昔から各種のドレッシングや野菜で何度も何度も試しているのですがウイスキーとサラダの相性はイマイチです、基本的に生野菜は相性が悪いのかもしれません、ウイスキーの味が変わってしまうのです。
まあまあ合うとしたらバジルなどの柔らかな香りのハーブを少し加えて塩味を落として甘酸っぱいドレッシングにするとピクルスのようでなんとか合う気がします、ここではキュウリ・タマネギ・ニンジンを使っていますがピクルス液に半日ほど漬けてピクルスの浅漬けのようにしています、タマネギも辛味が消え甘くなります。
これは結構いけるおつまみになりました、サラダを諦めていっそのことウイスキーに相性の良い見た目はサラダのようなピクルスにしてしまえばよいのだという発想からの結果です。
夏はスイカ、その他のシーズンはメロンとかリンゴとかナシなどをトッピングするとよいいっそうウイスキーに相性の良い味になります。

ピクルス風味のバジルサラダにスイカを合わせて試食

ショットバーのスパイサイドモルトの定番であるアベラワーの12年ダブルカスクマチュアードです、現在手に入りづらい状況になっています。
ダブルカスクマチュアードとされていますが再熟成ではなくシェリーカスクとバーボンカスクの原酒をヴァッティングによってブレンドしているようです、その意味では正確にはダブルカスクということになります。
またシェリーカスクはスペイン産のワイン樽を使用しており、そのせいか他のスペイサイドモルトよりも酸味を強く感じますがフルーティでほろ甘い香りが魅力となっています、飲み込んだ後にくる若干のビター味も心地よいです。
尚12年が入手困難になってきており非常に高額になっています、代わって10年が現在主流になっているようです。
10年は12年と同じ2つのカスク原酒をヴァッティング後にコニャックの熟成に使われるフレンチ・リムーザンオークカスクで再熟成するというトリプルカスクであり、大変手の込んシングルモルトになっています、是非とも飲み比べてみたいと思います。
品名 アベラワー12年 ダブルカスクマチュアード
成年数 12年
カスク シェリー、バーボン
蒸留所 アベラワー(スペイサイド)
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 40度
内容量 700ml
価格 8,000円~9,500円(2025年5月時点)
特記事項 2カスクマヴァッティング、入手困難状況

私の年代の人ならおそらく知らない人はいないであろう昭和の時代には有名なウイスキーだったパスポートの70年代後期から80年代に流通していたボトルです、現在でも一目で解る本ボトルのような特徴的なラベルですので記憶しやすいでしょう。
80年代当時の免税店ではよく買われていったウイスキーです、そのためかこの頃のパスポートの現存数はかなりの数があると思います、現行品と飲み比べするのも安価で手に入ると思いますので面白いと思います。
メーカーはフランス最大でワインやジン・ラムなどのスピリッツでは世界最大の出荷数を誇るペルノリカール社です、そのペルノリカールがスペイサイドのグレンキースをキーモルトにして本ブレンデッドウイスキーを世界に向けて開発・販売したのがパスポートです、その意味では品質には信頼できるブレンデッドウイスキーです。
ノンエイジですがウイスキー特級表示があるので12年以上の熟成年数であることが解ります、その意味では品質は高いと思います、ちなみにグレンキース蒸留所は一旦閉鎖されましたが2014年にシーバスブラザースによって再稼動を果たした蒸留所です、その意味でもパスポートも現在において現行商品が存在できているのではないでしょうか。
品名 パスポート 70年代後期~80年代流通ボトル
熟成年数 不明(特級表示)
キーモルト グレンキース
メーカー ペルノリカール
ウイスキー種 ブレンデッド
アルコール度数 43度
内容量 750ml
購入相場価格 6,000円~7,000円(2025年5月時点)
買取相場価格 2,000円~2,500円(2025年5月時点)
特記事項 購入相場価格及び買取相場価格は状態によってかなり変動します
70年代から変わらぬ美味さで愛され続けているロングランなジンといえばビフィーターでしょう、昭和の時代のジンと言えばギルビーとこのビフィーターです。
ギルビーは2000年ごろからショットバーから消えていきましたが、このビフィーターはいまだにカクテルベースのジンとしての座を守り続けています、現在でもおそらく日本で最も消費量の多いジンだと思います。
ジンといえばビフィータのガツンとくる味で記憶している人は多いかと思います、マイルド系の高級ジンが幅を利かせている今でも懐かしの味を好む人は多いと思います。
ビフィーターはラベルに書かれたロンドン・ドライジンの如しで、いまだに製造をロンドン市内で行っている数少ない本格的なジンです。
価格がリーズナブルなのですがレモンピールの風味が強く、カクテルベースとして柑橘系のジュースとは最高にマッチするジンだと思います。


ディアジオスペシャルシリーズのタリスカー8年の2021年版です、タリスカーの若熟成カスクがシングルカスクで味わえとあってタリスカーファンでなくても飲んでみたい逸品です、カスクはリフィルバーボンですがモルトはヘビリーピーテッドでかなりスモーキー感は強いです。
スカイ島の本格的なシングルモルトは現在では限定的ながら同銘柄でしか味わえませんので、過去から各種のボトラーズ銘柄のブレンド用としてのニーズもあり世界的にも昔からファンの多い蒸留所銘柄です。
グラスに注いだ瞬間に立ち上るスモーク臭はアイラモルトのようですが甘い香りもあり複雑な心地よい香りです、若熟成からくるスパイシー感や潮味感も相まってアイラではなくスカイ島ですがアイラモルトファンなら忘れられないウイスキーになると思います。
品名 タリスカー8年 ディアジオスペシャルリリース2021
熟成年数 8年
カスク リフィルバーボン(ヘビリーピーテッド)
蒸留所 タリスカー(アイランズ:スカイ島)
ボトラー ディアジオ
ウイスキー種 シングルモルト
アルコール度数 59.7度
内容量 700ml
価格 15,500円~17,000円(2025年5月時点)
特記事項 シングルカスク