「私は一日たりとも、いわゆる労働などしたことがない」
天才発明家のトーマス・エジソンの心に響くつぶやきです。
「労働」とは生活の為の強いられた仕事を指します。
これに続く言葉として、「何故なら、私は何をやっても楽しんでいるから」というくだりで解ります。
さて、発明王で名を馳せたエジソンですが、いろいろ調べてみると、確かに発明という偉業も素晴らしいのですが、評価できる最大のポイントは、優れたビジネスセンスの持ち主だったということです。
つまり、典型的な成功者脳の持主なのです。
当時、電球や蓄音器など多くの同様の発明や改良された技術が犇めいていました。
しかし、当時はそれほど優位ではなかったエジソンの発明品が、何故他を制して世の中に商品として一般化したのでしょうか?
それが、エジソンのビジネスマンとしてのセンスなのです。
政治家へのネゴシエーションに始まり、投資家を集めて何度もプレゼンテーションを行い、大量生産可能な工場を作り、他者の発明品の欠点を突く見事なまでのビジネスアプローチを極短期間に、同時並行して繰り広げたのです。
エジソンの、こうしたビジネスアプローチ方法は、その後成功物語のモデルとして映画やドラマに多数採用されました。
こうしてエジソンの電球は、国策として採用され、蓄音機は専用メーカ化で一躍世界を制するエジソン大国を構築したのです。
どんなに素晴らしい知識や閃きがあっても、具体化させ社会の役に立たないのであれば、その意義を成しません。
何時の時代も、結局ビジネスは方法ではなく結果なのです。
使われて初めて評価されるのです、それをエジソンは実行したまでです。
そして、その結果において巨大な富を手に入れたのです。
世界最大の家電メーカー、アメリカGE社はエジソンが創設した会社であることは、あまり知られていません。
本質を見極めると面白い事象が浮かび上がる。
成功と失敗、強さと弱さ、機会と脅威。
好きと嫌い、売れるものと売れないもの。
これらは全て同じ次元に同時に存在している。
対立ではなく陰陽一体で両立している。
だから一瞬にして陰陽逆転が何時でも起こりえる。
※耳順(じじゅん)とは、孔子論語の「六十にして人の話しを素直に聞けるようになった」という節を起源とする60歳代の呼び名である。
ロジカルシンキングをしていると、どんどん別の次元のロジカルシンキングが起こってくることがあります。
その時にはどんなに面白いロジカルシンキングであっても、いつの間にか考えていた事を思い出せなくなることが多々あります、メモっておけば良かったと反省しきりです。
ここでメモってはいけません、ロジカルシンキングは勝手に自然暴走させておく方が良い結果を生むのです。
下手にメモってしまうと折角のロジカルシンキングの方向性が変わってしまったり、結論を得る前に途絶えてしまうからです。
忘れさられてしまったロジカルシンキングは、本当にそれが必要な時にちゃんと思い出させてくれます。
もしも思い出せないとしたら、それは意味の無いロジカルシンキングだったと解釈して諦めることです。
人間の脳とは本当に素晴らしいと思います、自身にとって都合の悪いことは忘れるようにできているのですから。
これをAIで実現しようと思っても不可能でしょうし実現出来たらノーベル賞ものだと思います、それほど人間の脳は自身の都合に合わせた奇々怪々なメカニズムを備えているのです。
夢とはそういう意味においては日々を快適に過ごせるように、脳が忘れてはいけない事だけを情報整理していると言われています。
ロジカルシンキングも夢とまったく同じような現象なのかもしれません、事実毎日のように多数の忘れ去られていくロジカルシンキングがあります。
あるとき頑張って思い出してみようと試みたことがありました、その結果思い出してはみたものの結果が出てしまった後のロジカルシンキングとは実に取るに足らないどうでもよいものでした。
この時から忘れ去られたロジカルシンキングはあえて追わないことにしているのです、どんな事も自然に任せるのが一番良いようです、ロジカルシンキングも例外なく然りなのです。
ブログネタも同じことが言えます、書こうと思っていたことを思い出せない時は書かない方が将来の為に良い内容だったと解釈することです。
自身の脳のインスピレーションと情報整理能力を信じることです、違和感が走ったらやらないことが肝要なのです。
それが「無理せず自然に生きる」ということです、ロジカルシンキングから得た大きな学びです。
何も知らない素人と全てを熟知しているプロ。
この両者は極めてトラブルが少ない。
厄介なのは表面理解だけの知ったかぶる人である。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
器の容量以上の酒を注ぐことはできない。
収まるのは注がれる量より大きな容量の器だけだ。
愛情も教育もチャンスもすべて、
漏らさず受け入れたければ相応の容量の器を用意しろ。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。