2023年8月 4日 11:00
左:ボウモア No.1 中央:ボウモア12年 右:ボウモア15年
色の違いに注目、No.1が如何に若熟成年数であることが色だけでも解る
(熟成年数の色比較は樽が同じ材質の場合に限る)
ボウモアの虜になった人に是非とも飲んでほしい次の1本がこのボウモアNo.1です、ボウモアの歴史そのものの初期のボウモアの味と香りのエッセンスを存分に楽しめます。
ボウモアNo.1はボウモア蒸留所発祥時の最も古い貯蔵庫であるNo.1貯蔵庫においてファーストフィル・バーボンカスクを用いて熟成させたもので、ボウモア蒸留所が最初に世に送り出した頃の味と香りを伝承させたウイスキーだとしています。
海辺の海抜ゼロメートルにあるNo.1貯蔵庫は潮の香りをたっぷりと吸い込んでアイラモルト独特のヨード臭が強いというか力強さを感じる逸品に仕上がっています、ボウモア15年と飲み比べてみるとまったく指向の異なる味で飲んだ瞬間は同じ蒸留所のモルトとは思えません。
アルコール度数は40度に調整されていますが熟成年数は不明です、ボウモア初期の荒さを残すために味や香りから推察して8年前後の熟成樽を数種類ヴァッティングしたシングルモルトだと思います、ボウモア12年と比べてみても色も薄く味も粗いので間違いないでしょう。
初期のボウモアらしさを伝承させたボウモアNo.1、ボウモア独特の強烈な癖を愉しみたい人にはお勧めの逸品です、ボウモア8年が飲めなくなった今ではボウモアNo.1は私にとって極めて貴重な存在です、この味と香りは血気盛んだった若き時代を思い起こさせてくれます。
現在価格が上昇中で量販店では売り切れも続出しています、いずれは買えなくなるプレミアムボトルになってしまうかもしれません、買えるうちに何本も買っておくべき貴重なアイラモルトだと思います。
品名 ボウモア No.1
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク ファーストフィル・バーボン
蒸留所 ボウモア(アイラ島)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 5,500円~7,500円(2023年8月時点)