新型コロナウイルス禍で窮地に追い込まれた人が多い中で逆にこれをチャンスと意識して改革を進め成功を収めている人がいることを忘れてはなりません、ソーシャルディスタンスやテレワークといった社会構造の変化にいち早く対応しそれに合わせた就業改革を行って売り上げを伸ばしている企業が少なからず存在しています。
また社会構造の変化に対応させたサービスや商材を充実させ新規事業を起こすITベンチャー企業も少なくありません、フードサービス業界ではテイクアウトやデリバリーをメイン業務に切り替えて人件費や光熱費を大幅に下げ緊急事態宣言以前よりも利益を伸ばした例はいくつもあります。
またスポーツの世界でも例外ではなくトレーニングやミーティングをリモートで行い大きな成果を上げている高校や大学は少なくありません、トレーニングをリモートにしたことで監督も含め選手は心身をマイペースで休められ意外な効果を発揮した事例などが報道されています。
多くの人がピンチだと慌てる中でしっかりと世の変化に合わせて変化させ大きな成果に繋げている企業や人は業種に関係なくマイノリティの勝者です、この先どんな社会構造や情勢の変化が起きても慌てず騒がずそれを受け入れ進化することで対応していけるでしょう。
要は全てが思考と行動の問題なのです、思考は行動という出力を導き出す原動力です、上手くいっている人達はこの変化に順応するスイッチングタイムが恐ろしいほどに極めて短いのです。
どんなときもどんな時代でも何かが変化するときにはそれまでの勝者に代わり新たなる勝者が台頭します、「ピンチはチャンス」とは変化に順応し進化させることを指して言う言葉だと思います、有事の時に平時と変わらない思考と行動をとっている人は自然の摂理に照らし合わせれば淘汰されていくのは必然の結果なのかもしれません。
これまでとは何かが違うという流れの変化に敏感になることです、そして感じたら躊躇することなく後先考えずに順応することです、考えている間に世の中の状況はあっという間に変化していきます。
あなたの思考や行動は1年前と比べてどうですか、変わっていないのであれば間違いなく既に淘汰の流れに片足を突っ込んでいるのかもしれません。
そして冷静に自身の周囲を観ることです、恐ろしいほどに別世界に変わっていることを実感できると思います、浦島太郎になりたくなければ現実に目をそむけることなく自身の周囲の変化に順応することです、昨日までの仲間が既に別次元で活躍しているかもしれません。
米中対立が本格化して久しいですが経済的利権と国力を維持するのに必須なのが自国とパートナー諸国の防衛という安全の確保です、その意味で重要なのが米中の地理学的な位置です、米中は太平洋を挟んで対峙しています。
中国から太平洋に出る為には日本とオーストラリアの間を通過する必要があります、そこでアメリカから見れば日本とオーストラリアは最前線の防衛ラインとなり極めて重要な国となります。
これは海洋だけの話しではありません、上空を通過する飛行物体も含めて早期発見する為にはこの日豪ラインに空海のレーダーをびっしりと設置する必要があるのです、日本とオーストラリアは今後益々米中両国において重要性を増してきます。
これらの地理学的な事項が経済力に及ぼす意味で使われるようになった言葉が「地経学」という言葉です、日本は今後国力増強し繁栄させる為には確実に米中対立の中にあっての地経学を存分に駆使していかなくてはなりません。
そして日豪の協力関係も極めて重要になってきます、そういった政治的な動きは確実に両国の国民の意識に刷り込まれていきます、先の東京2020オリンピックでもオーストラリアの対応はまさに友好的そのものでした、選手村での感謝を込めた垂れ幕掲示に始まり好意的な情報配信は日本人の誰もが以前に増してオーストラリアが好きになったと思います。
今後政治経済を語る場合には確実にこの「地経学」を根拠にしてグローバルな視点で思考していく必要性が増してきます、米中もまた日豪の動きに極めて敏感に反応せざるを得なくなります、日豪はそんな世界情勢の中で地経学を活かして政治経済の戦略を組み立て両国の繁栄に活かしていくことが重要になります。
