2023年8月 8日 11:00
この1年ほどのウイスキーの値上げが物凄い勢いです、銘柄によっては倍以上にもなっているものもありますが概ね50%以上は値上がりしています。
ロシアのウクライナ侵攻によって大麦の価格や蒸留するための燃料費が高騰し、さらには日本においては急速な円安によって輸入価格が跳ね上がっています。
また加えて輸送コストや日本国内の人件費の大幅アップなどでの価格反映が加わり、同じボトルでも買うたびに値段が上がっておりウイスキーファンとしては忍び難い日々を過ごしております。
でも考えてみるとこれまでのウイスキーが安すぎたのです、たとえば50年前の大学生の頃はスコッチウイスキーは最高級酒でそうそう気軽に買えるものではありませんでした、ちなみに当時の大卒初任給が5万円だとして今では4,000円で買えるジョニーウォーカー赤ラベルが1万円近くもしていました、今では信じられない時代だったわけです。
その後他国からの圧力によってアルコール類の輸入税の緩和が続き、日本の急速な経済力向上による円高となりこれまで手が出なかった高級ウイスキーが毎年のように値下がりしていったのです。
20代後半からの海外出張では必ず限度の3本を買っていたのですが、バブルの頃はおかしなもので日本で買うのとあまり違いが無くなり海外で買うこともなくなりました、しかし最近の日本国内価格の値上がりによって海外の空港免税店で購入して帰るウイスキーファンが増えたようです、常に時代は繰り返すということでしょう。
価格が上がれば一杯のありがたみも感じることができますので私個人としては歓迎こそしませんが悲観することでもありません、ただ毎日のように帰宅直前に行くショットバーでの1杯の価格が上がりちょっと気を緩めると1万円を超えてしまうのはなんともはやな気分なのです。
最後になりましたが国産ウイスキーも異常な価格にまで上昇しています、これは品薄になりメーカー希望価格を上回る価格で取引されているからです、手に入らない人気銘柄は3倍以上で売られるケースもあります。
加えてビールが2度に渡って値上がりし焼酎の価格も急上昇しています、アルコール漬け人生の私にとっては容易には見過ごせない状況です、まあしっかり稼いで落ち着くところに落ち着くまでしばし我慢を続けることにしましょう。