法人経営や事業に関しては順調に隠居準備が進んでいます、メイン法人の後継者も本人や大株主の承諾を得られ来たるべく日に向け重要事項を共有するようにしています、また事業推進が憂いなく進むように即戦力のプロパー社員を4名と派遣技術者5名を新たにスタッフに加えました、これでメイン法人の経営に関しては一応の準備は整ったと安堵しています。
経営課題では今後整理しなければならないのが特許の知的財産権です、現事業に関する20を超える特許の発明者が全て私であり特許の所有権は移転できても発明者の権利は移転できません、この課題が解決しないと今後関連する新たな特許を分割出願する際に必ず私が発明者として出願しなければなりません、何故なら類似特許の場合に発明者が異なると新案として認められずに出願しても拒絶されてしまうからです。
この問題をクリアするために弁護士や弁理士と打ち合わせを重ねていますが簡単ではありません、結局最もよい方法は経営陣から身を引いても何らかの方法で知的財産とそれに関連する設計技術に関する事項だけは引き続き関与していくということです、まあ身体と時間が自由になるのであれば甘んじて受け入れるしかないと覚悟は決めているので何とかなるでしょう。
経営や事業推進の話はさておいて隠居後の生活を意識してブログも整理を始めました、本ブログは隠居までは継続させますが隠居と同時に閉鎖したいと思います、また経営やビジネスに関するブログの多くは既に閉鎖させつつあります、そして隠居後のスローライフの記録を残す意味で道楽別に新たにブログを幾つか立てました、これらは隠居後の愉しみとして得てきた知識の整理に使いたいと思います。
また理想郷創出に関しては生涯に渡り拡大し続けて留まることがないと思うので専用ブログを立て本ブログから関連カテゴリ3つを引越ししました、一応これでブログの隠居準備は完了したと思いますが頭は既に新たな道楽事を意識していますから次々に新たなブログを立てることになるでしょう、ブログは知識の整理ができるだけではなく自分にとっても未来において重要な情報となる場合が多くボケ防止も兼ねて元気でいられるうちは書き続けていきたいと思います。
3年ほど前から隠居準備を粛々と進めています、まず最初に行ったのは隠居後のボケ防止の妙薬として続けていく道楽ビジネスに必要な法人を一つにまとめる意味で新たにホールディングカンパニーを設立し個人で所有している法人株式の全てを移管しました。
これを行っておくと私に不慮の事態が起きてもこれらの法人が他者の手に渡たることなく安心して継続させることができます、その意味でノウハウやコンテンツなど無形資産を抱えている法人を守ることができます。
逆に整理したほうが気持ち的に楽になる法人は債権債務を全て綺麗に清算して解散登記したり然るべく人に譲渡しました、その数は都合6社にのぼります、更に今後2社ほどタイミングを見ながら整理していきたいと思います、隠居後に憂いを感じて過ごしたくありませんから解散して残余財産を株主に分配し綺麗に清算したいと思います。
その意味では解散対象となる法人の債権債務の整理も粛々と進めています、譲渡できる事業は譲渡して残余財産を増やし不良化した資産は特損処理して会計諸表を綺麗にしています、こういった面倒な事を手抜くと思いもよらないときに大きな問題となって表面化してしまいます、その意味でも法的に設立前の状況に戻す解散登記は最も憂いを残さない清算の仕方だと思います。
ここで解散と任意整理は180度異なる法人の整理の仕方だということを理解してほしいと思います、解散は自ら進んで債権債務を整理して解散登記によって残余財産を株主に分配し法人格を返上する方法であり、任意整理は経営が困難になり債務を履行できない状況下で債務免除を目的に民事再生法を使って法人格を返上する方法です、したがって債権者に大きな迷惑をかけますので相応の社会的罰則が重くのしかかってきます。
法人経営者の高齢化が進み後継者がいない会社の譲渡案件が急増しています、私はこういった会社は無理して後継者を探すよりもお金と時間をかけて潔く解散したほうが良いと思います、破産や任意整理ではないので社会的責任も追及されることはありません、そして後継者に負の資産による負担をかけてしまう心労もなくのんびりと老後を過ごせるようになるのです。
解散登記そのものは決して難しいことではありません、難しいのは債権債務の整理と資産の整理です、ここには多くのノウハウがあります、やり方を間違えると老後資金を残すことができないどころか負の遺産を抱えることになります、その意味でこの一連の法人整理で大きなノウハウを幾つも得ました、これもまた隠居後に一つの経済基盤となる金種になるかもしれません。
最後に一つの統計を記しておきますと最新のここ1年間での新設法人数は約3万9000社と急減しています、対して解散法人数は約2万社と逆に急増していることが解りました、更に破産・任意整理・強制取り消しの法人数は4000社です、いづれは新設法人数を消滅法人数が上回ってくるでしょう。