国の外交戦略もまたビジネス同様に「何をするかではなくどの国と組むか」が未来を決めてしまうのです、日豪両国は近未来においてどのような交流が行われていくのでしょうか、現在は日米豪印の4ヶ国は「クアッド」という政治経済での最重要盟友関係にあります、この4ヶ国(アメリカはハワイを点とする)を結んだ線はひし形をしており、防衛上では「ダイヤモンドライン」とも呼ばれています。
現在では日豪は準同盟国関係にありますが両国はここ最近急接近するかのような政治的外交を繰り出しています、今後日豪同盟が成立し関係強化か図られるのは必須の状況です、ちなみに現在日本が同盟を結んでいる国はアメリカが唯一です、つまり日豪同盟が締結されればオーストラリアは日本にとって第二の同盟国となります。
その意味では現在では日本人よりもオーストラリア人の方が日豪盟友意識が強いように感じます、日本人はもっとオーストラリアを身近に感じるべき時なのかもしれません、ちなみに日豪の飛行機での移動時間は直行便で8~9時間、途中フィリピンやインドネシアをトランジットしても15時間前後、目的と予算に合わせていろいろな国を回りながら渡航できるというのも丁度よい距離感と位置関係にあります。
時間と予算が許せばの話しですが豪華客船で数ヶ国を回りながらのクルージング渡航という手も愉しいかもしれません、日豪は赤道を挟んでいますので季節が逆になります、また時差も1時間程度ですから上手く両国を行ったり来たりして生活すれば常に快適な気候で過ごせるのも魅力の一つです。
ポストコロナ時代は世界の何処に居てもビジネスできる夢のような時代になります、日本人は今後は「地経学」を意識してあらゆる課題を思考するのがよろしいかと思います、世界的にも極めてクリティカルな位置に日本という国が存在しているのですから。
新型コロナウイルスパンデミックが生んだ社会現象の一つである「ソーシャルディスタンス」ですが、この裏で各種の新たな社会現象が発生する兆候が起こっています、その一つが訴訟の増加です、これまで証拠不十分で泣き寝入りしていた人が今後は堂々と訴訟を起こすようになります。
その確固たる証拠というのがWeb会議の録画やメールです、商談や会議がWeb会議で行われるようになっています、これらは全て録画されていると思った方が良いでしょう。
逆に言えば録画さえしておけばいざという時の証拠に使えるということです、リアルでの商談などでは常に後々問題が発生した際に「言った、言わない」の論議がされます、この問題が全て明白な形で保存されるようになります。
商談の記録だけではなく社内のパワハラやセクハラも同様に記録として残ることになります、更にはリモートコンサルティングやリモートコーティング、もっと言えばプライベートでの会話も同じことです。
誰に対しても後ろめたい事が何も無く、正々堂々と生きている人にとってはメリットが高くなりますが相手によって言う事をコロコロ変える人やその場凌ぎの嘘や誤魔化しで生きてきた人には何とも生きづらい世の中になっていきます。
リアルが中心だったこれまでの時代からテレワーク中心の時代に変わってきます、この変化によって生きやすくなる人と生きづらくなる人とに分かれます、この時代の変化はあなたにとってはメリットになるでしょうか、その答えはそう遠くないうちに明確に現れるでしょう。
どんな時代になろうがどんな新たな秩序が生まれようが常に自分を律して正しい人の道を歩んでいる人にとっては不利になることは有り得ないのです、「一時的にどんな理不尽な状況になろうが最後には正義が必ず勝つ」、門下生に常に言ってきた言葉です、不正や誤魔化しは何時かはどこかで想像を越えた方法で曝け出されることになるのです。
新型コロナウイルスパンデミックの3年間は当初考えていた以上に社会に大きな変化をもたらそうとしています、計画の変更や新たな計画策定を余儀なくなれている企業も多いことだと思います。
