2021年9月 1日 00:00
新型ウイルスパンデミックにより我慢の生活を強いられている世界中の人々がいます、この中で私の最大の心配事は今の若者たちの心理的な影響です。
何が心配なのかと言うと、例えば大学生は既に大事な4年間の各種の自由の実に半分が失われているわけです、小学・中学・高校生は修学旅行やスポーツイベントなどが中止になっています。
更に、これがあと1年以上続いたらどうなるでしょう?
おそらくこの間に芽生えた心理作用は、彼らが社会と経済を動かす中心的な立場の年齢になった時にふと表像化してくるような気がしています。
つまり、その時に自分よりも20年ほど若い世代に、「我慢しろよ、俺だってその歳の頃は自由が奪われたんだから」という精神的な負の連鎖です。
これが世界中で起きてきたら、いったいこの時代の若者はどんな心境になるのでしょう、そんな事をつい老婆心で考えてしまうのです。
というのは実は私の年代も同じように若い頃に言われていたからです、それは戦中に若者だった世代の人たちにです。
そんな世代の人たちは私の年代を「三無主義世代」と呼びました、三無主義とは「無関心・無気力・無責任」の3つの無を表したものです。
何かやりたい事ができてやり始めれば、この三無主義を出しては拒否され妨害までされ続けてきたのです。
28歳での起業後にもその世代の人から受けた謂われ無き営業妨害や取引拒否はいまだに忘れることはできません、悔しさよりもその世代の人に憐れみまで感じるようになってしまいました。
こんな負の連鎖が20~30年後に再び起きるのかと思うと心が痛みます。
今の若者たちには「自分が苦労した事を後世に残さないようにと未来志向で生きる」、そんな広い心で明るい未来を信じてやりたい事をできる範囲で工夫を凝らしてやってほしいと願うばかりです。