ちなみに強制取り消しを受ける法人とは12年間決算申告を行っていない法人であり代表者に厳しい各種の罰則規定が設けられています、長期間納税を怠っていたのですから当然ということです、決算申告と納税を行わずに法人名で営利活動を続けていた報いは当の本人が考えている規模をはるかに上回る極めて重いものとなります。
私が「身内」と呼ぶのは血の繋がりのない人ばかりです、既に6年前に長期休眠した経営者成功塾の達人コースは3年間で6名が卒業し現在でも4名と毎日公私共に楽しく交流しています。
私の身内はこの4名の他に長年親交のある国内外の事業パートナー企業の経営者、今もなお一声で集う元社員、またグループ企業合わせて計7名ものその道のプロである顧問、これだけで中堅ベンチャー企業以上の組織になります、加えてグループ企業の社員とスタッフがいます。
現段階でも50名超の組織がGOがかかりさえすれば明日にも結束できるまでの基盤が14年ぶりに確立しました、達人コースの卒業生は既に当社グループ企業との間で各種のビジネス連携を行っており新事業構築と事業推進を身をもって学んでもらいながら生活基盤が大幅に向上し資産がどんどん膨らんでいます。
これらの身内は私にとってどんな意味があるのかというと天の時が来れば解るとしか言えませんし伝えることもありません、隠居する身なのですからある程度は想像できると思います、ただ最終形は簡単に想像できるような世界観ではありません、誰にも想像すらできないビジョンが既に出来上がっています。
今言える事は一つ、その時点で身内全員は有り余るほどの有形無形の財産を形成しているということです、私の隠居後にはいったい何が起こるのでしょうか、今はそれぞれがやるべきことをしっかりやって結果を恐れず来たるべく日に備えて多くの経験を積んでいただけさえすればいいのです。
その根拠は長期間の経営者人生で大きな挫折を何度も味わいながらも常にリカバリーして完全復興させた実績です、そして複数の事業構築で過去1度も失敗したことがないからです、興した事業は全てで形を変えながらも最終的には投資した金額を回収し数倍もの利益を上げています。
この間の計画のずれや障壁などは事業が極めて順調に推移しているという証拠です、何故なら順調に推移していなければ善悪何も起きないからに他なりません、一過性の経済苦境や人的問題など成功するか否かという大きな岐路においては大した問題ではありません。
最も重要なことは何が起きてもどんな状況下でも一度でも信じた人を最後まで信じられるかどうかだけです、信じられるのならどんな苦境も天の時が来れば嘘のように分厚い雲間から陽光が差し込みあっという間に晴天に変わります、他者を信じられない人は信じる対象は相手ではありません、その人を信じようとする自分自身を信じられないだけです。
企業や事業の黎明期とは日々変化の連続で短期間に全てが面白いように音を立てながら変化推移するものです、順調に推移しているなら経営資源や人材も縮小と拡大を繰り返します、そして大きな障害を乗り越え徐々に収まる所に収まっていくのです。
「ビジネスも人生も常に自然の摂理に従い天の時を信じて待つ」、私は多くの経験でこれを学んできました、その縮小と拡大を繰り返している黎明過程での超流動的な状況において何を観て評価し論じたところで何の意味も持たないのです。
何をやっても上手くいかない人というのは一過性での流動的な経過状況を見ては最終結果を思い込みによって判断し、せっかく得たチャンスをいとも簡単に手放してしまうのです、自身の手で一度も成功させたことがない、真の成功者と組んだことがない、だから成功する事業や人を見極めることができないのです。
思い込むのであれば「自分は絶対成功する」と思い込めばよいのです、成功したことが一度もない人は自分自身を一番信じることができないのです、それを認めたくないから他者や状況のせいにしては逃避してしまうのです。
自律した大人というのは失望する対象は自分だけです、他者や状況に失望を感じるのは他者の褌で相撲をとる「他者依存型人間」、つまりは「他者から与えられるだけの人間」だという最大の証です。
ビジネスも人生も善し悪しを決めるのは全てがゴールした時点での結果だけです、そして自身の選択とゴールした時点の結果を信じることができれば一過性の善し悪しの状況など気にも留めずに日々淡々と流動的な事項を愉しむことができるのです、人生苦しみも楽しみも生きている間だけです、何故生きている間にもっと愉しまないのでしょう、
今年は隠居に向けた具体的な行動を開始しています、隠居後に後継者に憂いを残さないようにメイン事業法人と祖業法人の役員変更にはじまり、メイン事業法人の継続的に収益を齎す知財の権利や利益分配を共同事業法人との間で法的に明文化しています。
この隠居に向けた一連の流れに合わせて自分に課していたブログの毎日更新を本日をもって解除しようと思います、丁度本日でブログを書き始めて20周年を迎えました、キリのよい節目ということでもあり今後は趣くままにマイペースに書いていきたいと思います、その意味ではブログは一足先に隠居することにしました。
