2023年4月 4日 00:00
私は子供の頃から理科系思考であり文学や概念的なことが好きではありません、例外になく理科系の人の楽しみは真実を追求することにあり答えが出ない曖昧な概念的な学問は好きではないと思います。
そんな私が歳を重ねて50歳ほどになるころに熱中したのが概念や心という曖昧な世界でした、特に「哲学」は極めて宗教とも結びつく学問でもあり、その概念の中には「何故、こういう発想ができるのだろうか?」という強い衝撃を受けることもあります。
例えば他者の心を理解しようとするときには曖昧な存在に関して冷厳な理科系の思考では無理があります、曖昧な存在には曖昧な思考で対抗しなくては理解し表現することは不可能です。
理科系思考の私が曖昧さを追求する「哲学」や「宗教思想」という学問に興味をひかれたことは自分自身も驚きを隠せませんでした、以後ロジカルシンキングにも大いに「哲学」的な思考が活かされるようになりました。
その結果は、例えばB2CサービスなどでのUI(ユーザーインターフェース)を磨きあげるときなどに大いに発揮されました。
サービス展開は誰の利益を優先するのか、この答えを得るのには理科系のプロダクツアウト型の発想では生まれてきません、使う人の心を覗き観るようなマーケットイン型の発想が不可欠になります。
「曖昧な存在には曖昧さを以って解決する」、理科系思考の私にとって極めて大きな学びを得た瞬間でした。