買った記憶がないカナディアンウイスキーが保管用段ボール箱から出てきました、もしかしたら当時お土産に頂いたのかもしれません。
ちょっと気になって調べてみました、高級なボトルに詰められたキャプテンズテーブルというカナディアンウイスキーは80年代前半に輸入されていたもので当時の販売価格は1万円だそうです。
この安定した形は船の中でも倒れない設計らしく、名前のキャプテンズテーブルの由来になっているようです。
栓はガラス製でボトル側も栓側も擦りガラスになっており薬品などを詰めるガラス容器と同様の仕組みで蒸発するのを防いでいます、かなり手の込んだボトルです、飲み終わった後にもラベルを綺麗に剥がせばナイトキャップ用の替えボトルに使えそうです。
味的には当時の高級ブレンデッドウイスキーの定石どおりにまったりした甘口の風味です、時代的にノンエイジですが15年くらいではないかと推測します、これはこれで気分転換用のウイスキーとして充分に楽しめます。
このボトルを見たことがあるという人は多いのではないでしょうか、クラウンローヤルはそれほど昔から日本人にとっては馴染みの深いカナディアンウイスキーだと思います。
ウイスキーを保管していたダンボールから何本かのカナディアンウイスキーが見つかりました、その中にしっかりとクラウンローヤルも入っていました。
再確認してびっくりしたのは80年代のボトルなのに現行のボトルと区別が付かないほどほぼ同じだということです、きっと100年以上も変わらぬデザインなのではないかと思います、ちなみに本ボトルは通常の750mlではなく1,000ml版です。
このウイスキーはカナダを訪問したイギリス国王ジョージ6世に献上するためにシーグラム社によってカナダ国内で作られたものです、上品でマイルドな風味に仕上がっています。
昔も今もカナディアンウイスキーといったらクラウンローヤルが一番に思い浮かびます、それほどカナディアンウイスキーを代表するウイスキーなのです。
何とも高級そうなこのウイスキーは75年ごろに売り出されたロイヤルヴェルヴェットという本格的なカナディアンブレンデッドウイスキーです、姉妹品にブラックヴェルヴェットやレッドヴェルヴェットがあり本品はシリーズ最高級品となります。
70年代には熟成年数が表示されておらず12年以上が「ウイスキー特級」と表示されていました、その意味では当時では高級カナディアンウイスキーの一つでした、しかも立派な木箱に納められており状態も当時のままに保管されています。
メーカーはブラックヴェルヴェット・カナディアンウイスキー社(ギルビー社の100%子会社)で1939年に蒸留を開始しています、その後蒸留所は1999年に売却され現在は閉鎖されています、その意味では貴重なカナディアン・アンティークウイスキーだと思います。
プレミアムリカーショップで木箱入りでも2万円弱で販売されていますので、オールドカナディアンウイスキーを味わいたい人にはお勧めの逸品です、日本では70年代からロイヤルクラウンやカナディアンクラブなどのカナディアンウイスキーファンが多いのでカナディアンウイスキーのアンティークものも残存数が多いと思います。
飲みやすくコストパフォーマンス最高のカナディアンウイスキー、ブランディのような甘い香りが好きな人にはお勧めのカナディアンです、是非ともストレートで飲んでほしいウイスキーです。
高級感溢れる木箱入り