まだ編集途中の記事も多数残っていますので再編集しながら今秋ごろまでには終わらせ、その後はボケ防止のための徒然なる投稿に留めたいと思います、経営者向けの記事は自分自身でも違和感を感じ始めましたので新作記事は書かずに隠居後の活動記録を残す意味で新たにブログを立ててお気楽日記に留めたいと思います、その意味では道楽別にブログを分け始めました。
そんなことを考えていた2ヶ月前のこと、サーバーメンテナンスによる瞬断と記事アップのタイミングが偶発的に重なり一つのブログの画像アセットが消失するという事故が起きました、事故が起きたブログがたまたま私の道楽ブログだけだったので幸いでしたが修復にはかなり時間がかかりそうです。
まあ、こういう不可抗力による事故も流れの一つだと考えメッセージとして受け取るのが私の信条です、対象のブログの記事をゼロから見直して不要な記事を削除したり編集しなおしています、隠居を具体的に行動し始めたタイミングですからきっと何かの意味があるのです、天は意味のない思い付きでの戯れはしません、きっとその道楽ブログの対象カテゴリがこの先どんな意味を持つのかはいずれは明確になることでしょう。
突然ですが「無借金」とは「借入金がゼロ」という意味ではありません、借り入れなどの返済債務の総額に対して現預貯金と貸付債権の総額が上回っている状態を指していいます。
つまり債権債務を相殺することにより何時でも債務を清算することで「無借金」状況となるからです、また特に借り入れや保証人などの金銭の支払い債務が一切無い場合を「完全無借金」といいます、この「完全無借金」状況を成し得たいと思うのは事業を興している経営者でなくてもローンを抱えている人など誰しも考えることだと思います。
この「完全無借金」状況ですが私は経営者になってから起業当初の約2年間の他にバブル経済期に6年間という長期安定期間を経験しています、更にその後に上場企業傘下に入っていた2年間と経営者になってから都合3回の「完全無借金」状態を経験しています、常に大規模な事業投資や開発投資を繰り返し法人だけではなく個人でも融資の保証人などで大きな債務を抱えるのが事業を興す経営者人生として当たり前のようになっていました。
事業資金により大きな債務を抱えるということはそれだけ大きな事業を興しているということの裏返しでもあります、一人でできる範囲の小さな事しかやらずに無借金だと豪語しても事業家として誇るに足りません、ある意味では投資額(借入金による)の大きさはその人の信用力を測る指標でもありますが同時に投資回収や借入金を完済できるかどうかも重要な指標でもあります。
そんな私の過去にはこんな事実があります、上場企業の傘下に入り一旦は法人個人共に「完全無借金」となるも2年後に傘下から離れる際にバイアウトの為の譲受資金全てを調達できず、代わりに相応の債務を引き受けることを条件として傘下からの自立再興を果たしました。
つまり上場企業傘下から離脱した再興時には法人個人合わせて億を越える莫大な債務を抱えての再出発だったわけです、その後は幾度かの天国と地獄を繰り返して今のような平穏な状況があります、ちなみに離脱後の4年間ほどは利子だけがどんどん増えて元金は一向に減らない状況が続き一時期は将来に大きな不安を抱えることもありました。
それでも一昨年の暮れにメイン法人がまず完全無借金状態となったと同時に個人も債務がゼロとなり現在では老後計画の経済基盤となる預金に加えて債権を多数保有できるまでになりました、更につい先日メイン法人の他に私の関係するグループ法人を統括して完全無借金状態となりました。
経営者というもの会社にお金が足りなければ個人の借り入れは当たり前のように発生します、なのでそれなりの売り上げ規模の会社で経営者個人の債務がゼロというのは本当に稀なことです、再興後にも一旦債務がゼロになるという瞬間がありましたが達成間際にIT事業を復活させ事業投資で再び大きな債務を抱えてしまいました。
この完全無借金状況は14年前の再興時に10年以内には達成したいと頑張ってきました、若干予定が伸びましたが新型コロナ禍中にもかかわらず経営者人生で4度目の法人個人合わせての「完全無借金」を達成することができました。
2年間で43兆円という新型コロナによる政府の中小企業支援策が昨年打ち切られ、リーマンショック後のゾンビ企業数を超える中小企業のなんと24%というゾンビ企業続出のなかでの達成は本当に並大抵のことではありませんでした、でもこれで将来の憂いが完全に消滅しました。
今後は隠居を考え新事業を興すにしても無理の無い範囲で収め大きな事業投資を行うことはありません、後継者や身内に資産と私財を残しても負の財産を引き継がせることはありません、これで心置きなく隠居し悠々自適なセカンドライフという隠居生活を送ることができそうです。
※「ゾンビ企業」とは実質的には破綻状況であり、政府や金融機関の支援を一切受けられず個人借り入れなどによってなんとか存続しており、個人借り入れができなくなった時点で倒産が確定してしまう企業の俗称。