これ1瓶あれば誰にもイタリアン風味のおつまみを作れます、私はバケットにチーズを乗せバジルペーストを塗って即席のブルスケッタをウイスキーのおつまみにします。
バジルは意外と柔らかな風味なのでウイスキーの味を邪魔しません、鶏肉と野菜をオリーブオイルで炒めてバジルペーストと和えるだけでイタリアンになります。
肉との相性は抜群ですが特に癖の無い鶏肉がお勧めです、自家製の鶏ハムもりますが、その際にも漬け汁に加えてハーブの香り付けに使います。
ニンニクや松の実も入っていますので面倒な材料が無くても手軽にイタリアン風味に仕上げてくれます、これかなり使えます。
ここで淡白な鶏肉を使ったレシピを紹介しましょう。
鶏ムネ肉とパプリカを塩を軽く振ってオリーブオイルで炒めてバジルペーストで和えるだけというもので、短時間でイタリアン料理になってしまいます。
飲んだ後にステーキなど肉類を欲する人は結構います、私も多分に漏れずその類の人間です、そんなときに食べたくなるのが消化が良い柔らかな肉です、その意味でお薦めの部位はザブトンです。
ザブトンとは肩ロースの一部で肩ロースのあばら骨側の柔らかな肉質で焼肉屋では特上カルビとして出している部位です、上質な脂のサシが入っているのが特徴でじっくり弱火でローストすると柔らかくジューシーに仕上がります。
このザブトンをメニューとして提供するグリルバーがあります、軽くレモン塩で頂くとウイスキーにものすごく合うガッツリ肉系のおつまみになります、価格的にはそれなりになりますが私が必ず頼む鉄板メニューです。
じっくり時間をかけて弱火でグリルするので余分な油が落ちて噛む必要がないほどの柔らかな赤身だけが残ります、量は半減してしまいますが量より質を重んじるお店では最高級のメニューになるでしょう。
行きつけのグリルバーで出している牛ザブトンのグリル
アイラやスペイサイドモルトなどスパイシーでドライなウイスキーにぴったりくるお勧めの美味しい魚の干物があります、大分県のひもの屋ヤマジンの干物は冷凍なのにジューシーで塩味が少ないので魚の旨さをそのままに味わえます。
写真のものはデパ地下や駅のお土産屋で扱っている贈答用で大サイズのサバ1枚で1,300円、同じく大サイズのアジ4枚で3,800円と若干高いのですが、ネット直販ではサイズは小さくなりますが半額程度とリーズナブルな価格で各種魚の干物が購入できます。
衛生管理と品質管理がしっかりしている食品加工会社の商品は安心して食べることができます、そしていつ食べても同じ味ですので信頼感があります、高級なウイスキーを心から味わって飲みたいときには是非ともおつまみも厳選して本物を頂くように拘ってほしいと思います。
左:ウルメイワシ 中:関アジ 右:関サバ
焼いた関サバ、肉厚でジューシーさが最高です
焼いた関アジ、身がしまっていて濃厚な味
焼いたウルメイワシ、頭や骨ごと食べられさっぱりしていて大変美味しい
淡白な鶏ハムはウイスキーとよく合うので皆でウイスキーを楽しむホームパーティでは必ず自家製レシピで手作りします、コツを覚えると手軽に本格的な鶏ハムを作れます、重要なのは熟成です、熟成がしっかり行われないと茹でた鶏肉のような食感になりパサパサして美味しく仕上がりません。
鶏肉にしっかり漬け汁を吸わせながらじっくり熟成を待つことが重要です、漬け汁に漬けてから最低でも2日間は冷蔵庫で熟成させます、また麹やヨーグルトで熟成させるとホクホクして柔らかい豚ハムのような食感になり大変美味しくなります。
漬け汁は好みのレシピを自分流に考案するのも楽しいです、私はレシピ本に書かれているような基本レシピの砂糖と塩を半分にしてバジルソースとオレガノやタイムを加えた薄味のハーブ風味にしています、ほのかな香りのハーブ風味はウイスキーによく合います。
蒸し焼きにして薄くスライスしチャーシュー風に仕上げてみました
ハーブをたっぷり使って無水鍋(グリルパン)でタリアータ風に仕上げてみました、バーニャカウダやサラダとの相性は抜群です
中華風のエビマヨではなくフレンチ風味にしてオレンジ色が映えるエビフリッター・オーロラソースにしてみました、これが柔らかな酸味が加わり意外やウイスキーに合うおつまみになりました。
トッピングにローストアーモンドのクランチを振ってみたら風味もよくなりました、ちょっとソースが多すぎましたが改良すればもっとよいメニューになると思います。
クレソン、ルッコラ、バジル、イタリアンパセリなど添えるグリーンを各種試しているのですがどれもイマイチ合いません、いっそのこと癖の無いブロッコリなどの温野菜+プチトマトのほうがサラダ付きみたいでいいかもしれません、そもそもオーロラソースはサラダ用ですから。