシングルモルトで勝負したグレンフィディックの先鋒がピュアモルト、80年代に入り12年や本品の18年という熟成年数表示のグレンフィディックが免税店に登場します。
この18年エンシェントリザーブは、18年以上の厳選されたオロロソシェリーカスクとバーボンカスクでそれぞれ熟成したカスク原酒を絶妙なバランスでヴァッティングした特別仕様のグレンフィディック蒸留所の挑戦的な逸品です。
エンシェントとは「古来より」などの意味があり、本品を生み出すことを予め計画し18年間熟成させておいた特別なカスク原酒を使用しているということを意味する名称としています。
ちなみにこういった高級シングルモルトの年代物で当時のままの状態で外箱まで残っているのは極めて稀であり貴重です、綺麗な状態であれば外箱と空瓶だけでもコレクター向けにプレミアムリカーショップにおいて高額で販売されています。
グレンフィディックのピュアモルトや12年のドライなスパイシー感が薄まりブレンデッドのような深い味と香りで非常にバランスの取れた上質な逸品となっています、今飲んでみても古さを感じさせずに非常に新鮮さを感じさせるウイスキーです。
品名 グレンフィディック18年 エンシェントリザーブ 80年代流通ボトル
熟成年数 18年
カスク オロロソシェリー、バーボン
蒸留所 グレンフィディック(スペイサイド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 25,000円~35,000円(2024年1月時点)
買取相場価格 8,000円~10,000円(2024年1月時点)
特記事項 厳選2カスクヴァッティング、購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します

アイラモルトがベースでスペイサイドのモルトをブレンドしたアイラミスト・オリジナルピーテッドブレンドです、元々はラフロイグ蒸留所がオリジナルで製品化していたブレンデッドでしたが現在はボトラーのマクダフ・インターナショナル社が製造&販売しています。
キーモルトはアイラのラフロイグにスペイサイドのグレングラントとグレンリヴェット、そしてスペイサイドの蒸留所で作られるグレーンウイスキーをブレンドしています。
キーモルトがアイラとスペイサイドのブレンドなので当然ピーティ感やスパイシー感はしっかりあるのですが、グレーンの効果なのかドライでビターな味のなかに甘いフルーティな香りがミックスして何とも言えない味と香りを楽しめます。
スコッチウイスキー規格ギリギリの3年熟成で粗い感じは否めませんが味的な完成度は素晴らしいものがあります、その証拠に2019年に2つの世界ウイスキー品評会で金賞を受賞しているのは納得です。
ブレンデッドウイスキーは気取らずにグイグイ飲めるのがいいところ、こんなアイラライクなリーズナブルなブレンデッドも貴重なウイスキーと言えるでしょう。
品名 アイラミスト オリジナルピーテッドブレンド
熟成年数 3年
キーモルト ラフロイグ、グレングラント、グレンリヴェット
メーカー マクダフ・インターナショナル
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 2,500円~3,000円(2024年1月時点)

70年代後半から90年代にかけて国際空港の免税店において最も多く買われていったスコッチウイスキーはグレンフィディックではないだろうか、それほど70年代に繰り広げられた中堅スコッチ蒸留所だったグレンフィディックのグローバルマーケティング戦略は見事なものがありました。
高級ブレンデッド一色であった当時のウイスキー市場をシングルモルトで勝負したグレンフィディックの先鋒がピュアモルト、80年代に入り本品の12年という熟成年数表示のグレンフィディックが免税店に登場します。
世界に現存するアンティークシングルモルトで最も数が多いのは間違いなくグレンフィディックです、現存数が多いのにもかかわらず価格が高位安定しているのには驚きます、それほどグレンフィディックファンが多いということでしょう。
品名 グレンフィディック12年 80年代流通ボトル
熟成年数 12年
カスク 不明
蒸留所 グレンフィディック(スペイサイド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 11,000円~14,000円(2024年1月時点)
買取相場価格 4,000円~6,000円(2024年1月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します


鋳造のサルを肩に乗せたデザインも素晴らしい、ラベルデザインも伝統的で品があります
私が最近常飲ブレンデッドとしているモンキーショルダーは2005年に誕生した新しいブレンデッドウイスキーです、ブレンデッドといってもグレンフィディックをはじめとしたスペイサイドの3つの蒸留所のモルト原酒だけをブレンドして造られる贅沢過ぎるモルトブレンデッドウイスキーです。
価格もシングルモルト並みの価格です、むしろシングルモルトのグレンフィディック12年よりも高額です。
メーカーのウィリアム・グラント&サンズ社はスペイサイドの蒸留所を幾つか所有している蒸留所オーナー兼ウイスキーメーカーであり100年以上の歴史がある会社です、80年代にはシーバス・リーガルやバランタインに次ぐシェアを誇ったグランツシリーズを製造・販売しています、この実績あるウイスキーメーカーが展開する新ブランドのモルトブレンデッドは極めて信頼できるブレンデッドだと評価できます。
その長年培ったウイスキー造りの伝統の技術とノウハウで作られるモンキーショルダーは、スコッチファンなら誰しも納得する極めてバランスの取れた味と香りで私も一発で大好きなウイスキーになってしまいました。
ちなみにサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション2013 で金賞を2つの部門で受賞、インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ2013で金賞、IWSC2015で優勝、その他ウイスキー雑誌で数々の賞を獲得している実績があります。
尚現在すべてバッチナンバーが表示されています、バッチナンバーはブレンデッドウイスキーの製造ロットナンバーであり、バッティング時期によってカスクが若干変わったり調合が変わったりしますので明確にするのはファンにとっては大変嬉しい処置です、ちなみに現在手元にあるのがバッチ27です。
品名 モンキーショルダー
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク 不明
蒸留所 グレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィ
メーカー ウィリアム・グラント&サンズ
ウイスキー種 モルトブレンデッド
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 4,000円~5,500円(2024年1月時点)
特記事項 3ファウンダーモルトブレンデッド