昔は手軽に買えたサバ缶も今では3倍ほどの価格になってしまって高級食材になってしまいました、そのサバ缶をそのまま使ったおつまみです、サバは水煮ではなくオリーブオイルに漬け加熱したオイルサーディンを手を加えずそのまま使います。
そのままでも食べられるように若干の味が付いていますのでドレッシングは不要です、どうしてもというならさっぱりとしたフレンチドレッシングを合えてもよいかもしれません。
敷物やトッピングには味に癖が少ないイタリアン葉野菜を使うと色映えしてよいと思います、手早く作れて缶詰めですからストックにも気を使わなくて済むのでドリンク中心のバーでも用意できます、付け合せの野菜はありものでよいかと思います。

ほとんど鶏ハムを作るときに同時に鶏ジャーキーを作ります、なぜなら漬け込み液がほぼ同じで熟成が同時にできるからです、鶏ハムには漬け込み液にバジルペーストやハーブを入れますが、鶏ジャーキーのほうはハーブは一切使いません。
どちらも淡白な鶏ムネ肉が美味しいですが、ジャーキーはカットせずにそのまま漬け込めるササミを使うこともあります、できた際の味は鶏ムネ肉のほうが下処理に手間はかかりますが美味しいと思います。
ジャーキーは加熱せずにしっかり漬け込んでから水気を拭き加熱せずにそのまま乾燥させます、レシピ本に出ているような天日乾燥もよいですが日数もかかり夏場はカビてしまうリスクがあります、私は独自の方法で普通の約10分の1以下の日数でしかも殺菌しながら作ってしまいます。
歯ごたえがよくほんのり甘い鶏ジャーキーはウイスキーを最高に美味しくさせてくれます、このために手間隙かけて作るのです、あまり日持ちがしないので作ったら1週間以内に食べることをお薦めします。

以前直営していたイタリアンレストランで出していたオリジナルレシピで作ったパテドカンパーニュ(フレンチではテリーヌ)です、3種のチーズのハチミツがけを添えてアンチパストメニューの鉄板にしていました。
パテドカンパーニュのメイン食材は鶏レバーです、臭みを取って半固形のパテ状に仕上げるのですが、どんなに臭みを消しても苦手な人もいますので癖が強い料理であることは間違いありません。
しかし癖の強い料理も癖の強いウイスキーにはブルーチーズと同様に美味しいおつまみになります、ただ料理として出すのとおつまみとして出すのには調理法やデコレーションなどを変える必要があります、こういった癖の強い料理を研究することは楽しいものがあります。


インド料理のアルジラとは茹でたジャガイモをクミンを黒くなるまで炒めたキャノーラオイルで和えた料理です、クミンというスパイスは加熱すると香りが出て香りを付けるためのスパイスであり辛味はほとんどありませんからウイスキーにも合います。
このアルジラをオリーブオイルを使って作ってみたらアルジラとは風味の異なる美味しいおつまみになりました、好みで辛味が弱く風味がよい韓国産の唐辛子を使うと風味が増して美味しくなりました、間違ってもペペロンチーノ用のトウガラシを使わないようにしましょう、辛味は味も風味もウイスキーには合いませんので。
ジャガイモは皮ごと使って大きめのカットでごろんとした感じにするほうがジャガイモのホクホク感と甘みが感じられて美味しくなります、尚塩味は薄いほうがウイスキーのおつまみに向く味になります、若干塩を多めにすればビールには最高のおつまみとなります。

天然の甘さが魅力でカロリーが低いココナッツバターは工夫次第でいろいろなおつまみに使えます、バケットやクラッカーとの相性もいいのでほんのりとした甘みが欲しいときには重宝します。
そのまま口に含むと柔らかなヌガーのように口の中にまとわり付くような何ともいえない食感があります、これを解ったうえでバターやオリーブオイルの代わりに使ってパサパサしたバケットをしっとりさせワンクラス上のブルスケッタにすることも可能です。
油脂分の少ない鶏ムネ肉やカジキマグロの料理をしっとりした食感に変える事もできます、ステーキなら弱火で時間をかけて焼くとココナッツバターが肉の中に染み込んでジューシーなステーキが出来上がります。
またほんのりした自然の甘さはウイスキーとよく合います、むしろウイスキーの持つエッセンスをより強く感じるようになります、ちょっと高いですがその価値は充分にあります、チーズやドライフルーツに合わせるだけでも一味違ったおつまみになります、現在オリジナルレシピを研究中です。
