歳を重ねると頑張らずに利益を生む方法が自然と身についてくるようです、元気に動けた若いころに今の知恵が有ったらどんなに楽しく暮らせたことか解りません。
皆さんそう考えるのですが人生とはそういうバランスの上に成り立っているものなのですから考えても無意味なことです、ただ年齢と共に広がってくる知恵と体力の乖離には理不尽このうえなく思えてきます。
金融商品は年に数パーセントしか利益が出ないとしても、 それを10年と続けていれば複利が効いてきて自然に金額が一定時期から膨れ上がってきます。
醗酵食品である味噌やチーズなども同じことで、 じっくりと時間をかければ麹や乳酸菌などの菌や酵素が美味しい味を育ててくれます。
この世に在るものの多くは、時間をかけて育てることで利益を生む要素が多々在ることにもっと気付くべきです。
にも関わらず、利益が出る前に時間をかけることに耐えられずに諦めてしまう人がどれほどいるでしょうか?
成功しない人というのは、ズバリ言うとこの時間をかけて育てるということができない人なのかもしれません。
人間の場合も然りで若い頃は同じ学校で同じ教育を受けてきます、この辺りまでは家庭環境の違いこそあれそれほどの差は現れてきません。
それが社会人になり20年と経つうちに歩んだ人生の経験によって、人間もそれぞれに思考が熟成され結果的に個性が大きく異なってきます。
経験は醗酵食品でいう手入れと同様です、その経験の善し悪しにより人によって勝者と敗者に別れてしまうように個性の差が大きく出てくるようになるのです。
年金を貰うような年齢になったとき自分はどんな人間に熟成されているのでしょうか?
そんなことを考えながら将来計画をしている人は案外少ないのではないでしょうか?
多くの人は直近のささやかな幸福感に捉われているように思えて仕方ないのです、この歳になって一つ言える事は熟成期間中の価値観の置き方次第で人生そのものの熟成具合に大きく差が出てくるようになるということです。
ここで価値を何に見出すかが重要なのです、お金か、地位か、ビジネスか、生き方か?
何に価値を見い出そうがその人の自由です、ただ成功して本当の幸福を勝ち取りたいのであればその価値を追うのではなく「自分が大切にする価値をじっくり時間をかけて育てながら熟成させる」ことです。
こういうロジカルシンキングが極めて肝要だと思うのです。
そして、ロジカルシンキングもまた時間をかけて熟成させることで感度も精度も極まりながら冴えてくるのです。
常に考えるべきことは、
起きている事実を直視し状況を正確に把握することだ。
そして誰を信じて誰と組むかだ。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
経営が上手くいかないのは、
経営者の経営能力の問題ではなくて、
経営のセンスが無いだけだ。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
「他人から"できますか?"と聞かれたらとりあえず"できます"と答えちゃうんだよ、その後で頭が痛くなるくらい考え抜けば大抵のことはできてしまうものなんだ」
ウルトラマンの生みの親で特撮専門の映画製作会社を創設し、世界に日本の特撮技術を広めた円谷英二のこの一言。
兵法三十六計に「無中生有」と言う計があります 、これは「無い物もいざという時に有れば、それは有るということであり偽にはならない」というもの。
誰でも初めてのことは当然それ以前には経験していません、つまり経験すること全てが初めてのことなのです、どんな能力も技術も必ず最初の一歩があるのです。
それを正直に「できません」と答えていたらどうなるでしょうか、そうです人生で何も得ることができないばかりか仕事も無く生活すらできません。
「できない」ことでも「できる」と言わなくてはその経験を一生得ることはできないのです、ただし「できない」ことを「できる」と言って本当にできなかったら偽りとなります。
「できない」ことも必死に勉強し工夫して可能にすれば「できる」と同じこととなり、大きな実績を一つ得ることになるのです、重要なのは「何を答えるかは問題ではなく結果が伴えば真実となる」ということです。
成功者は「有言実行」が基本、何を言ってもその通りの結果を出すことに全力をあげなくてはならないのです。
口先だけは立派な狼少年が蔓延する昨今、一度でも公言した事をその通りに結果で示して見せる強い人に出会いたいものです。
成功する人は常に正しい流れに自ら乗る人。
正しい流れを肌で感じ、
誰に何を言われようが反対されようが、
抗わずに素直にその流れに身を任せる。
その流れを一度たりとも信じたら、
一度たりとも乗ってしまったら、
愚問や不安を一切脱ぎ捨て流れに抗わずに従う。
今までの価値観なんてこの瞬間には無意味である、
次の流れによって新しい価値観が生まれるのだから。
正しい流れに身を任せ一体となれば、
自然の摂理に従い自動的に成功へと導かれる。
これを実践できる人は何をやっても成功し、
できない人はどんなに頑張ろうが成功しない。
成功を収めた人だけが得られる秘訣がこれだ。
※耳順(じじゅん)とは、孔子論語の「六十にして人の話しを素直に聞けるようになった」という節を起源とする60歳代の呼び名である。