謎のアイラモルトの中で私が常に切らさず手元に置いているスカラバス、2種のカスク原酒をヴァッティングさせた骨太なアイラシングルモルトの味と香りを存分に楽しめます、そのスカラバスの10年熟成版が本ボトルです、面白いのですがラベルはノンエイジがゴールドで本10年がシルバーです。
スカラバスはボトラーズ大手のハンターレイン社の看板商品の一つです、ハンターレインといえば2018年稼動のアイラ島で一番新しい蒸留所であるアードナッホーのオーナーでもあります、いずれはアードナッホー蒸留所のシングルモルトを前面に出してくるでしょうから非常に楽しみです。
ノンエイジのスカラバスに比べるとややピート臭が落ち着いておりガツンとしたアイラらしさがやや物足りないのですが、多くのエッセンスを感じることができるアイラシングルモルトです、10年のほうがどの蒸留所か解りやすいと思います。
尚、アルコール度数57度のバッチストレングス(カスク原酒のヴァッティング)版もありますのでガツンとくる味を楽しみたい方にはそちらをお勧めします、人気の高いスカラバスですが最近では品薄で入手困難という話がチラホラ聞こえ始めましたので買える時に買っておいたほうがよいかもしれません。
品名 スカラバス10年 アイラシングルモルト
熟成年数 10年
カスク リフィル・バーボン、ヴァージン・アメリカンオーク
蒸留所 不明(アイラ島)
ボトラー ハンターレイン
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 46度
内容量 700ml
価格 8,000円~9,000円(2024年4月時点)
特記事項 2カスクヴァッティング
アラート 品薄で入手困難状況
「謎のアイラモルト」を堂々と謳っているピーツビーストはブラジル人イラストレーターのダグ・アルベスの印象的なイラスト入りボトルでも有名な謎のアイラモルトです。
そのピーツビーストのPX(ペドロヒメネス)シェリーカスクでフィニッシュ(再熟成)させたピーツビースト・PXシェリーカスク・バッチストレングスです、カスク原酒をヴァッティング後に再熟成させた後にそのままボトリングしたカスクストレングス版でPXシェリーカスクの味と香りを堪能できる逸品です。
注いだ瞬間に鼻にガツンと来る強烈なピート臭とスパイシーな味なのにフィニッシュは甘いドライフルーツのような味と香りに変化します、PXシェリーカスクを存分に楽しめるウイスキーですがカスクストレングスですのでアルコール度数が高いのでチェイサーと交互に飲むことをお勧めします。
品名 ピーツビースト PXシェリーカスクフィニッシュ・バッチストレングス
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク 前熟成カスクは不明、ペドロヒメネスシェリー
蒸留所 不明(アイラ島)
ボトラー フォックス・フィッツジェラルド
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 54.1度
内容量 700ml
価格 6,000円~7,000円(2024年2月時点)
特記事項 ペドロヒネメスカスクフィニッシュ、カスクストレングス
チャールズ・ハミルトン社のハミルトンズ・シングルモルトスコッチウイスキーシリーズのアイラ版のハミルトンズ・アイラです、他にスペイサイド版など4地域の優れた蒸留所のシングルモルトをシリーズ化しています。
シングルモルトとアイラの2つの蒸留所のモルトブレンデッドという情報がありますが、一応ここではシングルモルトとして扱っておきます。
仮に2つの蒸留所のブレンデッドだとしても味と香りでほぼ3つの蒸留所に絞られますのでキーモルトが解ればもう一つもすぐ解ります。
シングルモルトだとすると非常に解りやすい味と香りなので、ほぼ蒸留所は特定できるでしょう、それにしても某蒸留所はどれほど幅広く原酒を卸しているのかと驚くばかりです。
ちなみに違うだろうという蒸留所を順にあげると、ブナハーブン・ブルイックラディ・キルホーマン・ラガヴーリン・アードベックです、つまり残る3つのアイラ島の蒸留所は何かということです、ただ残る3つの蒸留所のうち2つの蒸留所を区別するのはかなり難しいと思います。
いずれにしても価格的からみる味と香りのパフォーマンスはかなり高いと思います、気楽にアイラモルトのエッセンスを楽しめる逸品だと思います、まず買っても後悔はしないでしょう。
品名 ハミルトンズ アイラ
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク 不明
蒸留所 不明(アイラ島)
ボトラー チャールズ・ハミルトン
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 3,500円~4,500円(2023年12月時点)
アラート 品薄状況なのか価格上昇が発生する可能盛大
70年の実績を持つ老舗ボトラーのダグラス・レイン社はスペイサイドの蒸留所など多くの蒸留所のシングルモルトを世に出しています、そのダグラス・レイン社の謎のアイラモルト版が本品で非常にコストパフォーマンスが高く手軽に飲める1本です。
同様の名称で以前限定輸入品がありましたが、こちらは2つのアイラ島の蒸留所の原酒をブレンドしたものでアルコール度数が46.7度のアイラモルトブレンデッドです、ラベルが異なるので見分けがつくと思いますがオークションなどで間違えるととんでもない価格で購入することになりますので要注意です。
余談ですがダグラス・レイン社はスペイサイドの蒸留所やアイラ島の蒸留所のシングルモルトを蒸留所と熟成年数を明らかにしたボトルも多数出しています、つまり本品のように蒸留所や熟成年数を謎としている同社のアイラモルトは極めてレアで貴重です、ちなみにオークションでは高値で取引されている例もあり限定的な極少量生産なのかもしれません。
品名 クランデニー アイラ
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク 不明
蒸留所 不明(アイラ島)
ボトラー ダグラス・レイン社(ダグラス・マクギボン社)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 12,000円~(2023年12月時点)
アラート 極少数生産だったのか一般購入不可
アイラゴールド同様のブレンダーとしてもボトラーとしても不動の地位を築いているイアン・マクロード社が製造&販売している謎のアイラモルトのスモークヘッドです、アイラゴールドとは異なりノンエイジですがアイラモルトファンならおそらく1発で解るほど大変有名な蒸留所のシングルモルトです。
謎のアイラモルトだけにアイラモルトのエッセンスは全て入っていますがピーティー感は名称のとおりに注いだときから強烈に漂ってきます、スモーキーなウイスキーを好む人には堪らないアイラシングルモルトだと思います。
ただこれだけ解りやすいと果たして謎のアイラモルトにする必要はあるのかと思うのですが、やはりディステラーとボトラー双方のビジネス上のメリットが大きいのでしょう。
品名 スモークヘッド
熟成年数 不明(ノンエイジ)
カスク 不明
蒸留所 不明(アイラ島)
ボトラー イアン・マクロード
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 43度
内容量 700ml
価格 6,000円~7,000円(2023年11月時点)