「私はチャンス到来に備えて学び、いつでもすぐ仕事にかかれる態勢を整えている」
アメリカ16代大統領リンカーンの成功のヒントとも言えるこの一言、過去何百人という経営者と接してきて思うに成功を収めている経営者に共通している事項が「先読み行動」です。
極めて正確に世のトレンドを読み、それに合わせて事前準備を怠らない、そしてまるで時代の流れに合わせたかのように絶妙なタイミングで先駆者利得を得るのです、つまり僅かなチャンスにも乗り遅れないことが肝要です。
成功者を多くの人は運が良いと言います、しかし実際は運などではありません、先を読む計算力と分析力、そして人一倍の努力を惜しまないだけです。
他方、上手く行かない人に共通している事項は他者が上手く時流に乗った成功例を見て、その人と同じ方法を真似てやり始めます。
しかし事業開始の準備が整った時には、その事項は既に成熟し主流に完全に乗り遅れてしまいます、そして言い訳として「自分はニッチを狙う」などと言うのです。
成功している人は過去上手く行かなかったことを振り返り、「ニッチを狙う」とよく言っていたと語るのも面白い事実です、王道を歩めない自身への慰めで「ニッチを狙う」という証でもあります。
阪急電鉄創業者である小林一三の名言に、「金がないから何もできないという人間は、金があっても何もできない人間である」というのがあります。
トレンドを読み必要な準備に資金が無いなら、まずは資金を得るべきであり得る努力もせずにやらない理由にするのであれば、「資金が無いから」と自分に言い訳を言うべきではないのです。
何故なら、「やらない理由」を「できない理由」に常にすり替える人もまた成功していない人に共通する事項でもあるからです。
状況が良いときに寄ってくるのは普通の人。
苦境で支援してくれる人は信頼できる人。
状況でコロコロと態度を変える人は不要な人。
短いようで長い人生、
幾たびも良いときと悪いときがある。
状況が悪いときほど人を観る目が養われる。
状況が悪いなりにも良いことも在るということだ。
※耳順(じじゅん)とは、孔子論語の「六十にして人の話しを素直に聞けるようになった」という節を起源とする60歳代の呼び名である。
目の前に倒さなければ自身の身が危うい状況となる相手が存在すると仮定して、一つのロジカルシンキングを体験してみましょう。
他の人には効果的だった作戦を自信満々に使うも軽く流され、最後の砦である切り札をこれでもかと使っても余裕の表情で受け流されてしまう。
自身の無力さに頭が混乱し始めたその瞬間、相手は今までに経験した事もない作戦を日々強めながら縦横無尽に繰り広げてくる。
パニックを通り越し恐怖に怯えながら冷静に考えたら、相手を攻撃するのに集中するあまり自身を防御する方法を何一つ備えていないではないか、何だこの絶望感は・・・。
さて自身の作戦は無力化し相手の取れる作戦に関する情報も知識も何も無し、更には自身を守る術も無いという状況、これが具体的な解りやすい対人恐怖感という代物です。
では、そういう人を無視できない状況にあるときにはどう対処すべきなのでしょうか?
答えは、恐怖感を覚える人とは決して張り合わずに極めて良好な関係を築くことに専念すること、もしくは一切の関係を断ちまったく別の空間で生きること、このどちらかしかありません。
これなら特定の人に不要な恐怖感を覚えることもありませんし自身の空間でマイペースに安心して生きられます、他者に恐怖感を覚えたら恐怖感に従いロジカルシンキングを繰り広げてみましょう。
その結果において上記のように冷静なる判断と優先すべき行動が見えてくるのです、恐怖心から逃げている人はその人に対するロジカルシンキングの欠如とも言えます。
的確なロジカルシンキングは、相手に対して情報不足による決してやってはならない行動を起こさなくなります。
「寄るなら徹底して寄る、離れるなら徹底して離れる」、ご都合主義丸出しの自己利益を優先した中途半端な関係が人間関係上の最も危険で極めて苦しい状況になります。
こういった人間関係上のトラブルもロジカルシンキングで解決できるのです、そして思い込みや勘違いでの大きな対人関係上の致命傷も負わずに済むのです。
対人ロジカルシンキング、これは一つの自身の相手に対する気持ちと真摯に向き合うことにも繋がります。
そして最後に一言、関係構築しようと思う相手がいるならば関係構築する前に全方位で徹底的に調査することです。
経歴・実績・過去・人脈・能力は当然のこと重要なのは今の状況ではなく5年後の状況をどこまで正確に読めるかが肝要です、実績豊富な人は次の展開への必要な準備期間として「仮の姿」を完璧なまでに演じきる役者でもあるのですから。
氷の冷たさを知覚できるのは自分が暖かいから。
更に冷たいという感覚を習得しているから。
これが何に対しても応用できる「知覚心理」というものである。
嘘や誤魔化しがばれるのはその事実を意識しているからである。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
それをできそうな人は五万といるが、
完璧にできる人は極一握りである。
そんな人を正確に見極めるのが本物の目利きという存在である。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。