「金を稼ごうと思ったら、金を使わなければならない」
紀元前200年ごろに活躍した古代ローマの劇作家プラウトゥスの時代を超えた至極の金言です。
私が「経済的に苦しい時ほどお金を使え、余裕ある時は無い時に備えろ」と言うのは一つの投資を意味します、投資とは事業投資だけではなく自己成長や人間関係などにも通じています。
ほとんどの人は経済的に苦しくなると財布の紐を締めてお付き合いもしなくなります、この状況は周囲に経済的に苦しい事実が伝わってしまいます。
経済的に苦しい時は、気持ちの余裕も無くなり直近の利益を考え長期的なプランで考えられなくなります、したがって話が性急で窮屈になり周囲からも距離を置かれることになります。
更に他者との付き合いが無くなると利益に直結するような情報も入らなくなり、将来への大きなチャンスを逃すことになります。
本当に重要な情報の多くは酒の席での何気ない会話などから結論付けされているのも事実です、それがあっての後日の契約になるのです、特に経験豊富な年輩ほどこの傾向が極めて強くなります。
また経験豊富な人は人間性の中でビジネスを楽しみます、こういった酒の席はその人間性を確認するに重要な場なのです。
大型案件はそれなりの規模の会社から齎されることは言うまでも有りません、彼らは決して簡単には心を許し重要な事案を容易に話しません。
成功する人は、経済的に豊かな時も苦しい時も常にスティディなお付き合いを心がけることを忘れません。
自分の弱さ未熟さを真摯に受け入れたとき、
初めて人は成功への切符を手に入れる。
ただ、あくまでも切符であり保障はないが。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
上手くいく人といかない人。
実はまったく同じフィールドで思考している。
しかし視点と視野角がかなり異なる。
だから同じ場所で同じものを見ても得るものが違う。
※長いビジネス人生、多くの人と出会い、多くの善悪を学びました。
新型コロナウイルス禍で窮地に追い込まれた人が多い中で逆にこれをチャンスと意識して改革を進め成功を収めている人がいることを忘れてはなりません、ソーシャルディスタンスやテレワークといった社会構造の変化にいち早く対応しそれに合わせた就業改革を行って売り上げを伸ばしている企業が少なからず存在しています。
また社会構造の変化に対応させたサービスや商材を充実させ新規事業を起こすITベンチャー企業も少なくありません、フードサービス業界ではテイクアウトやデリバリーをメイン業務に切り替えて人件費や光熱費を大幅に下げ緊急事態宣言以前よりも利益を伸ばした例はいくつもあります。
またスポーツの世界でも例外ではなくトレーニングやミーティングをリモートで行い大きな成果を上げている高校や大学は少なくありません、トレーニングをリモートにしたことで監督も含め選手は心身をマイペースで休められ意外な効果を発揮した事例などが報道されています。
多くの人がピンチだと慌てる中でしっかりと世の変化に合わせて変化させ大きな成果に繋げている企業や人は業種に関係なくマイノリティの勝者です、この先どんな社会構造や情勢の変化が起きても慌てず騒がずそれを受け入れ進化することで対応していけるでしょう。
要は全てが思考と行動の問題なのです、思考は行動という出力を導き出す原動力です、上手くいっている人達はこの変化に順応するスイッチングタイムが恐ろしいほどに極めて短いのです。
どんなときもどんな時代でも何かが変化するときにはそれまでの勝者に代わり新たなる勝者が台頭します、「ピンチはチャンス」とは変化に順応し進化させることを指して言う言葉だと思います、有事の時に平時と変わらない思考と行動をとっている人は自然の摂理に照らし合わせれば淘汰されていくのは必然の結果なのかもしれません。
これまでとは何かが違うという流れの変化に敏感になることです、そして感じたら躊躇することなく後先考えずに順応することです、考えている間に世の中の状況はあっという間に変化していきます。
あなたの思考や行動は1年前と比べてどうですか、変わっていないのであれば間違いなく既に淘汰の流れに片足を突っ込んでいるのかもしれません。
そして冷静に自身の周囲を観ることです、恐ろしいほどに別世界に変わっていることを実感できると思います、浦島太郎になりたくなければ現実に目をそむけることなく自身の周囲の変化に順応することです、昨日までの仲間が既に別次元で活躍しているかもしれません。
「あなたにできること、あるいはできると夢見ていることがあれば今すぐ始めなさい、向こう見ずは天才であり力であり魔法です、さあ今すぐ始めなさい」
ドイツの余りにも有名な詩人ゲーテの啓発ともとれるこの一言。
起業・独立を目指す人は大きく2つのパターンに分かれます、一つは思い付きだけで起業・独立してしまい、その後の事業やマーケティングに関しては何も考えていない人。
そしてもう一つは、あれこれ長期間考え気持ちの整理や準備に勤しむだけでなかなか起業・独立に踏み込めないでいる人。
どちらが成功する可能性が高い人でしょうか、多くの統計上では圧倒的に前者の方に軍配が上がります。
後者は常に自己防衛と上手くいかなかったときの保全策や言い訳ばかりを考えてしまっていて、本来取るべき行動ができないでいるというのが本当のところでしょう。
起業・独立とは恋愛と同じです、今この瞬間の気持ちが最優先であって将来どうなるか解らない事まで考えたところでこの瞬間には何の意味もありません。
起業・独立すれば自ずとやらなければいけない事がどんどん出てきます、出てきたらそれをコツコツとクリアしていけば良いだけのことです。
幾ら先に考えていても実際にやってみなければ全てが解らないことばかりです、これが現実なのです。
成功者は「経験から学ぶ」ことを知っています、だから行動するに恐れる事項など何もありません。
何事も行動ありきなのだから、行動なければ何も得ません、何も生まれません、行動する前からあれこれ考える時間が有るなら、その時間を惜しまず行動することに割くことです。