70年代にはジョニーウォーカー・バランタイン・オールドパーが日本での大人気高級ブレンデッド銘柄でしたが、80年代に入りシーバスリーガルの人気が急速に高まり以来最も日本での販売数が多い高級スコッチブレンデッドウイスキーになった感があります。
そのシーバスリーガルのスタンダードともいえるのがシーバスリーガル12年であり、本ボトルは90年代に流通していたボトルです、80年代に比べてラベルが更に高級感が増して当時ありがたみを持って飲んでいたのを思い出します。
味と香りは現在の流通品と比べてみると80年代のものほどの差はありません、この頃から徐々に今のような若干ドライな風味に変化してきたように感じます、当時行き付けのスナックでのキープボトルにしていて水割りで飲むと大変美味しいウイスキーでした。
品名 シーバスリーガル12年 90年代流通ボトル
熟成年数 12年
キーモルト ストラスアイラ、グレンリベット、ロングモーン、ベンリアック
メーカー シーバス・ブラザーズ(現在ペルノ・リカール傘下)
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 7,000円~8,000円(2024年7月現在)
買取相場価格 2,500円~3,000円(2024年7月現在)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します
左:旧ボトル 右:新ボトル
昔からコストパフォーマンスが高いと評判のホワイトホーススタンダードのファインオールドの旧ボトルです、本ボトルのような短寸タイプは何故か歴代でこれ一度だけでわずか数年ほどしか販売されていなかったと記憶しています、あっという間に歴代のようなロングタイプに変更されました、その意味ではホワイトホースの歴史において貴重な1本だと思います。
現在のホワイトホース・ファインオールドと飲み比べして驚いたのが味も香りもだいぶ違います、旧ボトルは若干ドライでアイラモルトのような独特な風味を強く感じます、時代に合わせてブレンドを変えたのかそれともモルトのカスク原酒の比率を変えざるを得ない理由があったのかは不明です。
今も昔もドライ系ファンに強く好まれており、ストレートで飲んでもスパイシー&ドライで後味がすっきりしており辛口好きな人には堪らない風味のウイスキーだと思います、それにしてもプレミアムリカーショップでの価格が高いのには驚きます、きっとこの味を懐かしむファンが多いのでしょう、個人的にも大変好きな味です。
アイラのラガヴーリンに加えてオルトモア、クライゲラヒ、グレンエルギンという超有名なスペイサイドの蒸留所のシングルモルトがキーモルトとなっているホワイトホースのファインオールドは、グレートバリューウイスキーの筆頭銘柄と言っても過言ではありません。
品名 ホワイトホース ファインオールド 旧ボトル
熟成年数 5年
キーモルト ラガヴーリン、オルトモア、クライゲラヒ、グレンエルギン
メーカー ホワイトホース
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 40度
内容量 700ml
購入相場価格 5,000円~6,000円
買取相場価格 1,500円~1,800円(2024年7月時点)
キルケランを製造するグレンガイル蒸留所では年に3回スプリングバンクから技術者を借りて製造しています、その生産量は極小規模の年間約10万リットルということで常に品薄状態が続いています、スプリングバンクと合わせてキャンベルタウンの蒸留所銘柄は数年前から価格急上昇中です。
スプリングバンク同様に香りは何とも言えないフルーティというか花のような香りとトーストのような香りがミックスしています、その割には味はしっかりスパイシーさもありますので本当にバランスが良いウイスキーだと思います。
本ボトルは旧ボトルで現在はスプリングバンクとまったく同じボトルを使用しておりラベルだけが異なります、そのためスプリングバンク蒸留所のブランドであるスプリングバンク・ロングロウ・ヘーゼンバーンの3種とセットで蒸留所が異なるにも関わらずキルケランはスプリングバンク蒸留所シリーズのような扱いをされることもあります。
品名 キルケラン12年 旧ボトル
成年数 12年
カスク バーボン70%・シェリー30%のヴァッティング
蒸留所 ミッチェルズ・グレンガイル(キャンベルタウン)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 46度
内容量 700ml
価格 28,000円~32,000円(2024年5月時点)
特記事項 2カスクバッティング
アラート 新ボトル誕生と共に価格急上昇、新ボトルは18,000円前後で購入可能
バランタイン17年の旧ボトルです、下部を絞ったような今風のデザインになった新ボトルの約倍の価格ですがリカーショップで探せば今でも見つけることができるかもしれません、残存数は思いのほか多数有ると思います、尚本ボトルは旧ラベルですがアンティークウイスキーとしてのカテゴリーには含めていません。
バランタインは70年代以降17年以上のボトルはこのワインボトルのようなボトルスタイルです、12年及びスタンダード版は70年代から何度もボトルスタイルが変わり各年代とも凝ったデザインが多いのにも関わらず、クオリティの高い17年以上は本ボトルのようなシンプルなノーマルデザインというのが面白いです。
ちなみにバランタインのキーモルトは、アイラのアードベック、オークニー(アイランズ)のスキャパ、ハイランドのオールドプルトニー・バルブレア・グレンカダム、スペイサイドのグレンバーギー・ミルトンダフという面白い蒸留所メンバーで構成されています、特にアードベックとスキャバはバランタインの風味からは想像すらできないモルトで隠し味的もしくは味のアクセントとして用いているのでしょう。
品名 バランタイン17年 旧ラベル
熟成年数 17年
キーモルト アードベック、スキャパ、オールドプルトニー、バルブレア、グレンカダム、グレンバーギー、ミルトンダフ
メーカー ジョージ・バランタイン&サン
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 14,000円~18,000円(2024年4月現在)
買取相場価格 5,000円~6,000円(2024年4月現在)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します
スコットランド最北端にある蒸留所として有名なハイランドパークのスタンダードであるハイランドパーク10年の旧ボトルです、2017年にバイキングスカーシリーズとしてリニューアルされるまでの馴染みの深いボトルです。
最北端にあるオークニー諸島メインランドで作られるウイスキーはじっくりと熟成され雑味が少なくフレッシュでフルーティな香りがします、その中にも若干磯の香りがほどよく染みこんでおり最もアイランズウイスキーらしい風味のウイスキーといえます。
アイランズウイスキーとしてスカイ島のタリスカーと共に最も早くから親しまれてきたハイランドパークは日本の多くのウイスキーファンを魅了してきました、ウイスキービギナーの方には是非とも早い段階で飲んで欲しいウイスキーです。
ちなみにハイランドという名称からハイランドウイスキーだと勘違いしている人が多いのですが、最北端にある地域といういみでハイランドと銘打っておりウイスキーのメッカであるハイランド地区を印象付けているわけではありません。
尚、旧ボトルは流通在庫が豊富にあるようで現在でも新ボトルと並行して販売されています、現時点では新ボトルに比べて10%程度割高ですが在庫が切れ次第価格は急上昇します。
品名 ハイランドパーク10年 旧ボトル
熟成年数 10年
カスク アメリカンオーク
蒸留所 ハイランドパーク(アイランズ:オークニー諸島メインランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 750ml
価格 5,500円~6,500円(2024年4月時点)