昔から各種のドレッシングや野菜で何度も何度も試しているのですがウイスキーとサラダの相性はイマイチです、基本的に生野菜は相性が悪いのかもしれません、ウイスキーの味が変わってしまうのです。
まあまあ合うとしたらバジルなどの柔らかな香りのハーブを少し加えて塩味を落として甘酸っぱいドレッシングにするとピクルスのようでなんとか合う気がします、ここではキュウリ・タマネギ・ニンジンを使っていますがピクルス液に半日ほど漬けてピクルスの浅漬けのようにしています、タマネギも辛味が消え甘くなります。
これは結構いけるおつまみになりました、サラダを諦めていっそのことウイスキーに相性の良い見た目はサラダのようなピクルスにしてしまえばよいのだという発想からの結果です。
夏はスイカ、その他のシーズンはメロンとかリンゴとかナシなどをトッピングするとよいいっそうウイスキーに相性の良い味になります。

ピクルス風味のバジルサラダにスイカを合わせて試食
イギリスに行くとスコッチバーなどでのおつまみによく乾燥させたタラのような魚を燻ったものがでてきます、なんの魚かは解らないのですが淡白な味は間違いなくタラの仲間だと思います、これがすごくウイスキーに合うのです。
そこで日本でも手軽に同じようにして食べられる魚は無いものかといろいろ探したらありました、それがこのコマイです、小型のハタハタみたいな魚でタラの仲間です。
できるだけ塩味が薄いほうがウイスキーに合いますので無塩の一夜干しとか見つけると必ず買ってしまいます、一夜干しなのでチルドで1週間は日持ちします。
身は柔らかく脂はほとんど無いのですがパサパサせずしっとり感があり手でつまんで食べられるのでつまみには最適です、また骨が自然に剥がれますので綺麗に食べることができます。
年中入るといいのですが季節的には冬の魚ですので水揚げがあるのが11月から3月です、業務用の冷凍庫があれば年中食べることができます、家庭用の冷蔵庫の冷凍室だと乾燥してパサパサになってしまいますので要注意です。

私は大のブルーチーズ好きで特に癖の強いロックフォールは最も好きなブルーチーズです、デパ地下のチーズ売り場に行くとテンションがMAXに上がります。
そんなある日オレンジ色に輝く変わったブルーチーズを見つけました、それがこのシャロップシャー・ブルーです、ミモレットのような色でしっかり全体的にアオカビがびっしりと入っています。
食べてみたところ想像とは違う食感と味に驚きました、食感はチェダーのような食感で味はハードタイプのパルメジャーノ・レッジャードのような風味が入っています、塩味も薄くてかなりアンモニア臭が強いストライクのブルーチーズです。
ロックフォールよりも香りが強いチーズはウォッシュタイプのシャンベルタンくらいかと思っていましたが、ブルーチーズでこの強烈な香りは信じられません。
アイラやアイランズモルトのように個性が強いウイスキーでないとウイスキーが負けてしまいそうな骨太なブルーチーズ、これはこれで合うウイスキー探しで大いに楽しめます、ちなみにお値段ですがロックフォールとほぼ同じ程度でナチュラルチーズの中ではかなり高額の部類です。

全体的に綺麗に広がるアオカビの景色にチーズ魂が騒ぎます
フルーツは柑橘系以外ならウイスキーのおつまみとしてよく合います、特にほんのりした甘みと酸味のブドウは最高です。
この場合、是非とも皮ごと食べられる種無しブドウをお薦めします、何故なら種がお皿に残ったビジュアルがお洒落じゃないからです、また女性の場合は種をとる仕草を嫌がる人も多いでしょう。
品種は手に入るものでいいのですがチリ産のワイン用に栽培されている種無しブドウが赤も白も甘みがあって美味しいです、シーズンにはデパ地下やフルーツパーラーで買えるでしょう。
盛り付けは枝付きでもいいのですが、枝から取って他のフルーツと一緒に盛り付けるといいと思います、おつまみの基本は皿に乗っているものは全て食べられるものが理想です、つまりお客様に食べカスを出させないというデリカシーが肝要です。

何故か強いアルコールを飲んだ後にステーキなどの肉類を食べたい人が多いです、私も多分に漏れず飲み始めよりも飲んだ後の方が肉類を無性に食べたくなります。
そんな時にはできるだけ柔らかくてさっぱりした赤身の肉が合います、私のお薦めはロースやフィレの赤身を食べやすい大きさにカットして作るサイコロステーキです、少な目のオリーブオイルにスライスニンニクで香りを付けて、一口大にカットした牛の赤身肉を焦がさないように弱火でローストします。
塩味やスパイスの香りが強いとせっかくのウイスキーの味が飛んでしまうのでほんの少しだけ塩とスパイスを振るだけがおつまみに最適です、スパイスはレインボーコショーやホールハーブを粉にしたものが合います。
もしお店で出すときには盛り付ける前に余分な油を吹いてさっぱりと頂けるように工夫して欲しいです、飲んだ後の身体はたんぱく質(アミノ酸)を欲しがるのであって脂肪分を欲しがっているのではありません、何事にも基本原理を学ぶことがお客様の健康を考えてあげる意味で重要です。
