2023年8月30日 11:00
ブルイックラディ蒸留所の冠銘柄ブルイックラディのスタンダードともいえるザ・クラシックラディは色鮮やかなブルーボトルで、アイラモルトの中では珍しくボトルすべてをビニールコーティングした斬新なデザインで目を引きます。
ちなみにこのブルーをブルイックラディ蒸留所では「ラディブルー」と呼んでおり蒸留所のある地域の空の色を模したとしています、私の故郷信州の冬の空も同様の色なのですごく共感します、この色はすかっと晴れ渡った青空にうっすらと霧がかかったときの色であり蒸留所がどのような環境下にあるのかが想像できます。
ブルイックラディ蒸留所では冠銘柄のブルイックラディ、ヘビーピーテッド版のポートシャーロット、最高級ブランドで熟成原酒をカスク単位でボトリングしたオクトモアと3つのブランドを出しており、アイラの蒸留所の中にあって個性的なスタイルの経営方針を貫いています、そのためかポートシャーロットやオクトモアはボトラーズ銘柄だと思っている人も多いです。
さてザ・クラシックラディはできるだけ原酒に近い味わいを残す目的でアルコール度数を50度に設定しています、ただアイライモルトの特徴の一つであるピート臭がゼロで物足りないと感じるアイラモルトファンも多いでしょう、その分樽から染み出したフルーティなカスク独特の香り成分が楽しめるのですが最もアイラモルトらしくない味と香りのウイスキーです。
まず梨や桃のような甘い香りがしますが飲んだ瞬間に一転ドライな辛口の味という変化に驚きます、また飲み込んだ後には再度フルーティな後味と香りに包まれます、何とも言えない摩訶不思議なウイスキーがあるものです。
その意味ではアイラモルトファンの心を擽らないのか置いていないショットバーも多いのも確かです、私的にはこんなフルーティ&ドライなアイラモルトも在ってよいと考え気分転換や偏った思考のリセットのために飲む一本です。
アイラモルトとしての評価ではなく美味しいシングルモルトスコッチウイスキーとして評価されるべきだと思います、ただし注意点として非常に飲みやすいのですがアルコール度数はあくまでも50度であることをお忘れなく、一昔前のスクリュードライバーのように意識を無くされないように願います。
<2023年10月16日追記>
新ラベルが出ましたので本ボトルは旧ラベルとなりました、尚本ボトルの価格は急上昇しています。
品名 ブルイックラディ ザ・クラシックラディ 旧ラベル
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク 不明
蒸留所 ブルイックラディ(アイラ島)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 50度
内容量 700ml
価格 6,500円~7,500円(2023年10月16日更新)
特記事項 ノンピート、本ボトルは一世代旧ラベル
アラート 新ラベルの誕生により終売となりました