そしてこの天の時を待ってましたとばかりに一気にビジネス人生最後ともいえる事業再編成をグループ全社で推し進めています、自分でも驚いたのは事業再編成を完全なものにする為とはいえまさかの新社設立と複数の新事業の立ち上げでした、周囲も「もう新社設立も新事業構築も無いだろう」と安心しきっていただけに驚いたようです。
逆に念願の金融免許が取れて事業化が見えた瞬間での当該事業会社の譲渡は周囲の誰もが予想すらしていなかったでしょう、また事業再編成によって複数の事業やサービスがグループ企業間で同時期に事業譲渡が発生しました、これによってホームページからサービスサイトの引っ越しや修正でWebチームはパニック状態に陥っています。
こうしている間にも状況の変化に対応して計画の変更は日々起きています、こんな極めて流動的な状況下でも私が絶対に変えないのがゴールとそのビジョンです、隠居後の安住の場所や隠居人生計画も含めてゴールと最終ビジョンだけは全く変えずに時々の変化に順応しています。
例えば一つの事業や会社を譲渡や解散で失っても拠点はその先の計画の為に解約することはしません、その地に拠点があることが前提での隠居計画であり私のゴールと最終ビジョンだからです、私にとっての拠点とは事業を行う為だけの場所ではないのです、その地に拠点があることに大きな意味があるのです、これを理解できる人はなかなかいないのですが5年以上私と事業推進を行ってきた人には素直に理解できるようです。
その地にあった拠点で行っていた事業が無くなったのであれば新たな事業を興せばよいだけです、更にはその地の拠点そのものが譲渡で失ったら新たな拠点を作ればよいだけです、ビジネス人生最終章は思った以上にいろんな事が起こってくれます、否自ら起こしているのかもしれません。
逆に言えば最後に大いに愉しませてもらってありがたいとさえ感じています、これが前向きにビジネスしている「ワクワク感」というものです、長い経営者人生できっとこの最後の数年間は極めて有意義な思い出深いものとなることでしょう。
この歳になっても自身の中で明確に理解できない事が本当に多々存在しています、特に人の心や感性は自身だけではどうにも解決できない事項であり時に諦めもつかないほどのストレスを感じることもあります。
その人独自の感性はこれまで生きてきた中で身についたものです、必要に迫られても修正するのは極めて難しいと思います、結局のところが感性が合わない人とはビジネスでもプライベートでも苦痛を感じてしまう為に遠ざけるようになってしまいます。
その人が例え仏様のような立派な人であろうが人柄が良くて誰からも好かれていようが、感性の不一致はストレスを感じるのですから割り切ろうにも割り切れないものがあります、物事の感じ方は判断や行動に直結します、感性が合わないとベクトルが揃わず結局は足の引っ張り合いをして互いにブレーキになってしまう結果になります。
逆に感性が一致している人だとベクトルが一致し組織ともなれば個々の経験や能力などは無関係に恐ろしいほどの巨大な力を発揮します、「経営者の最大の仕事は人事」と昔から言われますが納得の言葉だと思います、組織のベクトルが一致しないと、何事も優先事項とタイミングが合わずに良い流れが来ても自然消滅か支流がたくさんできて分散してしまい上手くいきません。
ここぞの時と待ちのタイミングも合わず待ちくたびれた方は別の事に専念するようになり誰も幸福にならないのです、私はこの「感性」を凄く重要視しています、合わないと判断すれば関係を断ち合うと判断すれば経験や能力に関係なく組みます、その判断期間はどんなに長くても1年以内に結論を出すようにしています。
そして合わない人とは当座はビジネスライクに付き合い、タイミングを見て相手の方から離れていくようにお膳立てをします、これが最も事後トラブルのない別れ方だと思います、「寄るも去るも判断は常に相手に委ねる」、私流のビジネストラブル回避の極意です。