「他人から"できますか?"と聞かれたらとりあえず"できます"と答えちゃうんだよ、その後で頭が痛くなるくらい考え抜けば大抵のことはできてしまうものなんだ」
ウルトラマンの生みの親で特撮専門の映画製作会社を創設し、世界に日本の特撮技術を広めた円谷英二のこの一言。
兵法三十六計に「無中生有」と言う計があります 、これは「無い物もいざという時に有れば、それは有るということであり偽にはならない」というもの。
誰でも初めてのことは当然それ以前には経験していません、つまり経験すること全てが初めてのことなのです、どんな能力も技術も必ず最初の一歩があるのです。
それを正直に「できません」と答えていたらどうなるでしょうか、そうです人生で何も得ることができないばかりか仕事も無く生活すらできません。
「できない」ことでも「できる」と言わなくてはその経験を一生得ることはできないのです、ただし「できない」ことを「できる」と言って本当にできなかったら偽りとなります。
「できない」ことも必死に勉強し工夫して可能にすれば「できる」と同じこととなり、大きな実績を一つ得ることになるのです、重要なのは「何を答えるかは問題ではなく結果が伴えば真実となる」ということです。
成功者は「有言実行」が基本、何を言ってもその通りの結果を出すことに全力をあげなくてはならないのです。
口先だけは立派な狼少年が蔓延する昨今、一度でも公言した事をその通りに結果で示して見せる強い人に出会いたいものです。
「多くの人は現状を見て、なぜこうなのかと問う、私は現実にない状況を夢見て、なぜそうではないのだろうと問う」
何だろ、この一見複雑そうな言葉の中に含まれる明快な暗示は?
流石、一流劇作家バーナード・ショーの名セリフは深いです。
どんな世界でも実績を上げている人は、みんな同じことを言います、それは「シミュレーション(イメージトレーニング)を何度もしている」なのです。
プロ野球の天才バッター落合博満も、常に頭の中でイメージトレーニングしていたといいます。
経験とは実際にやってみたことをいいますが、実は脳は実際の行動の数十倍のスピードで思考し、仮想経験でも実際の経験と劣らないほどの効果が有るという実験結果が出ています。
例えば、夢の中の1分間の出来事は実際の数十分から数時間に相当しています。
交渉もプレゼンテーションも、何度も何度も別の角度から頭の中でイメージトレーニングしておけば、実際の場であらゆる状況が生じても既に経験しているかのように対処ができます。
時々、自分が想定していないことが起こるとパニックに陥る人がいます。
人にはそれぞれに癖もあるし思考が異なります、要は相手によって方法が異なるわけで一辺倒には行かないのが当たり前なのです。
いかに、日頃から多方面でのシミュレーションをしておくことが重要かということです。
成功する人はイメージトレーニングが極自然にできる人です、だからどんなシーンに出くわしても常に冷静に対処ができるのです。
「作られた自然に虫たちをわざわざ持ってこようなんていうのは嫌いです、虫のほうから自然に寄ってくるような空間でなければ絶対ダメだと思います」
知らない人はいない漫画&アニメ界の巨匠として君臨する手塚治虫の哲学にも似たこの一言、ロマンの中にも実に考えさせられる言い回しをしています。
手塚治虫は漫画やアニメ界に大きな功績と影響を残しました、また独特の哲学を自身の作品に取り入れては世界中にいる多くのファンを魅了しました。
この一言も哲学そのものです、ここで虫と言っていますが未来都市構想などへの提言であり、虫とは生命体全てを指し勿論人間もここに含まれます。
人工的な環境を作り押し込めようとしても、それはやはり住む人も含めて全てが作りものでしかないのです。
自然に皆が集まってくる環境、それが真の理想郷であり、それを作り実現させていくような国であってほしい、政治家は自分でそこに住みたいと思える環境を作ってほしい、その意味でこの一言が光るのです。
「金を稼ごうと思ったら、金を使わなければならない」
紀元前200年ごろに活躍した古代ローマの劇作家プラウトゥスの時代を超えた至極の金言です。
私が「経済的に苦しい時ほどお金を使え、余裕ある時は無い時に備えろ」と言うのは一つの投資を意味します、投資とは事業投資だけではなく自己成長や人間関係などにも通じています。
ほとんどの人は経済的に苦しくなると財布の紐を締めてお付き合いもしなくなります、この状況は周囲に経済的に苦しい事実が伝わってしまいます。
経済的に苦しい時は、気持ちの余裕も無くなり直近の利益を考え長期的なプランで考えられなくなります、したがって話が性急で窮屈になり周囲からも距離を置かれることになります。
更に他者との付き合いが無くなると利益に直結するような情報も入らなくなり、将来への大きなチャンスを逃すことになります。
本当に重要な情報の多くは酒の席での何気ない会話などから結論付けされているのも事実です、それがあっての後日の契約になるのです、特に経験豊富な年輩ほどこの傾向が極めて強くなります。
また経験豊富な人は人間性の中でビジネスを楽しみます、こういった酒の席はその人間性を確認するに重要な場なのです。
大型案件はそれなりの規模の会社から齎されることは言うまでも有りません、彼らは決して簡単には心を許し重要な事案を容易に話しません。
成功する人は、経済的に豊かな時も苦しい時も常にスティディなお付き合いを心がけることを忘れません。
「あなたにできること、あるいはできると夢見ていることがあれば今すぐ始めなさい、向こう見ずは天才であり力であり魔法です、さあ今すぐ始めなさい」
ドイツの余りにも有名な詩人ゲーテの啓発ともとれるこの一言。
起業・独立を目指す人は大きく2つのパターンに分かれます、一つは思い付きだけで起業・独立してしまい、その後の事業やマーケティングに関しては何も考えていない人。
そしてもう一つは、あれこれ長期間考え気持ちの整理や準備に勤しむだけでなかなか起業・独立に踏み込めないでいる人。
どちらが成功する可能性が高い人でしょうか、多くの統計上では圧倒的に前者の方に軍配が上がります。
後者は常に自己防衛と上手くいかなかったときの保全策や言い訳ばかりを考えてしまっていて、本来取るべき行動ができないでいるというのが本当のところでしょう。
起業・独立とは恋愛と同じです、今この瞬間の気持ちが最優先であって将来どうなるか解らない事まで考えたところでこの瞬間には何の意味もありません。
起業・独立すれば自ずとやらなければいけない事がどんどん出てきます、出てきたらそれをコツコツとクリアしていけば良いだけのことです。
幾ら先に考えていても実際にやってみなければ全てが解らないことばかりです、これが現実なのです。
成功者は「経験から学ぶ」ことを知っています、だから行動するに恐れる事項など何もありません。
何事も行動ありきなのだから、行動なければ何も得ません、何も生まれません、行動する前からあれこれ考える時間が有るなら、その時間を惜しまず行動することに割くことです。