
ハイランドモルトの中で最もビター味を感じるシングルモルトであるグレンドロナック18年です、とにかく一口目からフィニッシュの後味まで一貫として口の中にビター味が広がるスコッチウイスキーで私個人的には超が付くほどお薦めのハイランドスコッチです。
フルーティな香りにアンマッチしたほろ苦いビター味がドスンときますが長期熟成のコクのある味が底辺に残っているという極めて個性的且つ特徴的な味と香りです、好きな人には堪らないハイランドシングルモルトだと思います。
12年はここまでの特徴的な味と香りは無いので飲みやすいと思います、やはり18年のビター感は長期熟成の賜物だと思います、その意義からして価格が急騰していますが買う価値は大いにあると思います、何故ならこの独特な味と香りは12年や15年では決して味わえないのですから。
品名 グレンドロナック18年
熟成年数 18年
カスク シェリー
蒸留所 グレンドロナック(ハイランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 46度
内容量 700ml
価格 35,000円~45,000円(2024年6月時点)
特記事項 リリース年度により価格が異なる
アラート カスク原酒が枯渇気味なのか価格急上昇中

スペイサイドを代表するウイスキー蒸留所の一つであるクラガンモアの12年です、クラガンモア蒸留所はサーモンフィッシングができる川の辺に創設された蒸留所です。
オールドパーのキーモルトとしても知られるクラガンモアは独特の上部が平らなポットスチルを採用しており、不純物が戻され雑味の少ない透明感のあるスピリッツが生まれます、そのピュアモルトの香りを存分に堪能できます。
そのポッドスチルの賜物なのかフルーティであり若干の酸味も感じるスペイサイドモルトの特徴をすべて併せ持つ味と香りのウイスキーです、熟成が12年でありながらも味と香りのバランスは最高です。
私もショットバーで頼むウイスキーのうちスペイサイドはクラガンモアとリンクウッドの2銘柄がダントツです、スペイサイドの代表銘柄であるグレンフィディックに比べるとクラガンモアのほうが複雑でエッセンスが多く感じられます。
ちなみに私の家飲みウイスキーのスペイサイドモルトはクラガンモア12年とマッカラン12年ダブルカスクです、どちらも寝る直前に飲んで気持ちよく熟睡します。
品名 クラガンモア12年
成年数 12年
カスク リフィル・バーボン
蒸留所 クラガンモア(スペイサイド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 5,500円~6,500円(2025年11月時点)

このウイスキーに関しては何の説明も不要でしょう、それほど高名なスコッチウイスキーの頂点を極めたマッカランの現在におけるスタンダードがこのマッカラン12年・ダブルカスクです。
ダブルカスクは2つの異なるカスク原酒のヴァッティングものであり、ほぼ同じ価格で3つのカスク原酒をヴァッティングしたトリプルカスク版もありますので購入の際には好みで選ぶとよいでしょう。
原木を厳選し1からカスクを自社で作り上げる拘りと伝統の技法に裏付けされた味と香り、世界中でスコッチウイスキーの頂点に君臨していることは紛れもない事実です。
バブル期に売り出されていた木箱入りマッカラン30年の重厚な木箱と空ボトルがなんとプレミアムリカーショップで100万円で売られている事実、他のウイスキーには真似できない風格は見事としか言いようがありません。
それにしても木箱と証明書付きの空ボトルを100万円で買ってどうするのでしょうか、もしも当時のものが手付かずの綺麗なまま保存されていたらとんでもない金額で取引されています、下衆の勘繰りではありませんがとても気になります。
そんなプレミアムマッカランは無理でも現役の12年なら手軽に飲めます、オロロソシェリーに使われるカスクで熟成されたモルトウイスキーはまさに上品でフルーティ、疲れた心身を癒すのには充分です、1日の最後に飲みたいウイスキー、これが世界の最高級ウイスキーブランドが製造するシングルモルトの強さなのでしょう。
品名 マッカラン12年 ダブルカスク
成年数 12年
カスク アメリカンオークシェリー、ヨーロピアンオークシェリー
蒸留所 マッカラン(スペイサイド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 9,500円~12,500円(2025年8月時点)
特記事項 2カスクバッティング

世界的に著名なスコッチブレンデッドウイスキーのホワイト&マッカイのキーモルトとして100年以上も使われ続けているダルモア蒸留所のシングルモルト、そのダルモアの15年です。
最新ボトルは以前のボトルのように鹿のイラストではなくメタルが貼ってありボトルデザイン的にも高級感が出てきました、それに伴って見栄えがするのか置いているショットバーも増えてきました。
フルーティでコクのある味のウイスキーで爽やかな柑橘系の香りが上品です、12年に比べて15年のほうがいっそうフルーティさを感じますのでお薦めです、ダルモアはここ数年で価格が上昇傾向にありますので買えるときに買っておくことをお薦めします。
品名 ダルモア15年
熟成年数 15年
カスク シェリー
蒸留所 ダルモア(ハイランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
購入価格 16,000円~18,000円(2025年7月時点)

ショットバーのスパイサイドモルトの定番であるアベラワーの12年ダブルカスクマチュアードです、現在手に入りづらい状況になっています。
ダブルカスクマチュアードとされていますが再熟成ではなくシェリーカスクとバーボンカスクの原酒をヴァッティングによってブレンドしているようです、その意味では正確にはダブルカスクということになります。
またシェリーカスクはスペイン産のワイン樽を使用しており、そのせいか他のスペイサイドモルトよりも酸味を強く感じますがフルーティでほろ甘い香りが魅力となっています、飲み込んだ後にくる若干のビター味も心地よいです。
尚12年が入手困難になってきており非常に高額になっています、代わって10年が現在主流になっているようです。
10年は12年と同じ2つのカスク原酒をヴァッティング後にコニャックの熟成に使われるフレンチ・リムーザンオークカスクで再熟成するというトリプルカスクであり、大変手の込んシングルモルトになっています、是非とも飲み比べてみたいと思います。
品名 アベラワー12年 ダブルカスクマチュアード
成年数 12年
カスク シェリー、バーボン
蒸留所 アベラワー(スペイサイド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 8,000円~9,500円(2025年5月時点)
特記事項 2カスクマヴァッティング、入手困難状況