
ショットバーのスパイサイドモルトの定番であるアベラワーの12年ダブルカスクマチュアードです、現在手に入りづらい状況になっています。
ダブルカスクマチュアードとされていますが再熟成ではなくシェリーカスクとバーボンカスクの原酒をヴァッティングによってブレンドしているようです、その意味では正確にはダブルカスクということになります。
またシェリーカスクはスペイン産のワイン樽を使用しており、そのせいか他のスペイサイドモルトよりも酸味を強く感じますがフルーティでほろ甘い香りが魅力となっています、飲み込んだ後にくる若干のビター味も心地よいです。
尚12年が入手困難になってきており非常に高額になっています、代わって10年が現在主流になっているようです。
10年は12年と同じ2つのカスク原酒をヴァッティング後にコニャックの熟成に使われるフレンチ・リムーザンオークカスクで再熟成するというトリプルカスクであり、大変手の込んシングルモルトになっています、是非とも飲み比べてみたいと思います。
品名 アベラワー12年 ダブルカスクマチュアード
成年数 12年
カスク シェリー、バーボン
蒸留所 アベラワー(スペイサイド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 8,000円~9,500円(2025年5月時点)
特記事項 2カスクマヴァッティング、入手困難状況

かつてはUD社(現ディアジオ社)の所有蒸留所であったクライヌリッシュ蒸留所はUD社花と動物シリーズにおいてクライヌリッシュ14年が同シリーズの一つでした、離脱後もスタンダードとして14年をラベルを替えオフィシャルボトルとして出し続けています。
花のようでもあり優しい香りのハーブのようでもある植物を感じさせる香りが特徴でファーストショットのスパイシー且つライトな味はハイランドシングルモルトの入門ウイスキーとしてお勧めです、クライヌリッシュ14年は私の中での定番シングルモルトで一時期は毎日のように飲んでいました。
「スペイサイドのグレンフィディック、ハイランドのクライヌリッシュ」とはウイスキーファンの合言葉のようにその地を代表するウイスキーとして昔から親しまれています、クライヌリッシュを飲まずにハイランドシングルモルトを語れない、そう言っても過言ではありません。
品名 クライヌリッシュ14年
熟成年数 14年
カスク 不明
蒸留所 クライヌリッシュ(ハイランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 46度
内容量 700ml
価格 7,000円~8,000円(2024年12月時点)

ローランドとハイランドの境目に蒸留所のあるグレンゴイン蒸留所は仕込み水をハイランド側からとっているためにハイランドに属している蒸留所です、そのグレンゴイン蒸留所のスタンダードがグレンゴイン10年です。
カティサークやイギリスで最も飲まれているブレンデッドウイスキーであるフェイマスグラウスのキーモルトにも使われているグレンゴインはフルーティな香りが特徴です、リンゴとかハチミツとか人によって表現は異なりますがすっきりした甘めの香りが優しいです。
味は10年熟成とは思えないマイルドな味で大変飲みやすいです、私も気分転換に月に何度かショットバーで頼む定番シングルモルトの一つです。
品名 グレンゴイン10年
熟成年数 10年
カスク 不明
蒸留所 グレンゴイン(ハイランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
購入価格 4,500円~5,500円(2024年12月時点)

デュワーズのキーモルトとしても知られているハイランドを代表する蒸留所の一つであるオーバン蒸留所のスタンダードともいえるオーバン14年です、蒸留所がハイランドの西海岸に位置していますので潮の香り漂うシングルモルトとして古くから支持されています。
リフィル・バーボンカスクの賜物なのかアメリカンオークの木の香りが強く感じて甘系の味が何とも言えません、やはり長期熟成ともなると木の温もりをダイレクトに感じるような風味になるということを証明できるシングルモルトです。
ちなみにディアジオ社が所有する蒸留所であり、ディアジオスペシャルシリーズとしてシングルカスク版も出しておりウイスキーファンには有名な蒸留所となっています、ハイランドモルトを代表するような骨太な風味ですのでハイランドモルトのリファレンスとしても最適です。
品名 オーバン14年
熟成年数 14年
カスク リフィル・バーボン
蒸留所 オーバン(ハイランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 700ml
購入価格 9,000円~10,000円(2024年12月時点)

グラスゴー西端にあるオーヘントッシャン蒸留所、そのスタンダードがこのオーヘントッシャン12年です、日本ではあまり有名ではないのですが優しい風味を好む人に支持されています。
ローランドの蒸留所では伝統として3回蒸留としていますが、現在では他の地区のように2回蒸留の蒸留所もあります、オーヘントッシャンでは伝統を守りいまだに3回蒸留で造られています。
ローランドシングルモルトの特徴である甘いカラメル臭がほどよく香りアーモンドのような香ばしさも加わり香りは最高です、飲み心地は香りとは相反してスパイシーでライト感覚のシングルモルトに仕上がっています。
品名 オーヘントッシャン12年
熟成年数 12年
カスク バーボン
蒸留所 オーヘントッシャン(ローランド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
購入価格 4,000円~5,000円(2024年11月時点)