2023年5月 4日 00:00
「私は一日たりとも、いわゆる労働などしたことがない」
天才発明家のトーマス・エジソンの心に響くつぶやきです。
「労働」とは生活の為の強いられた仕事を指します。
これに続く言葉として、「何故なら、私は何をやっても楽しんでいるから」というくだりで解ります。
さて、発明王で名を馳せたエジソンですが、いろいろ調べてみると、確かに発明という偉業も素晴らしいのですが、評価できる最大のポイントは、優れたビジネスセンスの持ち主だったということです。
つまり、典型的な成功者脳の持主なのです。
当時、電球や蓄音器など多くの同様の発明や改良された技術が犇めいていました。
しかし、当時はそれほど優位ではなかったエジソンの発明品が、何故他を制して世の中に商品として一般化したのでしょうか?
それが、エジソンのビジネスマンとしてのセンスなのです。
政治家へのネゴシエーションに始まり、投資家を集めて何度もプレゼンテーションを行い、大量生産可能な工場を作り、他者の発明品の欠点を突く見事なまでのビジネスアプローチを極短期間に、同時並行して繰り広げたのです。
エジソンの、こうしたビジネスアプローチ方法は、その後成功物語のモデルとして映画やドラマに多数採用されました。
こうしてエジソンの電球は、国策として採用され、蓄音機は専用メーカ化で一躍世界を制するエジソン大国を構築したのです。
どんなに素晴らしい知識や閃きがあっても、具体化させ社会の役に立たないのであれば、その意義を成しません。
何時の時代も、結局ビジネスは方法ではなく結果なのです。
使われて初めて評価されるのです、それをエジソンは実行したまでです。
そして、その結果において巨大な富を手に入れたのです。
世界最大の家電メーカー、アメリカGE社はエジソンが創設した会社であることは、あまり知られていません。