「儲かるビジネスは意外や道楽から始まる」、これは経営者歴40年の経験則ではっきり言えることです。
世の中にはビストロやコレクターズショップなど道楽からビジネスへ転じて成功している例は幾らでもあります、道楽に志や覚悟などはまったく不要です、動機は不純でもまったく関係なく志や覚悟などは逆に道楽の邪魔になるだけです。
ここが生業とするビジネスとは180度異なるところなのです、つまり心から愉しむことが道楽の本質であり本分だからです、ここでも重要なのがどのようにして道楽をビジネスに繋げるかの愉しいロジカルシンキングです。
話は変わりますが、私はバブルの頃に余剰資金や個人のお金を使い本業のIT事業とは全く違うことをプライベートカンパニーを創設して幾つも事業化してきました。
今そのプライベートカンパニーは社名を変えて自然摂理や運命を研究するという、これもまた道楽事の会社になっています。
当時のプライベートカンパニーでは、熱帯魚レンタル・オフィスビル向け託児所・幼児向けパソコン教室(加盟店)・オフィス向け置きストッキング販売(加盟店)・飲食店(ダイニングバー、ショットバー、スナックの3店舗)などを同時並行で行っていました。
事業として全て10年以上続け、メイン法人が大手企業の傘下に入る際に事業ごとにそれぞれのスタッフに無償譲渡する形で引き継ぎ、私は納得の上でこれらのサイドビジネスからフェードアウトしたのです。
店舗内装などの多額の初期投資は全てを回収できなかったものの、雇用を生みピーク時はサイドビジネスだけで20名以上ものスタッフの給与を10年以上支払い続けたという実績を残しました。
これらはその後の経営手法にも大きな意味を持たせることができました、これが何よりの成果だと思っています、そして当時の本業であるIT事業を併用できたのも、その後に経営コンサルタントとして生業にできたのも、全てが道楽で始めたサイドビジネスのおかげです。
というのはIT業界以外の各種の業界人脈やノウハウを短期間に多数得ることができたからに他なりません、余裕の中で行う道楽ビジネスは赤字が何年間も続いても毎日が本当に愉しくてしかたがありません。
逆に本業でのストレスも解消できて本業までもが上手くいってしまうのです、5年前にこの当時の感覚が突然降りてきてまずは飲食店経営に再度乗り出し、更には10年ぶりに新たな道楽ビジネスを幾つか立ちあげることを決意して現在先行投資と準備に粛々と勤しんでいます。
やっぱり道楽は愉しいです、そして過去の例と同様に本業までも上手く回転してきているのです。
ただし道楽ビジネスは本業という経済ベースが構築されて初めて可能となります、まずは経済ベースをしっかり確立することが肝要です、そうでなければ道楽ビジネスではなく本当の道楽です、これでは上手くいくわけがありません。
隠居後は本当の道楽に加えて幾つかの道楽ビジネスを愉しんで行えれば、きっと最高に幸福な余生を送ることができると考えています。
ビジネスでのロジカルシンキングとはまったく別物で、道楽ビジネスにおけるロジカルシンキングはワクワクして顔がにやけてしまいます、こんなお気軽ロジカルシンキングはストレスフリーで愉しくてしかたありません。
共存共栄関係とは補完し合うことではなく、
互いの存在価値を共有しあうことが最重要。
異なる存在価値が化学反応を起こすことによって、
思わぬ新たな存在価値が生まれる。
ただし組む相手次第で大きく優劣が決まり、
最良の場合もあれば最悪の場合もある。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
他者を批難する言葉の多くは、
過去の自己経験からくる投影である。
言葉を聞けば過去に何があったかはすぐ解る。
人は意識していない言葉を発することはない。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
ジェットコースターにお化け屋敷と人は何故恐怖感を欲しがるのでしょうか、そして何故一度大泣きするほどの恐怖感を味わったのに何度も同じことを欲するのでしょうか?
怖いと解っていながら好んで行う動物は人間以外には自然界に存在しません、人間はついこの間まで常に危険と隣り合わせでした、夜になれば肉食動物や有毒生物に襲われる危険があります。
こういう危険な状況が及ぶときは不快ホルモンであるノルアドレナリンが一度に大量に放出され危険を感じれば瞬間的に動ける状況を作り出しています、それが文明の発達により自然界からの危険そのものが皆無となりノルアドレナリンが一度に大量放出する状況そのものが少なくなったのです。
ノルアドレナリンが大量に放出するとセロトニンが放出され中和されます、その後は一時的に快楽ホルモンであるドーパミンが放出され気持ち良くなるのです。
ストレス生活や悩み多い生活を長期間していると常に少量のノルアドレナリンが継続して出ている状況となります、これでは落ち着かせるホルモンであるセロトニンや快楽ホルモンであるドーパミンが出る機会がありません、そこで更に気持ちが落ち込んでいきます。
そんな時に誘われるがままに遊園地に行き先述の恐怖を味わった瞬間にノルアドレナリン~セロトニン~ドーパミンと順に放出され、しばらく味わったことのない幸福感に包まれるのです。
この瞬間に「es」が自我を目覚めさせます、そして何度も何度も怖い思いをしたくなってしまうのです、涙を流す・泣く・叫ぶなどは非日常的な行為です、これが快楽を感じるようになってしまうのです。
ビジネスの現場は男女に関わらず仕事を通して常にリスクと向き合うことが多く対人的なストレスも高くなります、したがってノルアドレナリンが継続的に放出されています、この状況ではセロトニンも定量は放出されるもののドーパミンが放出される程ではありません。
逆にリスクを感じず日頃ストレスもなくよく眠れるという人はリスクやストレスに対する感覚麻痺を起している可能性が高いと言えます、俗に言う「茹で蛙症候群」で心理学的には「正常性の偏見」という心理状況でありノルアドレナリンが一切出ない状況が長く続いているのかもしれません。
尚ノルアドレナリンは不快ホルモンなのですが、恋愛解消や離婚の原因の多くが相手に対してノルアドレナリンが出なくなることで起こるとされており、相手を強く思う気持ちに不快ホルモンが不可欠だという興味深い報告があります。
つまり「好きも嫌いも好きなうち」であり特別な感情が起きなくなった場合には「どうでもよい人」になってしまうということでしょう、人間には正常な精神状態を保とうと思えば適度なリスクや不安が必要なようです。
また嫌なことをずっと避けていると同様にセロトニンが出るタイミングを失います、そこで「怒られたい」とか「叩かれたい」などという妙な欲求が起きてくる可能性があります、それもまた「es」の成す戯れなのかもしれません。
将棋で最も堅い守りの陣形は初期配置である。
どんな攻めにも確実に1手で守ることができるから。
将棋とは攻撃を仕掛ける度に、
陣形は崩れ攻めこまれる隙を与えてしまう。
勝つためには守りを固めながら攻めることが肝要。
ここにビジネスや人生の縮図を見て取れる。
常勝者は守りを固めつつ天の時に一気に攻める。
※耳順(じじゅん)とは、孔子論語の「六十にして人の話しを素直に聞けるようになった」という節を起源とする60歳代の呼び名である。