2022年暮れあたりから世界的IT大手企業が揃って1万人を超える大幅なリストラを決行しています、その理由として広告収入の減少からくるコスト削減策だと報じられています。
はたして今後世界的なIT業界の崩壊が進むのでしょうか、ここでずばり申し上げると答えは「ノー」です、私は一時的には縮小傾向を見せるものの一連の改革が完了すれば水を得た魚のように今以上に高収益企業に生まれ変わると読んでいます。
勝ち組に入りたいのであればこの改革の裏に在る真実を正確に読まないといけません、そしてその真実とは多くの業務を人間に代えAIにやらせようという表面には出ていないトリックとも言える計画です。
そのトリックとは見える範囲での一時的な利益の圧縮はそれぞれのIT企業において独自のAIボットを開発する研究開発費に向けられているからです、きっかけは2022年11月に公開された「チャットGPT(chatGPT)」によるものだということはITに詳しい人であれば容易に結論付けられるでしょう。
これからの時代は人海戦術でSNSサイトやポータルサイトなどの運用を行う時代ではないのです、これまで人間が監視・管理・問い合わせ対応・クレーム対応・削除依頼対応などを行ってきた多くの業務を対話型AIが代わりに行う時代になるのです。
これを先読みして世界的大手IT企業経営陣はすべきタイミングを逃さず即断実行に移した、たったこれだけのことです、どんな事象においても見えている事実だけで判断していては本質は永遠に知ることはできません、見えない部分に何が在るのかを正確に理解する必要があります。
最後に言わせていただくと、世間の見た目だけで想像している多くのニュースライターの人達は不要な他者事の心配をするよりも、すぐそこまで迫っている自分の仕事がAIにとって代わられることを真摯に受け止め、今から自身の職を奪われないようにする対応策を考えることをお薦めします。
「出る月を待つべし、散る花を追うことなかれ」
江戸時代の朱子学と陽明学の天才学者である中根東里のこの言葉は、成功の金言と言っても過言ではありません。
「過ぎてしまった過去に未練を残さず新たなる未来に起こる創造に備えるが尊い」、何時までも終わってしまったことや結論の出てしまった事に囚われていては先に進むことはできません。
終わったことは忘れて新たなる世界で新たなる出会いを楽しむことです、一度は関係が終わってしまった人も未来で互いの過去を修正し新たなる良き出会いとして生まれ変わるかもしれません。
それが真の「再会」というものであり成功者の重要な未来思考でもあります、だから終わらせ方を間違えると未来において遺恨を残します。
終わらせ方の上手い人、これもまた成功者なのかもしれません。
昼が「陽」なら夜は「陰」。
「陰」は闇などのダークなイメージが付きまとう。
でも夜しか見れないものも沢山ある。
星も月もオーロラも、夜しか咲かない花もある。
同じ景色でも昼と夜ではまるで別世界。
見ようとしなかったものや考えもしなかったこと。
そこに成功への大きなヒントが隠されている。
見えているものだけが真実ではない。
見えてなかったところに本質が隠されている。
「陽」と「陰」は同次元に在る同位体である。
※耳順(じじゅん)とは、孔子論語の「六十にして人の話しを素直に聞けるようになった」という節を起源とする60歳代の呼び名である。
ご存知「ウサギとカメ」の話。
ノロノロ歩いていたカメにウサギは「どうしてそんなに歩くのが遅いんだい?」とイヤミたっぷりに聞きます、するとカメは「じゃ、あそこの木の根元までどちらが先に着くか競争しよう」と持ちかけます。
ウサギは笑いながらその競争を受けました。
ウサギは木の根元近くまで来て後ろを見ると、カメはまだスタート地点でノロノロしています、そこで勝ちを確信したのか寝てしまいます。
その間に、カメは木の根元にたどり着きカメがウサギに勝ったというお話です。
この物語の元々の題名は「ウサギとカメ」ではありません、正確には「油断大敵」という題名です。
これをクイズに出したテレビ番組がありました、ところが回答が実に面白いのです。
約60%の人は正解でした、ところが不正解の人の回答に私は非常に興味を持ったのです。
それは「一念発起」とか「やれば出来る」などです、そうです不正解の人はカメの立場でこの物語の題名を考えたのです、正解者はウサギの立場で考えたのでしょう。
同様に刑事ドラマではほとんどの人は主人公の刑事の目でドラマを見ていますが、犯人の目で見たらこのドラマは全く異なるドラマになってしまいます。
怖い刑事が執拗に一市民を追いまわし捕まえるや暴力行為の数々、なんて酷い刑事なのでしょう。
桃太郎のおとぎ話も鬼の立場で考えたら全く異なる物語になります、人間から離れ小さな島で平和に暮らしている鬼のところへ桃太郎という悪漢がやってきて腕力で平和を乱し宝物を奪って行ってしまったとなります。
このように同じ状況で同じ事象でも、誰の立場での視点で考えているかで「善悪が逆転」してしまいます。
そして怖いことにこれは人によって千差万別で微妙に捉え方が違います、世の中の善悪や正義とはいったい何なのでしょうか?
立場変わればもしかしてあなたの常識や正義は逆転しているのかも知れません、これは人への判断でも同じことです、誰が善人で誰が悪人なのか?
少なくても、他者から齎された情報に翻弄されずに自身で視点を変えて360度でロジカルシンキングを繰り返し、更には実際に自身の目で物事や人を観て判断することが肝要です。
つまり私が「常に他者の気持ちに敏感になれ」と口を酸っぱくして言うのはこういうことなのです、これができてはじめて成功者への道が開けるのだと思います。
特に人に関する判断ミスはビジネスでは致命傷となることが多々あります、そして如何なる状況もロジカルシンキングにおいて立場を変えて考えることで本質が見えてくるのです。
だから、ロジカルシンキングしている人は人間関係においても失敗することが無いと思うのです。
人は何を見て人となりを量っているか解らない。
周囲に誰もいないときほど振舞いに気をつけることだ。
自身の行動は誰かに必ず見られていると思うことだ。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。